◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  森林環境教育ネットワークメールマガジン   第 1 号   (平成19年12月18日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ (はじめに)  森林環境教育ネットワーク会員の皆様,はじめまして。こちらは社団法人全国森林 レクリエーション協会です。この度,全国森林組合連合会から本ネットワークの運営 を受け継ぐことになりました。これまで全国森林組合連合会において運営されてきた 森林環境教育ネットワークの趣旨を引き継ぎながら,さらなるネットワークの活性化 に向けて頑張りますので,皆様のご理解,ご協力のほどをよろしくお願い申し上げま す。 (目 次)  1 平成19年度森林インストラクター資格試験の合格発表  2 「森林インストラクター資格」について  3 子ども樹木博士認定活動の実施状況  4 レポート:「子ども樹木博士リーダー交流会」の開催  5 森林環境教育雑感 −1−  ☆ 事務局から ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 平成19年度森林インストラクター資格試験の合格発表 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  去る12月12日(水),平成19年度の森林インストラクター資格試験の合格者が発表 されました。本年度は,6月1日から7月31日までの申込み受付期間に825人の申込みが あり,9月9日(日)の一次試験,11月17・18日(土・日)の二次試験,そして最終審 査を経て,合格者は201人となっています。この結果,これまでの合格者数の累計は 2,818人となります。  本年度の合格者は39都道府県にまたがっており,合格者数の多いのは長野県23人, 東京都21人,神奈川県20人の順となっています。因みに,長野県は昨年度は14人で 3番目でした。  合格者の年齢幅は21歳から71歳で,年齢層では50歳代が67人(33%)と一番多く, 次いで60歳以上39人(19%),30歳代の37人(18%)となっています。職業別では, 退職者・その他が一番多く51人,次いで会社員の48人となっています。また,合格者 のうち女性は54人で,これまでの女性の合格者数の累計は591人となっています。  合格者名簿は,(社)全国森林レクリエーション協会のホームページの    森林インストラクター[資格試験のご案内]合格者の発表    http://www.shinrinreku.jp/shikakushike/shikakushike_gokaku_hapyo.html でご覧になれます。  なお,平成20年度の資格試験は平成20年9月中旬頃に一次試験が実施される予定で, 詳細については平成20年2月初めに実施要領が発表されます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 「森林インストラクター資格」について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  平成19年度の森林インストラクター資格試験の合格者が発表されたところですが, これを機に,森林インストラクターについて,その制度,登録状況等について概観し てみます。  森林インストラクターは,森林を利用する一般の人に対して,森林や林業に関する 知識を付与し,森林の案内や森林内での野外活動の指導等を行います。  森林インストラクターになるには「森林」,「林業」,「森林内の野外活動」及び 「安全及び教育」の4科目について記述式等の筆記試験(一次試験)をクリアし,二 次試験では実技試験と面接にパスしなければなりませんが,これだけではまだ森林イ ンストラクターを名乗ることはできません。試験に合格してから社団法人全国森林レ クリエーション協会に森林インストラクター資格の登録を申請し,登録を受けて初め て森林インストラクターとなります。  平成3年度からスタートした森林インストラクターの資格制度は,平成19年度で17 回目を迎えています。そして,その登録者数は平成19年2月現在,全国で2,417人とな っています。  都道府県別には,47都道府県全てで登録されていますが,その数は地域により大き く異なっており,登録者数が1桁から3桁の都道府県まであります。総じて都市部で多 く,関東地方では全体の3分の1強を占めており,特に東京都は断トツで3百人超とな っています。  森林インストラクターは,16年間をかけてようやく24百人になりましたが,環境教 育の重要性が高まる中で,わが国が広大で多様な森林環境を有していること,他分野 には数万人に及ぶ指導者等を擁するところもあることなどを踏まえれば,まだまだ不 十分な数ではないでしょうか。全国的に森林インストラクター等の指導者の更なる養 成・確保が必要となっています。  また,そのためにも,徐々に拡大してきている森林インストラクター等の活動の場 の確保について,関係機関等が幅広く連携・協力して取り組むことが重要な課題です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 子ども樹木博士認定活動の実施状況 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  「子ども樹木博士」は,子どもたちをはじめとして多くの人たちに,いろいろな樹 木の名前や特徴等を知ることを通じて森林に親しんでもらう野外活動の一つのプログ ラムです。樹木の名前等を知ることを通じて森林に親しむ遊びであり,自然環境を大 切にする心が芽生えることを期待した活動です。  子どもや大人が友だち同士あるいは親子でいろいろな樹木にふれて,その名前等を おぼえ,おぼえた樹木の名前についてテストを受けて「子ども樹木博士」に認定され ます。  「子ども樹木博士」は,この活動をPRするとともに,情報交流等により全国的に 推進することを目的とする「子ども樹木博士認定活動推進協議会」が平成12年に設立 されて,本格的に実施されるようになりました。  以降,その実施状況は徐々に拡大してきており,平成18年度の実施結果として同協 議会に報告等のあったものは,実施回数101回,参加人数は約42百人,地域ごとには 26都道府県で67団体による実施となっており,いずれも前年度を上回っていますが, 最近の全体的な状況としては微増といった状況にあります。  こうした中で,この活動を実施されている団体等の皆様には大変ご尽力をいただい ているところですが,今後に向けては,新たに実施される団体等の確保・拡大を図る とともに,実施団体等のネットワーク化を推進することが重要な課題となっています。 同協議会では,皆様のご支援・ご協力をお願いしています。  