◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第105号 (平成25年6月25日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁プレスリリース> 平成24年度森林・林業白書の公表  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(46)  3 <樹木のことなど26> 植物の自家受粉  4 <関連用語> 第2世代精英樹  5 特別講演会の開催について(ご案内)  6 <イベント情報>    ◆館山野鳥の森のイベント情報(館山野鳥の森管理事務所)    ◆釣って楽しむ!いきもの観察会((公財)キープ協会)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 一般社団法人全国森林レクリエーション協会http://www.shinrinreku.jp 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁プレスリリース> 平成24年度森林・林業白書の公表 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  「平成24年度森林及び林業の動向」並びに「平成25年度森林及び林業施策」(「平成 24年度森林・林業白書」)が、国会提出案件として閣議決定され、公表されました。  平成24年度森林・林業白書」においては、特に、森林・林業の再生に向けた取組や、 公益重視の管理経営を一層推進するため、本年4月に一般会計に移行した国有林野事業の 今後の展開方向が紹介されています。 《平成24年度森林及び林業の動向(内容のポイント)》 ◆トピックス  この一年間の特徴的な動きとして、森林・林業の再生に向けた取組の展開、津波で被 災した海岸防災林の再生の開始、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」等による 木質バイオマス利用の推進、綾の照葉樹林の「ユネスコエコパーク」への登録について 紹介 ◆第I章:森林・林業の再生と国有林  本編の第I章(特集章)では、森林・林業の再生に向けた主な取組(実効性の高い森林 計画制度、適切な森林施業の確保、効率的かつ安定的な林業経営の育成、人材の育成・ 確保、木材の加工・流通体制の整備と木材利用の拡大等)と、国有林野事業の貢献等に ついて記述 ◆第II章:東日本大震災からの復旧・復興  東日本大震災からの復興に向けた主な取組(海岸防災林の再生、住宅や建築物への木 材の活用、木質バイオマスのエネルギー利用)、森林の除染等について記述 ◆第III章:地球温暖化対策と森林  地球温暖化対策の現状、京都議定書の目標達成に向けた森林分野の取組、2013年以降 の地球温暖化対策の検討状況について記述 ◆第IV章:森林の整備・保全  間伐等の森林整備、国民参加の森林づくり、生物多様性の保全、野生鳥獣被害対策な ど、森林の整備・保全に向けた取組について記述、また、持続可能な森林経営の確立に 向けた国際的な取組についても記述 ◆第V章:林業と山村  林業経営・林業労働者の動向や林業生産性の向上に向けた取組、山村の活性化に向け た取組について記述 ◆第VI章:林産物需給と木材産業  世界と我が国における木材需給の動向、木材産業の動向、木材利用の推進について記述 ※平成24年度森林・林業白書については、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kikaku/130607.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(46) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  高尾山で水生昆虫の観察会をしてきました。  「川に棲む魚は何を食べているのかな?」 この問いからスタート! 「水生昆虫」か ら「プランクトン」に、「プランクトンが生きていけるのはどんな環境?」 水があるか ら、川があるから、森があるから・・・  すべてがつながって生きていることを知ってもらいたくて活動しました。でも、子ど もたちの目は「話はいいから、早く捕らせろ!」  環境に優しく観察することを説明し観察スタート! でも、子どもたちは「観察」とい うより「捕獲」、目をぎらぎら輝かせて次々に捕獲していきます!  水が冷たく15分が限度かな?と考えていましたが、30分経っても根を上げません、 というより冷たさを忘れて集中しています。  そのうちに、いろいろな種類の水生昆虫、様々な大きさ、棲む場所の違いなど多様性 に気付いてきました。  やはり体験が一番、その後にわかち合いですね。久しぶりに「水ガキ」に出会いまし た!                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <樹木のことなど26> 植物の自家受粉 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  多くの植物は同一の花に雄しべと雌しべのある両性花を咲かせます。この場合、自分 の花粉を自分の雌しべにつけて1個体で受粉、受精ができます。  このように自家受粉(自殖)する植物は、同種の別の個体がなくても子孫を残すこと ができる利点がありますが、他家受粉(他殖)の時には現れてこない劣性有害遺伝子の 発現につながり、子孫に異常が出る確率が高まります。極端な場合には劣性致死遺伝子 が発現することにより、子孫の一部が死亡することもあります。  このような自殖による子孫の生存力の低下を近交弱勢とよびます。近交弱勢が子孫に 現れるのを防ぐため、他家受粉を促進するメカニズムが発達しているといわれています。 その代表的なものが雌雄異熟という現象です。  それは、1つの花の中では雄しべと雌しべの成熟する時期がずれ、同じ花の中では受 粉、受精が起こらないしくみです。たとえば、モクレンの雌しべは雄しべより先に成熟 します。このため、雄しべが成熟して花粉をだすころには、雌しべはしおれてしまいま す。逆に、キキョウやホウセンカは、雄しべは雌しべより先に成熟して花粉を飛散しま す。  雄しべと雌しべが同じ時期に成熟する植物でも、自分の花粉が自分の雌しべについた 時には受精が成立せず種子ができないものがあります。この性質を自家不和合性といい ます。キク科、ナス科、マメ科やアブラナ科などの植物がこの性質をもち、他の個体の 花粉がつけば種子ができます。         (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <関連用語> 第2世代精英樹 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  これまでに育種された成長等の優れた精英樹(第1世代精英樹、elite tree/plus tree) 同士を交配させたものの中から、検定により成長等のより優れたものとして選抜された もので、いわばエリートの中のエリートです。  わが国の林木の育種は昭和30年代はじめに事業的にスタートし、第1世代精英樹とし て全国から約9,100本(スギ3,567本、ヒノキ943本、カラマツ574本など)が選抜されて おり、これらの第1世代精英樹同士を交配させたものの中から、検定により第2世代精 英樹が選抜されます。  現在検定中のスギの第2世代精英樹候補木では、関東や九州では10年生で平均樹高が 8mにもなり、従来のものに比べて2〜3mも高いという結果が出ており、中には5年生で 7mにもなるものが見られるとのことです。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 特別講演会の開催について(ご案内) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  子ども樹木博士認定活動推進協議会(事務局:(一社)全国森林レクリエーション協会) では、7月19日(金)の第13回通常総会の終了後、次のとおり特別講演会を開催いたしま す。  協議会の会員の皆様には既にご案内していますが、広く会員以外の皆様にもご参加い ただきますようご案内いたします。  参加を希望される方は、子ども樹木博士担当まで、 Eメール:kodomohakase@shinrinreku.jp 又はTEL:03-5840-7471により、 氏名、連絡先等をご連絡願います。  なお、会場の関係から、先着20名様までとさせていただきます。 ◆日時・会場  平成25年7月19日(金) 16:00〜17:00  林友ビル5階 会議室(東京都文京区後楽1-7-12)  (交通:地下鉄後楽園駅から徒歩8分、地下鉄/JR飯田橋駅から徒歩10分) ◆特別講演  演題:森林療法の現状と今後の可能性―森林療法の誤解をとく―(仮題)  講師:上原 巌 氏(東京農業大学 森林総合科学科 教授) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆館山野鳥の森のイベント情報(館山野鳥の森管理事務所)   ◆釣って楽しむ!いきもの観察会((公財)キープ協会) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ※本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)に  ご登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。 ◆館山野鳥の森のイベント情報(主催:館山野鳥の森管理事務所)  (開催場所)千葉県立館山野鳥の森        交通:JR内房線館山駅からJRバス安房神戸廻り白浜行きで約20分           「安房神社前」下車徒歩7分 ◇手打ちうどん作り  家庭でも出来るうどん作りと、竹を使った箸を作ります。  [開催日] 平成25年7月13日(土)  [参加費] 800円  [応募等] 下記の問合せ先の電話で受付(7月12日(金)まで) ◇動物やパズルを作ろう  電動糸鋸機械を使って動物の切り抜きやパズルを作ろう。  [開催日] 平成25年7月27日(土)  [参加費] 1,000円  [応募等] 下記の問合せ先の電話で受付(7月26日(金)まで) 【問合せ先】 館山野鳥の森管理事務所(千葉県館山市大神宮553)          TEL:0470-28-0166 FAX:0470-28-0187          E-mail:yacho166@welcomechiba.jp          URL:http://www.chiba-forest.jp/yachou/ ◆釣って楽しむ!いきもの観察会  サカナ釣りをしたことはありますか? 釣竿の先に糸をつけ、針にエサをつけて川に流 すだけ。簡単そうに思えるけど、これがなかなかむずかしいのです。釣りの極意は、サ カナを知ること。  午前中は川にざぶざぶ入りながら、サカナがどんな所に住んでいるのか?どんなもの を食べているのか?をみんなで観察してみましょう! 午後は観察したことを活かして、 みんなでサカナつりに挑戦しよう!  今回は釣りを通して、自然のことを教えてくれる「インタープリター」をしているタ イソンこと、野澤健夫さんを先生に迎えます。 タイソンさんと一緒に、川で釣りを楽し みながら、楽しく夏の思い出をつくっちゃおう!(主催:(公財)キープ協会) ◇日時 2013年7月21日(日) 10:00〜15:00 ◇場所 山梨県北杜市須玉町付近の河川 ◇対象 5歳以上の家族・親子 ◇定員 20名(先着順) ◇参加費 中学生以上800円(遊漁証代金) ◇詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.keep.or.jp/taiken/kazoku/kasen.php  ====================================== ☆ 事務局から ======================================  日本列島は梅雨の真っ只中といった感じの今日この頃、蒸し暑さも本番を迎えていま す。毎年のことですが、特に野外での活動に当たっては熱中症への注意が必要です。  熱中症は高温や高湿の環境下で起こる全身の熱障害で、その症状により「熱痙攣」、 「熱疲労」、そして体温調節機能障害を伴う「熱射病」に分けられます。  熱中症の原因は高温環境だけではなく、衣類の不適、疲労、睡眠不足、肥満等も誘引 となります。炎天下での長時間の活動、通気や換気の悪い部屋での活動や多人数の集会 等では、次のような予防策を考えておく必要があります。 ◇吸湿性、通気性のよい身軽な衣類を着用する。 ◇休養や水分の補給を適度に行い、同時に塩分を含んだ水分も補給しておく。 ◇直射日光下では必ず帽子をかぶる。 ◇通風や換気に対する配慮等、環境改善に努める。 ◇子どもや高齢者を炎天下、車中、暑い室内等に残さないよう注意する。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  一般社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