◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第103号 (平成25年5月15日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁のホームページから> 山菜採取にあたっての留意点  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(44)  3 <季節の情報> マダニに咬まれないように注意しましょう!  4 <季節のことば> スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)  5 <樹木のことなど24> マングローブという木  6 <イベント情報>    ◆手作り鉢作りとガーデニング教室(館山野鳥の森管理事務所)    ◆セッコクと初夏の草花を訪ねて(関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター)    ◆初夏の奧高尾 静寂のハイキング(関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁のホームページから> 山菜採取にあたっての留意点 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  今年も山菜のシーズンを迎えています。野生の山菜を採りに行かれる皆様の健康のた めに、注意していただきたいことをまとめました。 ◆はじめに  農林水産省は、安全な食品を供給するため、農林水産物の放射性物質検査において各 都道府県と連携・協力しています。この中で、たけのこ、たらのめ、わらび、ふきのと う、くさそてつ(こごみ)等の山菜についても、きめ細かく検査が行われています。こ うした検査の結果は、国や県においてホームページ等で随時お知らせしていますので、 ぜひ参考にしてください。 ◆野生の山菜を採られる際に注意していただきたいこと  国や県のホームページ等により、山菜の検査結果や森林に関する情報などにご留意い ただくとともに、山菜を採りにお出かけになる前に次のことにご注意くださいますよう お願いいたします。 ◇山菜を採っても良い場所かどうかご確認をお願いいたします。 ◇一部の森林では空間放射線量が高いため、森林への不必要な立ち入り自体を控えてい  ただくよう呼びかけが行われている地域がありますので、そういった場所では山菜の  採取をしないようにお願いいたします。 ◆自治体における取組等、詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/sansai.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(44) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  小学校5年生と武蔵野市にある武蔵野公園で定点観察をしてきました。  集合前のことです。サクラの木からエダシャクがツツツ・・・と糸を垂らして降りて きました。「おーなんだ!」、子どもたちの注意は昆虫に向きました。  地面に下りたエダシャクを見て「お〜〜〜枝そっくりだ!」、歩く姿を見て「面白い〜」、 「この歩幅?を1尺、2尺と長さを測るみたいだからシャクトリムシと呼ぶんだよ!」、 これに「ふ〜ん?」。  どうやら尺が理解できない様子・・・「英語ではインチワームだよ!」、これには反 応「あっインチワームってこの虫のこと?」???この子たちは外人なのか?  そんな入りをしたので子どもたちの眼は虫、虫、虫・・・この流れを変えるにはとノ ビルを見つけ食べてみる。すっかり野生化した子どもたちは、「おれも食べる〜」と、 土を手でぬぐい試食会。「ん・・・うまい!」、苦手だと思っていましたが意外にもう まいの合唱!  これで少しは植物眼になるかなと期待しましたが、この後は枯枝を振り回し走り回る 子どもたち・・・すっかり野生化してしまいました。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <季節の情報> マダニに咬まれないように注意しましょう! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  既に報道されていますが、ダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群(Severe fever with thrombocytopenia syndrome(以下「SFTS」という。))」の症例が国内において 確認されています。  SFTSはダニ媒介性ウイルス感染症で、多くの場合、森林や草地等の屋外に生息するマ ダニに咬まれることにより感染するとされています。  厚生労働省からの情報として、SFTSウイルスに感染すると、 1) 6日〜2週間の潜伏期間を経て、 2) 発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、神経症  状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳、咽頭痛)、出  血症状(紫斑、下血)等の症状が現れ、 3) 致死率は10〜30% とされています。  マダニは全国に分布しており、その活動が盛んになる春から秋にかけては特に注意が 必要です。草むらや藪など、マダニが多く生息するような場所に入る場合は、長袖、長 ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌を露出しないようにすることが大切です。 ◆本件について、詳しくは厚生労働省のホームページ(次のURL)を開いてご覧ください。  http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002u1pm.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <季節のことば> スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  春先に開花して夏まで葉をつけると、あとは林床等の地中で過ごす一連の草花の総称 で、「春植物」ともいわれますが、エフェメラルは「はかない」とか「つかの間の」を 意味する形容詞であることから、直訳すると「春のはかないもの、短い命」というよう な意味で、「春の妖精」と呼ばれています。  そのライフサイクルは、早春に花を咲かせた後、夏までの間に光合成を行って地下の 栄養貯蔵器官等に栄養分を蓄え、その後は翌春まで地中の地下茎や球根の姿で過ごすも の。