なお,同協議会の概要は,(社)全国森林レクリエーション協会のホームページの      「子ども樹木博士認定活動推進協議会」       http://www.shinrinreku.jp/kyokai/kodomokyou.html でご覧になれます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 レポート:「子ども樹木博士リーダー交流会」の開催 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  去る12月9日(日)午後,東京都府中市の東京農工大学農学部において,子ども樹 木博士認定活動推進協議会主催の「子ども樹木博士リーダー交流会」が開催されまし た。  本交流会は,子ども樹木博士認定活動を実施されている団体や個人,これから実施 してみたいと考えておられる方,この活動に関心のある皆さんなどの参加により, 「子ども樹木博士」の活動状況や実施方法等についての報告,プログラム体験,意見 交換等を行い,子ども樹木博士認定活動の推進・普及に資するために開催されている もので,今回が5回目の開催になります。また,東京農工大学での開催は平成16年度 に続いて2回目となります。  当日は,師走の多忙な中で,総勢40人の参加の下,次のようなプログラムで実施さ れました。 @ ご 挨 拶 木平 勇吉 氏(本協議会会長・東京農工大学 名誉教授)        高木 鉄哉 氏(林野庁 計画課 課長補佐) A 活動報告 玉木 恭介 氏(夢の島熱帯植物館 館長)        渡辺 諒 氏(東京農工大学 学生)        中嶋眞美子氏(府中第一小学校 教諭) B 野外体験 麻生 崇士 氏(東京農工大学 大学院生)        [子ども向け樹木の炭素固定量測定] C 意見交換 参加者全員で自由な意見交換等  なお,開催状況の概要は,(社)全国森林レクリエーション協会のホームページの      「子ども樹木博士認定活動推進協議会」       http://www.shinrinreku.jp/kyokai/kodomokyou.html#5 でご覧になれます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 森林環境教育雑感 −1− ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  平成19年12月2日,国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催された「『森 のようちえん』全国交流フォーラム」に行ってきました。用向きは,幼児期の体験活 動あるいは自然の中での育児について情報提供をするというもので,自分の他にも文 部科学省と環境省,関東森林管理局がプレゼンを行いました。    会場には幼稚園や保育園の先生,自然学校の皆さん,行政・教育関係の方々はもち ろん,子育て中のお母さんや学生さんも多く参加しており,7割近くが女性というの もこうした集まりとしては「いつもと違うなあ」との印象でした。  さて,この「森のようちえん」という取組ですが,調べてみると既に全国で様々な 取組が行われています。特定の施設(園舎)を持たずに森の中で子どもを保育する取 組や毎日森に散歩に行く幼稚園があったり,また,時々保育園や幼稚園の子どもを受 け入れて,森林に連れて行ってくれるボランティアグループがいたり・・・。  フォーラムの会場では写真もたくさん展示されていました。  小さな手に大きなカブトムシの幼虫を載せて自慢げな男の子。  オムツのまま浅い水たまりに座り込み,全身泥だらけで泥を捏ねてる女の子。  子どもが遊んでいる、どこかで見た光景。  こういう時,親(=大人)によっては、顔をしかめたりします。自分も,そう。  大人(人によります)は,汚れることとか,キモチワルイ生き物とか,キライ。  汚れることは悪いことで,虫を捕まえても怒られる。  でも,いつの間に,そういうのを忌避するようになったんだろう・・・。  子どもには,汚いとかキモチワルイとか,そういう先入観がないんだろうな。  当たり前だけど,肌触りやニオイ,生命の感触,そういうものに五感が閉じていない。  当たり前のように,あるがままに自分を取り巻く環境に触れて感じることができる。  木や虫や地面,草や落ち葉や松ぼっくり・・・・・大人よりもずっと近づける。  小っちゃいから,色々なものがずーっとよく見える。 (もちろん、最初から虫が嫌いな子どももいます。)  大人は,閉じちゃったんだな,感性が。いつの間にか,服が濡れたり汚れたりする のが嫌いになり,モゾモゾ蠢く虫が嫌いになり,いつの間にか森も野原も遠い存在に なってしまった。(もちろん、感性が閉じてない大人もいると思います)  だから,木や虫や地面,草や落ち葉や松ぼっくりに近づくには,機会が必要なんだ ろうな。例えば,森林環境教育のプログラムとか。                          (林野庁計画課 高木鉄哉) ====================================== ☆ 事務局から ======================================  新しい「森林環境教育ネットワーク」として最初のメールマガジンをお届けしまし た。今後,多くの会員の皆様をはじめ関係の皆様のご支援・ご協力をいただきながら, より充実したものとなるよう取り組んでいきたいと考えています。よろしくお願いい たします。  また,当ネットワークをはじめ森林環境教育の推進に関するご意見等につきまして は,下記の編集発行先まで,メールなどによりお寄せいただければ幸いです。特に, メールマガジンへのご投稿につきまして,森林環境教育に関わるようなものでしたら 何でも結構です。いろいろな情報等をできるだけ簡潔にお寄せいただければ幸いです。 今年も残りわずかです。 お元気で,よいお年をお迎え下さい。 [編集発行]   〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ヒ゛ル6F   社団法人 全国森林レクリエーション協会   森林環境教育ネットワーク事務局   TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472   Eメール:feenet_info@shinrinreku.jp ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ====================================== ===「美しい森林づくり」推進国民運動への参加・協力をお願いします。 === ===    ☆「美しい森林づくり」推進国民運動ホームページ☆     === ===     http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html === ===    ☆美しい森林づくり全国推進会議ホームページ☆       === ===     http://www.b-forest.org/               === ======================================