◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆          森林環境教育ネットワークメールマガジン                第 10 号              (平成20年6月2日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 平成19年度の森林・林業白書について  2 レポート:「子ども農山漁村交流プロジェクト」発足記念シンポジウム  3 森林インストラクターの「資格試験」及び「養成講習」の申込み受付が始まりました  4 国有林の「ふれあいの森」について  5 森林体験活動とマナー <5> 「森の中で(二)」  6 <イベント情報>    「森を楽しむ週末実習隊 2008初夏編」((財)キープ協会 キープ・フォレスターズ・スクール)    「森林(ヤマ)の手 人の手 〜森林(ヤマ)を造った手と語る〜」(むかしごと研究会)    「『多様なテーマの森づくり企画立案支援事業』の公募」((社)国土緑化推進機構)  ☆ 事務局から ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  《 メールマガジン・バックナンバー http://www.shinrinreku.jp/feenet/mlbk/index.php 》  《 イベント情報の登録・閲覧 http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/ 》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 平成19年度の森林・林業白書について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  「平成19年度の森林・林業白書」が5月13日に閣議決定され,公表されました。今回の 白書「第1部 森林及び林業の動向」は,はじめに,トピックス,本文5章で構成されて います。  平成19年度の特徴的な動きや関心を集めた出来事を紹介するトピックスには提案型集 約化施業の普及,本年度から始まる京都議定書の第1約束期間,美しい森林づくり推進 国民運動等が,そして,本文にはメインテーマとしていわゆる川上の現状や取組等を取 り上げた「? 林業の新たな挑戦 〜国産材の安定供給を支え,健全な森林へと引き継ぐ 林業経営の確立に向けて〜」,「? 京都議定書の約束達成に向けた森林吸収源対策の加 速化」等が取り上げられています。  「第1部 森林及び林業の動向」の目次の概要は下記のとおりです。詳しくは,農林 水産省のホームページから, 「平成19年度森林・林業白書全文」http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_rinya/h19/index.html を開いてご覧下さい。 はじめに  トピックス  1 森林施業の提案で目指す集約的な林業経営   〜「一緒に手入れしませんか? あなたの山」〜  2 京都議定書の第1約束期間の開始  3 「美しい森林づくり推進国民運動」の展開  4 花粉発生源対策の推進  5 「木づかい」の広がり  6 世界自然遺産「知床」における国有林の取組 ? 林業の新たな挑戦  〜国産材の安定供給を支え,健全な森林へと引き継ぐ林業経営の確立に向けて〜  1 森林に対する国民の期待の高まりと林業の役割  2 森林の整備を担う林業・山村の現状  3 新たな林業に向けた胎動 ? 京都議定書の約束達成に向けた森林吸収源対策の加速化  1 地球温暖化防止に向けた国際的取組  2 我が国における地球温暖化防止対策の推進 ? 多様で健全な森林づくりに向けた森林の整備・保全の推進  1 多様で健全な森林づくりに向けた森林の整備 〜「美しい森林づくり」の推進〜  2 安全・安心の確保のための国土の保全等の推進  3 世界の森林の動向 ? 林産物需給と木材産業  1 林産物需給の概況  2 木材産業をめぐる動き  3 木材利用を推進するための取組 ? 「国民の森林」としての国有林野の取組  1 国有林野に期待される役割  2 「国民の森林」を適切に管理するための様々な取組  3 国有林野事業における改革の取組 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 レポート:「子ども農山漁村交流プロジェクト」発足記念シンポジウム ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  5月19日(月)午後,国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて,「子ども農山 漁村交流プロジェクト全国推進協議会」,総務省・文部科学省・農林水産省主催の本シン ポジウムが開催されました。  本シンポジウムは,小学校における農山漁村での長期宿泊体験活動を推進する「子ども 農山漁村交流プロジェクト」のスタートを記念して開催されたもので,「子どもが変わる !農山漁村交流体験」と題して,本プロジェクトの意義に関する講演,これまでに取り組 まれている先進的事例の報告,受入モデル地域の紹介等が行われました。  開会に続いて,若林正俊農林水産大臣,池坊保子文部科学省副大臣等のご挨拶。続いて 協議会の川勝平太会長の「子ども農山漁村交流プロジェクトを推進する意義」と題する基 調講演がありました。  