◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第108号 (平成25年9月5日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁のプレスリリースから> 平成24年度の森林病害虫被害量について  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(49)  3 <森林・林業白書から> 木造による城の再建  4 <樹木のことなど29> 大気汚染や排気ガスに強い木  5 <図書紹介> 「みぢかな里山のアクティビティ集           ―学ぶ・あそぶ・育てる体験活動マニュアル―」  6 <イベント情報>    ◆館山野鳥の森のイベント情報(館山野鳥の森管理事務所)    ◆高尾山内八十八大師巡り(関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター)    ◆名栗・有間山に登ろう―紅葉狩りとキノコ観察―(NPO法人西川木楽会)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 一般社団法人全国森林レクリエーション協会http://www.shinrinreku.jp 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁のプレスリリースから> 平成24年度の森林病害虫被害量について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  林野庁において、わが国の森林病害虫による被害として最大である松くい虫被害及び ナラ枯れ被害の発生について都道府県の状況を取りまとめ、公表されました。 ◆松くい虫被害について ◇松くい虫被害は、マツノマダラカミキリにより運ばれたマツノザイセンチュウがマツ  の樹体内に侵入することにより発生するマツの伝染病(マツ材線虫病)によるもの ◇平成24年度における被害量とその特徴  1) 平成24年度は、北海道及び青森県を除く45都府県で被害が発生し、全国の松くい   虫被害量は前年度とほぼ同量の約64万立方メートル  2) 平成24年度の全国の松くい虫被害量は、これまで被害量が最も多かった昭和54年   度の約1/4の水準 ◆ナラ枯れ被害について ◇ナラ枯れ被害は、大量のカシノナガキクイムシがナラ・カシ類の幹に穴をあけてせん  入し、体に付着した病原菌(ナラ菌)を多量に樹体内に持ち込むことにより発生する  樹木の伝染病によるもの ◇平成24年度における被害量とその特徴  1) 平成24年度は、新たに被害が確認された県はなく、全国28府県で発生し、全国の   ナラ枯れ被害量は前年度と比較してほぼ半減し、約8万立方メートル  2) 平成24年度の全国のナラ枯れ被害量は、近年被害量が最も多かった平成22年度の   約1/4の水準 《URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hogo/130827.html》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(49) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  小学生30名を連れて尾瀬ヶ原を散策しました。  鳩待峠から山の鼻までの片道約3kmコース、気持ちの良い森が広がっています。  途中で根の曲がっているブナを発見、「どうして曲がっているのかな?」、この質問 の反応を聞こうとしたら、おお〜 30名が木道に並ぶと後ろが見えない! それどころか 他のハイカーの邪魔! この人数だと説明どころか休憩するスペースも難しいことに現場 で気がつきました。  そこで作戦変更、説明は木道が3車線?になっているところで集中的に、残りは山の鼻 の広場、教育研究路で行いました。確かに歩いては説明することを繰り返しては山道で はバテるので、これで良かったのかな?と言い訳をしました。  参加者の小学生たちは尾瀬ヶ原の大自然の気持ち良さに大満足! 終わり良ければすべ て良しですが、下見の甘さに反省している柳原です。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <森林・林業白書から> 木造による城の再建 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  わが国の木造建築物は耐用年数が長く、世界最古の木造建築物である法隆寺を始め、 木造で建てられた多くの歴史的建築物が現存しています。  わが国の城も、木造で建てられていました。明治以降、城の多くは「廃城令」により 取り壊され、残されたものの多くも、第二次世界大戦の空襲により焼失しました。戦後、 一部の城は鉄筋コンクリート造で再建されましたが、近年、各地で、櫓、門等の城郭建 築物を木造で建てる動きが広がっています。  最近では、金沢城(石川県)の五十間長屋(平成13(2001)年)、大洲城(愛媛県) の天守(平成16(2004)年)、熊本城(熊本県)の飯田丸五階櫓(平成17(2005)年)、 同本丸御殿(平成20(2008)年)、今治城(愛媛県)の鉄御門(平成19(2007)年)等 が木造で再建されてきました。  平成20(2008)年度からは、名古屋城(愛知県)の本丸御殿の復元事業が進められて おり、平成29(2017)年度に復元工事が完了する予定となっています。復元に当たって は、強度と耐久性を考慮して、主要部に木曽ヒノキが使用されており、尾張藩と縁の深 い木曽谷の国有林から供給されています。                       (平成24年度の森林・林業白書から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <樹木のことなど29> 大気汚染や排気ガスに強い木 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  大気汚染による被害は、イオウ酸化物やチッソ酸化物、ばいじんなどの工場や自動車 などの排気ガスが大気中に拡散して起こるものです。  こうした大気汚染による樹木の被害は、複合的な広域の森林や樹木に被害を及ぼすこ とが特徴です。アカマツ、スギ、モミ、ヒマラヤシーダなどの針葉樹や、ケヤキ、ソメ イヨシノ、ポプラ、イロハモミジなどの広葉樹が大気汚染に弱いことが知られています。  一方、大気汚染や排気ガスに耐性のある樹種としては、針葉樹ではカイヅカイブキ、 カヤ、イブキなどで、広葉樹ではモッコク、マテバシイ、トベラ、シャリンバイ、スダ ジイ、サンゴジュ、モチノキなどがあげられます。         (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <図書紹介> 「みぢかな里山のアクティビティ集          ―学ぶ・あそぶ・育てる体験活動マニュアル―」              (発行:一般社団法人全国森林レクリエーション協会) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  “自然は先生”です。