木々が葉を茂らせる5月末にもなれば地上から姿を消してしまうものもあります。  光合成の期間が短いために成長の速度が遅く、初めに発芽してから花を咲かせるまで に何年も要するものもあり、その一生は決して「はかない命」ではなく、むしろしたた かにしぶとく生きているという見方もあるようです。 (キンポウゲ科)キクザキイチゲ、ユキワリイチゲ、アズマイチゲ、イチリンソウ、ニ リンソウ、フクジュソウ、セツブソソウ、キバナセツブンソウ、(ケシ科)エゾエンゴ サク、ヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサク、ムラサキケマン、ヤマブキソウ、(ユリ 科)カタクリ、ショウジョウバカマ、アマナ、ヒロハノアマナ、アワコバイモ、トサコ バイモ、ホソバコバイモ、ヒメニラ、(メギ科)イカリソウなど ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <樹木のことなど24> マングローブという木 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  マングローブの林は、メヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギなどのヒルギ科植物が主 体となっています。  これらの果実は、枝についたまま発根して(正確には胚軸を伸ばして)細長く伸長し、 重くなると落下します。そして、地面に定着してから直ぐに発根します。泥にささるの はごくわずかで、たいていの果実は流れ着いたところで発芽して生長します。  月夜とか干潮の時に果実が落ちるというような話もありますが、そのようなことはあ りません。ロマンとしてはおもしろい話です  マングローブの林は、泥土の中から突き出して地下の根の呼吸を助ける呼吸根や、泥 の中で倒れないようにタコ状に伸ばした支柱根などが見られ、特徴のある景観となって います。         (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆手作り鉢作りとガーデニング教室(館山野鳥の森管理事務所)   ◆セッコクと初夏の草花を訪ねて(関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター)   ◆初夏の奧高尾 静寂のハイキング(関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆手作り鉢作りとガーデニング教室  初夏の草花の寄植体験と、寄植用の鉢を作ります。(主催:館山野鳥の森管理事務所) ◇開催日 平成25年5月25日(土) ◇開催場所 千葉県立館山野鳥の森          交通:JR内房線館山駅からJRバス安房神戸廻り白浜行きで約20分              「安房神社前」下車徒歩7分 ◇参加費 1,500円 ◇応募等 下記の問合せ先の電話で受付(5月24日(金)まで) ◇問合せ先 館山野鳥の森管理事務所(千葉県館山市大神宮553)          TEL:0470-28-0166 FAX:0470-28-0187          E-mail:yacho166@welcomechiba.jp          URL:http://www.chiba-forest.jp/yachou/ ◆セッコクと初夏の草花を訪ねて  杉の古木の上に白鶴が舞い降りたように咲いている野生のラン「セッコク」を鑑賞し たあと、初夏の草花を観察したり、鳥の囀りを聞いたりしながらゆったりと山頂を目指 します。(主催:関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター/実施:森林インスト ラクター東京会) ◇日時 2013年6月3日(月)      集合:センター9:00  解散:ケーブル高尾山駅付近15:00頃 ◇行程 六号路〜琵琶滝〜山頂(昼食)〜四号路〜ケーブルカー高尾山駅 ◇参加費 1,700円 ◇募集人員 30名(応募者多数の場合は抽選) ◇申込みなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html →最新情報 ◆初夏の奧高尾 静寂のハイキング  高尾山東南斜面の尾根道と大平林道には照葉樹林帯が、北西斜面の4号路には落葉広 葉樹林帯が広がり高尾山の植生の豊かさを観察できます。特に大平林道は人が少なく静 かで草花も多くてお勧めです。標高差約400m、距離約12km のコースです。(主催:関 東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター/実施:森林インストラクター東京会) ◇日時 2013年6月27日(木)      集合:センター9:00  解散:ケーブルカー高尾山駅付近15:00頃 ◇行程 稲荷山コース〜大平林道〜森林ふれあい館(昼食)〜学習の歩道〜高尾山頂〜     4号路 ◇参加費 1,700円 ◇募集人員 30名(応募者多数の場合は抽選) ◇申込みなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html →最新情報 ====================================== ☆ 事務局から ======================================  今週末から、本年度の森林インストラクター養成講習が始まります。  始まりは土曜日・日曜日を中心に科目ごとに3回に分けて実施される講習1で、3回 のうちの最初のAコース(森林科目)が5月18日(土)〜20日(月)(3日間)に行われます。  3日間の最後、20日(月)には、八王子市の高尾山国有林での現地実習が行われる予定 です。5月のさわやかな高尾山は最高ではないでしょうか。  講習1の今後の予定は、Bコース(森林内の野外活動・安全及び教育の2科目)が6月 15日(土)〜17日(月)に、Cコース(林業科目)が6月29日(土)・30日(日)に実施されます。  また、全4科目をまとめて実施する講習2は8月10日(土)〜17日(土)(8日間)に 行われる予定で、この申込みの受付期間は6月1日〜7月31日です。  楽しみながら生涯学習、そして森林・林業・野外活動のスキルアップというのもよろ しいのではないでしょうか。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  一般社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