◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第107号 (平成25年8月5日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <コラム> 森林環境教育の現場から(48)  2 <森林・林業白書から> 林業労働力の動向―林業就業者数は長期的には減少傾向―  3 <樹木のことなど28> セイタカアワダチソウのアレロパシー(他感作用)  4 森林共生フォーラム「研究会」のご案内  5 平成25年度「子ども霞が関見学デー」の実施  6 <イベント情報>    ◆高尾の森の小天狗になろう!夏の高尾山親子自然観察会                (関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター)    ◆オリジナル時計作り(館山野鳥の森管理事務所)    ◆聞いて食して見て学ぼう!―知床の森の現状とエゾシカ対策―                (北海道森林管理局知床森林生態系保全センター)    ◆知床の悠久の森林を歩く(北海道森林管理局知床森林生態系保全センター)  ☆ 事務局から〜〜〜子ども樹木博士・・・ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 一般社団法人全国森林レクリエーション協会http://www.shinrinreku.jp 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <コラム> 森林環境教育の現場から(48) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  小学校の教師を目指している学生たちと奥日光を散策しました。  都市は猛暑でも標高1,400mの高原は涼しい風が吹いています。  ミズナラの原生林を観察、その樹の大きさや森の多様性に感動。樹齢約300年のカラマ ツの巨木からは、「パワースポット」として手を幹につけて気を頂きました。  「シカにあいたいな〜」。 この願いは、「この木を見てごらん、シカが食べた後だ よ。もう少しで枯れるところ・・・」、この返答に撃沈の大学生たち。しかし、シカ= 食害という返答もさびしい限り、たくさんの生き物がくらしている森が楽しいですね!  そして、昼食時のことです。森からニホンザルの若いオスが1頭出現! 学生の食料を 狙っています。このハプニングに学生はおびえて固まってしまいましたが、間一髪で柳 原が間に入りニホンザルを一喝! サルはしぶしぶ退散しました。  「皆さんが教員になって、小学生を引率したときには注意しなくてはいけませんよ! 一番してはいけないことは、野生動物に餌をあげることです。」  しかし、このオスザルは昼食スポットを餌場にしています。これで芸をして餌を得る 知恵がついたら大変! これは多様性とは違いますね・・・!!                      (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <森林・林業白書から> 林業労働力の動向―林業就業者数は長期的には減少傾向― ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  森林の施業は、主に、山村で林業に就業して森林内の現場作業等に従事する林業労働 者が担っている。林業労働者の確保は、山村の活性化や雇用の拡大のためにも重要であ る。  林業労働力の動向を国勢調査における林業就業者数(※)によってみると、長期的に 減少傾向で推移しており、平成22(2010)年には約6万9千人となった。また、林業就 業者の高齢化率(65歳以上の就業者の割合)は、平成22(2010)年時点で18%となって おり、全産業の高齢化率10%と比べて高い水準にある。  35歳未満の若年者の割合をみると、全産業で低下傾向にあるのに対して、林業では平 成2(1990)年以降上昇傾向で推移しており、平成22(2010)年の若年者率は18%とな っている。一部の地域では、林業に就業する者が増加するとともに、若者の新規就業の 増加等により平均年齢が低下している。 ※ 国勢調査における「林業就業者」   山林用苗木の育成・植栽、木材の保育・保護、木材からの素材生産、薪及び木炭の  製造、樹脂、樹皮、その他の林産物の収集及び林業に直接関係するサービス業務並び  に野生動物の狩猟等を行う事業所に就業する者で、調査年の9月24日から30日までの一  週間に収入になる仕事を少しでもした者等をいう。                       (平成24年度の森林・林業白書から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <樹木のことなど28> セイタカアワダチソウのアレロパシー(他艦作用) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  セイタカアワダチソウは地下茎からポリアセチレン化合物という有毒物質を分泌して います。