先進的事例報告では,「宿泊体験活動の映像紹介」として,新潟県十日町市における横 浜市の小学校の3泊4日の体験・交流等の模様が映像により紹介され,続いて「活動報告」 として次の4つの活動状況が報告されました。 1) 千葉市教育委員会   平成13年度から「千葉市農山村留学推進事業」として,小学校6年生を対象に長野県  内でホームステイや地元小学校との交流等,4泊5日の農山村留学を実施。8年目を迎え  た活動の取組状況。 2) 国立妙高青少年自然の家   体験学習の活動計画作成の支援や外部指導者のコーディネートなど,学校や団体の目  的やねらいを達成するための教育的支援を実施。15泊16日の活動,人間力の向上を目指  した取組の状況。 3) 長野県飯田市   18市町村の地元企業や団体で出資し設立した体験型観光受入・コーディネート専門組  織「南信州観光公社」が中心になって教育旅行等を受入。農家民泊等,これまでに培っ  た先進地の取組状況。 4) 沖縄県伊江村   農業や漁業体験のほか,琉球・伊江島の歴史等,伊江島ならではの暮らしや文化を通  して島人とふれあう民家宿泊による家業体験プランを提供。これまで6年間の島の活動  の取組状況。(ユーモアをまじえて)  そして,先に選定された受入モデル地域,全国50地域が紹介され,最後に,全国からの 応募1,356点の中から選ばれたプロジェクトの愛称『ふるさと子ども夢学校』の発表とプロ ジェクトのキックオフ宣言が行われ,活動の発展を誓いました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 森林インストラクターの「資格試験」及び「養成講習」の申込み受付が始まりました ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  平成20年度の森林インストラクターの「資格試験」(一次試験9月7日(日))の受験申込 みと全科目を通して行う「養成講習?」(8月9日(土)〜16日(土)の8日間,任意)の受講 申込みの受付が始まりました。  いずれも,申込みの受付期間は,6月1日(日)から7月31日(木)までです。申込みなど の詳細につきましては,次のURLを開いてご覧いただくか,(社)全国森林レクリエーション 協会「森林インストラクター係」(TEL:03-5840-7471)までお問い合わせ下さい。 [森林インストラクター] ◆資格試験:http://www.shinrinreku.jp/shikakushike/shikakushike_gaiyo.html ◆養成講習:http://www.shinrinreku.jp/yoseikoshu/yoseukoshu_gaiyo.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4  国有林の「ふれあいの森」について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  国有林の「ふれあいの森」は,“森林づくりに参加したい”,“森林とふれあいたい”, “森林の豊かさを理解したい”という皆さんの声に応え,国有林を活動のフィールドとし て提供するもので,ボランティア団体や企業の皆さんが中心となって,森林作業体験やさ まざまなアイデアを活かした森林づくり活動,森林に親しむ活動等を楽しむ場として利用 できます。  具体的には,「ふれあいの森」に独自の名称を設定し,植栽,下草刈り,つる切りや除 伐等のほか,これらの活動と一体となって行う森林とのふれあい活動(森林浴,自然観察 会,森林教室等)を行うことができます。  また,「ふれあいの森」で活動を行うに当たっては,国有林を管理する森林管理署との 間で活動計画,山火事の防止,安全の確保,傷害保険の加入等について協定を締結するこ とが必要です。  「ふれあいの森」の進め方,活動事例,問合せ先等については,国有林のホームページ 「ふれあいの森」(http://www.kokuyurin.maff.go.jp/expres/REC_fwood.html)を開いて ご覧下さい。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 森林体験活動とマナー <5> 「森の中で(二)」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  たばこを吸う人にとって,森での一服はこたえられないものでしょう。沢の水で入れる コーヒーも,森でしか味わえない楽しみです。けれども,山火事の原因の第1位はたばこ, 第2位はたき火の不始末です。  あなたが捨てた吸い殻や後始末の不十分なたき火が村の人々と森の生きものの生活を壊 してしまいます。たばこを吸う人は必ず携帯用の灰皿を使い,たき火は許可されたところ だけで行うようにして下さい。 ★火の扱いには注意しよう。  森の中での活動は楽しく,つい時間がたつのを忘れてしまいます。けれども,あなた自 身や仲間たちの体調をよく観察して下さい。木の根に足が引っかかることが多くなってい ませんか。疲れた時の行動は判断をにぶらせ,大きな事故につながることも少なくありま せん。  また,出かける前に立てた計画をきちんと守ろうとしすぎることも事故につながります。 行動計画は一応の目安にすぎません。早め早めに休息を取り,天候の様子を見たり,靴ひ もを締め直すなどの余裕を持つことが大切です。 ★行動計画にこだわりすぎない。 ★休憩は十分に取ろう。  森の中で食べるお弁当は格別のおいしさです。お弁当を食べ終わると,帰りの荷物を少 なくしたくなります。けれども,お弁当のパックやペットボトルなどが散らばっている森 に,あなたはもう一度来たくなりますか。  食べ残しのように腐って土に還るようなものでも,それをねらってクマやサルなどが出 没することにもなります。生態系を壊すと同時に,あなたや他の活動グループ,そして村 の人々にも大きな迷惑をかけることになるのです。ゴミを持ち帰ることはもちろんですが, ゴミになるものを森に持ち込まない工夫も大切です。 ★ゴミになるものを持ち込まない。 ★ゴミは持ち帰ろう。 (「もりのマナー」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   「森を楽しむ週末実習隊 2008初夏編」((財)キープ協会 キープ・フォレスターズ・スクール)   「森林(ヤマ)の手 人の手 〜森林(ヤマ)を造った手と語る〜」(むかしごと研究会)   「『多様なテーマの森づくり企画立案支援事業』の公募」((社)国土緑化推進機構) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)に 登録されたイベントの中から,次の3件を紹介します。 ◆森林を楽しむ週末実習隊2008初夏編  週末に,レンジャーと一緒に自然歩道の整備や周辺の森林で下草刈り,枝打ち等を行っ て思い切り身体を動かし,自然を楽しみながらいい汗をかいて,そして爽快感を味わうも のです。(主催:(財)キープ協会 キープ・フォレスターズ・スクール) ◇開催期日 平成20年6月28日(土)<第1回>,同29日(日)<第2回> ◇開催場所 山梨県/清里高原/(財)キープ協会内 ◇参加費用 1,000円(税込) ◇問合せ先 TEL:0551-48-3795 E-mail:forester@keep.or.jp  詳しくは,http://www.keep.or.jp/FORESTERS/を開いてご覧下さい。 ◆森林(ヤマ)の手 人の手 〜森林(ヤマ)を造った手と語る〜  森林(ヤマ)を見つめてきた手には,今何が映るのだろう。森林(ヤマ)を見つめてきたやまび とたちの「手」が語る,西多摩林業の今と昔を伝えたい。(主催:むかしごと研究会) (第1回「森を育てる手」,講師:野村康夫さん) ◇開催日時 平成20年6月29日(日) 13:00〜17:00(懇親会15:30〜17:00) ◇開催場所 東京都/五日市会館ホール ◇参加費用 無料(懇親会参加費:500円) ◇問合せ先 TEL:090-7260-4440 E-mail:mukashigo@yahoo.co.jp  詳しくは,イベント情報(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)を開いて,No.20 をご覧下さい。 ◆「多様なテーマの森づくり企画立案支援事業」の公募  国民参加による森林づくりが約20年の歴史を積み重ねる中で,これまでにない幅広い 企業や都市住民等の参画が促進される,斬新で多くの波及効果を生み出す,新たで多様な テーマの「森づくり企画」の誕生が期待されています。  本事業は,様々な専門性を有する企業・NPO等とのパートナーシップを通して,新た な波及効果の高い独創的な「森づくり企画」の立案に係る経費(具体的な活動に着手する 前の経費)を支援するものです。 ◇募集期間 平成20年5月1日(木)〜6月15日(日) ◇問合せ先  (社)国土緑化推進機構 森づくり政策企画部 TEL:03-3262-8437(担当:立石・木俣)  詳しくは, http://www.green.or.jp/を開いてご覧下さい。 ====================================== ☆ 事務局から ======================================  5月26日,現地時間午前7時33分(日本時間午前10時48分),当協会の会長でもある三浦 雄一郎氏(75歳)がエベレストに登頂されました。世界最高年齢登頂記録は惜しくも1日 違いでかないませんでしたが,70歳を過ぎてのエベレスト登頂2回は世界で初めてのこと です。三浦会長おめでとうございます!  さて,平成19年度の森林・林業白書が公表されました。第1部「森林及び林業の動向」 では,そのメインテーマとされる「? 林業の新たな挑戦」が紙面の3分の1近い42ペー ジを占めています。いわゆる川上問題という重要で難しい課題,森林・林業・山村問題を 真正面から取り上げたものではないでしょうか。ご一読下さい。  次号のメルマガ第11号では,森林環境教育が白書でどのように取り上げられているか, 字数は余り多くはないようですが,白書のページを捲ってみたいと考えています。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会  森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472  Eメール:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ====================================== ==== 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