子どもたちは、自然の中で遊びながらいろいろなことを学んで いきます。子どもたちが自ら自然の中で遊ぶ機会が少なくなってきた昨今、子どもたち を自然の中に誘うことは非常に大切なことです。子どもたちに里山の自然を体験させ、 その楽しさ、不思議さ、気持ち良さなどに気づかせることから、その意識を自然に向け させることが、次の行動へのステップになると考えます。  本書は、身近な里山のアクティビティについて、学ぶ・あそぶ・育てる観点から、そ の目的、進め方、安全対策等を簡便に取りまとめ、イラストや具体的な指導事例等によ りわかりやすく解説したものです。身近な里山のアクティビティとして16例と「子ども 樹木博士」が掲載されています。(B5判・カラー・88ページ/定価600円(税込)・送料別) ◆申込先  一般社団法人全国森林レクリエーション協会   TEL:03-5840-7471  FAX:03-5840-7472   URL:http://www.shinrinreku.jp →協会の刊行物等 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆館山野鳥の森のイベント情報(館山野鳥の森管理事務所)   ◆高尾山内八十八大師巡り(関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター)   ◆名栗・有間山に登ろう―紅葉狩りとキノコ観察―(NPO法人西川木楽会) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ※本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)に ご登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。 ◆館山野鳥の森のイベント情報(主催:館山野鳥の森管理事務所)  (開催場所)千葉県立館山野鳥の森        交通:JR内房線館山駅からJRバス安房神戸廻り白浜行きで約20分           「安房神社前」下車徒歩7分 ◇バーニングアート  電熱ペンを使い木材を焦がして絵を描きます。  [開催日] 平成25年9月7日(土)  [参加費] 1,000円  [応募等] 下記の問合せ先の電話で受付(9月6日(金)まで) ◇手打ちうどん作り  家庭でも出来るうどん作りと、竹を使った箸を作ります。  [開催日] 平成25年9月28日(土)  [参加費] 800円  [応募等] 下記の問合せ先の電話で受付(9月27日(金)まで) 【問合せ先】 館山野鳥の森管理事務所(千葉県館山市大神宮553)          TEL:0470-28-0166 FAX:0470-28-0187          E-mail:yacho166@welcomechiba.jp          URL:http://www.chiba-forest.jp/yachou/ ◆高尾山内八十八大師巡り  高尾山では赤い帽子をかぶったお大師さまをたくさん見ます。これは第二十六世志賀 照林大僧正が四国八十八ヶ所を巡礼され、札所の土を持ち帰りお大師像を建立されたの です。四国巡礼は歩きの修行ともいわれます。四国札所の地形・地勢を考えて配置され た八十八ヶ所のお大師さまを、一日で一番から八十八番まで、植物を観察しながら巡拝 します。(主催:関東森林管理局高尾森林ふれあい推進センター) ◇開催日 2013年9月27日(金)      集合9:00 高尾森林ふれあい推進センター(京王線高尾山口駅から徒歩5分) ◇コース 清滝〜琵琶滝〜二本松〜11丁目茶屋〜大師堂〜天狗社〜奥の院〜仏舎利塔〜      神変堂〜蛸杉〜蛇滝〜金毘羅台〜不動院(清滝)(中級向きのコースです。) ◇募集人員 30名程度(応募締切:9月13日、応募者多数の場合は抽選) ◇参加費 1,700円 ◇申込みなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html →最新情報 ◆名栗・有間山に登ろう―紅葉狩りとキノコ観察―  名栗にある標高約1,200mの有間山をガイドの案内で歩きませんか。色づき始めた木々 が美しい山道を歩き、ブナやミズナラの大木に手で触れ肌で感じながら、自然の息吹を 体験してみましょう。また、植物やキノコの観察を通じて、有間山周辺の生態系につい てご案内します。お昼は、天然のキノコ汁で身も心も温まりましょう。※4時間程度の山 歩きができる体力が必要です。(主催:NPO法人西川木楽会) ◇開催日 2013年10月27日(日) ◇開催場所 埼玉県飯能市下名栗 有間山        (交通:バス又は自家用車) ◇対象 小学5年生以上・健脚向き ◇参加費用 2,000円 ◇応募・問合せ先 NPO法人西川木楽会(小見寺)(10月18日まで)           TEL:090-7259-3645  E-mail:omidera@beige.ocn.ne.jp  ====================================== ☆ 事務局から〜〜〜グリーンウェイブ2013の実施結果等について ======================================  国連の生物多様性条約事務局は、国連が定める「国際生物多様性の日」(5月22日)に、 世界各地の青少年、子どもたちの手でそれぞれの学校や地域などで植樹等を行うことを 「グリーンウェイブ」活動として呼びかけています。  世界各地において、現地時間の5月22日の午前10時に植樹等を行うことにより、この行 動が地球上の東から西へ波のように広がっていく様子を、「緑の波(グリーンウェイブ)」 と表現しています。また、国連は2011年から2020年までの10年間を「国連生物多様性の10 年」と定めています。  このため、農林水産省、環境省及び国土交通省では、生物多様性に関する理解が社会 に浸透するように、植樹をきっかけとした生物多様性の広報、教育、普及啓発を推進す るため、3月1日から6月15日までの期間を「グリーンウェイブ2013」として広く参加を呼 びかけました。  その結果、567団体の参加、140団体の協力のもと、約18,000人の参加者の手により、 約41,000本の植樹など、様々なグリーンウェイブ活動が行われました。 《参考》 国連生物多様性の10年について   2011年から2020年までの10年間は、国連の定めた「国連生物多様性の10年」です。  生物多様性条約第10回締約国会議(2010.10愛知県名古屋市)で採択された、新たな世  界目標である「愛知目標」の達成に貢献するため、国際社会のあらゆるセクターが連  携して生物多様性の問題に取り組むこととされています。 (林野庁のプレスリリース  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/sanson_ryokka/130806.html  からピックアップしてみました。(O)) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  一般社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