この物質は、植物の種子の発芽を抑えるアレロパシー(他感作用)という働き をもっています。  セイタカアワダチソウの群生は、この強いアレロパシーを武器にしてススキなどを征 服して繁茂したものですが、やがては自家中毒を起こして自分たちが成長するのを抑え てしまうといわれます。このため、セイタカアワダチソウの群生は、次第にススキやオ ギ、クズなどに勢力を奪われて、置きかわっていくようです。  なお、このような侵略性の強い樹木の例として、小笠原諸島に生育するギンネムがあ げられます。また、ユーカリは、その下にはほとんど何も生えないといわれ、アレロパ シーを持つ木として知られています。その他、イチョウ、キリ、ナナカマド、プラタナ スなど、公園などでよく見られる樹木にもアレロパシー作用が報告されています。         (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 森林共生フォーラム「研究会」のご案内 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  森林共生フォーラム(事務局:(一社)全国森林レクリエーション協会)では、平成25 年度の第3回研究会を次のとおり開催いたします。  今回の研究会はJAFEEの「森林分野CPDプログラム」としても実施するもので、広く会 員以外の皆様のご参加も募っています。  参加を希望される方は、事務局(TEL:03-5840-7471/E-メール:info@shinrinreku.jp) までご連絡願います。なお、会員以外の皆様のご参加に際しましては、参加費として 1,000円が必要となります。 ◆日時・会場   平成25年8月26日(月) 14:30〜17:00   林友ビル6階会議室(東京都文京区後楽1-7-12) ◆講演等  ○「明治神宮の森は本当に自然林か―目的にあわせた多様な森づくりを目指して―」    宇都宮大学 名誉教授 谷本 丈夫 氏  ○「新たな国有林の姿について」    (一社)全国森林レクリエーション協会 理事長 伴 次雄 氏 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 平成25年度「子ども霞が関見学デー」の実施 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  農林水産省は、平成 25年 8月 7日(水)、8日(木)に「子ども霞が関見学デー」を 開催します  子ども霞が関見学デーは、文部科学省をはじめとした府省庁等が連携して、業務説明 や省内見学などを行うことにより、親子のふれあいを深め、子どもたちが夏休みに広く 社会を知る体験活動の機会とするとともに、府省庁等の施策に対する理解を深めてもら うことを目的として、平成 12年度より実施しています。 ◆開催日時 平成 25年 8月 7日(水)、8日(木) 10:00〜16:00 ◆受付場所 農林水産省:本館正面玄関、本館南玄関、北別館玄関       (受付時間 10:00〜15:45) ◆主な内容 ◇大臣室と記者会見室を見学してみよう。 ◇さかなクンによるお魚セミナー(8月7日 11:00〜11:45) ◇しょうゆもの知り博士の出前授業 ◇フラワーアレンジメントに挑戦しよう。 ◇夏休み子ども博士〜体験してみよう研究の世界〜(まゆ玉クラフト作成、まゆ玉から  の糸繰り体験) ◇小枝を使ったキーホルダーやマイはしを作ろう。 等 ◆見学方法等、詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/koho/130624.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆高尾の森の小天狗になろう!夏の高尾山親子自然観察会                (関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター)   ◆オリジナル時計作り(館山野鳥の森管理事務所)   ◆聞いて食して見て学ぼう!―知床の森の現状とエゾシカ対策―                (北海道森林管理局知床森林生態系保全センター)   ◆知床の悠久の森林を歩く(北海道森林管理局知床森林生態系保全センター) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ※本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/) にご登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。 ◆高尾の森の小天狗になろう!夏の高尾山親子自然観察会  高尾・木下沢(コゲサワ)の森と渓流体験―かわいい水辺の生き物たち―  森林インストラクターと木下沢林道を歩いて森の静けさを感じ、木下沢ではせせらぎ や野鳥のさえずりに浸りながら、たくさんの昆虫や水辺の生き物を観察しよう。(主催: 関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター/実施:森林インストラクター東京会) ◇日時 平成25年8月24日(土) 9:00〜15:00      受付開始8:30(JR高尾駅北口改札前) ◇コース JR高尾駅北口(バス移動)〜大下バス停〜梅林駐車場(開校式)〜木下沢林      道〜景信山分岐広場(昼食)〜木下沢観察〜木下沢林道〜梅林駐車場(閉校      式・解散) ◇対象者 小学生とその家族 50名(応募締切:8月10日、応募者多数の場合は抽選) ◇参加費 1人500円 ◇申込みなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html →最新情報 ◆オリジナル時計作り  文字盤を自然素材(木の実等)や小鳥の切り抜きに変えて、オリジナルの掛け時計を 作ります。(主催:館山野鳥の森管理事務所) ◇開催日 平成25年8月24日(土) ◇場 所 千葉県立館山野鳥の森       交通:JR内房線館山駅からJRバス安房神戸廻り白浜行きで約20分 「安房神社前」下車徒歩7分 ◇参加費 1,500円 ◇応募等 下記の問合せ先の電話で受付(8月23日(金)まで) ◇問合せ先 館山野鳥の森管理事務所(千葉県館山市大神宮553)         TEL:0470-28-0166 FAX:0470-28-0187         E-mail:yacho166@welcomechiba.jp         URL:http://www.chiba-forest.jp/yachou/ ◆聞いて食して見て学ぼう!―知床の森の現状とエゾシカ対策―  知床の森林生態系に対して大きな影響を及ぼしているエゾシカについて、森林保護活 動の必要性や「資源」としての有効活用に対する理解を深めることを目的として、「知 床の森林の現状とエゾシカの資源利用」をテーマとした講義のほか、(株)知床エゾシカ ファームのエゾシカ有効利用の現場見学、森林散策を行います。昼食にはエゾシカの焼 き肉を行います。(主催:北海道森林管理局知床森林生態系保全センターほか) ◇開催期日 平成25年8月31日(土) ◇開催場所 知床森林生態系保全センター       (北海道斜里町ウトロ東番外地 国設知床野営場内) ◇詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http:// www.rinya.maff.go.jp/ hokkaido/ siretoko/ event/ h25sika.html ◆知床の悠久の森林を歩く  北見市在住の樹木医 鈴木順策氏によるレクチャー(座学)を行った後、ウトロ周辺の国 有林で森林散策を行い、様々な植物や動物たちの生活跡、菌類によって腐朽し朽ち果てた 樹木を観察します。その後、シカの食害防止ネット巻きの体験を行います。(主催:北海 道森林管理局知床森林生態系保全センターほか) ◇開催期日 平成25年9月7日(土) ◇開催場所 知床森林生態系保全センター (北海道斜里町ウトロ東番外地 国設知床野営場内) ◇詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http:// www.rinya.maff.go.jp/ hokkaido/ siretoko/ event/ h25zyumokui.html ====================================== ☆ 事務局から ======================================  7月19日(金)、子ども樹木博士認定活動推進協議会の第13回通常総会が開催され、平成 24年度の活動報告等が行われました。  その中で、平成24年度における「子ども樹木博士」の認定活動については、実施団体 から事務局に報告等のあったものは実施回数で延べ69回、参加人数で延べ約22百人、地 域ごとには25都道府県60団体による実施となっています。事務局の話では、認定証の配 布状況等全体的な状況から見て、少しずつ復調の兆しが感じられるとのこと。また、活 動計画に関して、3月21日の国際森林デーに関連した取組について提案があり、検討して いくことされました。  当日は、総会に引き続き、東京農業大学森林総合科学科教授の上原巌先生から、「森 林療法の現状と今後の可能性―森林療法の誤解をとく―」と題する特別講演が行われま した。  講演では、1)森林療法とは何か、2)森林療法と森林セラピーとの違い、3)各地におけ る森林療法の事例、4)森林療法の今後の可能性等について、ユーモアをまじえながら、 まさに先生のこれまでのご経験や実践、研究活動等を踏まえた分かりやすいお話があり、 参加者には大変好評で、出かけてきた甲斐があったとの声がしきりでした。(O) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  一般社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