◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆           森林環境教育ネットワークメールマガジン                 第 11 号               (平成20年6月16日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁> 山村再生に関する研究会の中間取りまとめについて  2 森林・林業白書に見る「森林環境教育の推進等」について  3 国有林の巨樹・巨木「森の巨人たち」 <3> 「太郎という巨人」  4 森林体験活動とマナー <6:終> 「帰りには/もりのマナー22ヵ条」  5 国有林「平成20年度森林ふれあい推進事業イベント予定一覧」の紹介  6 <イベント情報>     「環境教育プログラム体験セミナー(7月)」(財団法人 キープ協会)     「NEC森の人づくり講座/2008・夏」(社団法人 日本環境教育フォーラム)  ☆ 事務局から ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐  《 メールマガジン・バックナンバー http://www.shinrinreku.jp/feenet/mlbk/index.php 》  《 イベント情報の登録・閲覧 http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/ 》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁> 山村再生に関する研究会の中間取りまとめについて ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  林野庁におきましては,本年3月から6月にかけて合計5回開催した「山村再生に関する 研究会」の中間取りまとめを公表しました。 http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/sanson/080613.html を開いてご覧ください。 問い合わせ先  林野庁森林整備部計画課森林総合利用・山村振興室  担当者:山村振興企画班 井上,?木  代表:03-3502-8111(内線6145)  ダイヤルイン:03-3502-0048  FAX:03-3593-9565 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 森林・林業白書に見る「森林環境教育」について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  平成19年度の森林・林業白書(以下「白書」という。)において森林環境教育が動向と してどのように取り上げられているのか,「平成19年度森林及び林業の動向」における森 林環境教育について概観します。 ◆ 先ず,森林・林業全般の中で,「森林環境教育の推進」と題して次のように記述され,  森林環境教育の機会を国民に広く提供することが重要になっていること,そして,その  ためには体験活動の指導者を育成することや森林環境教育の実施に必要な森林や施設を  整備することが重要であるとされています。  「現代社会においては,日常の生活の中で森林とかかわったり,木材の利用などについ  て体験・学習する機会が少なくなってきている。森林・林業・木材利用等の意義や重要  性についての理解と関心を深めることは,様々な機能をもつ森林を社会全体で支えると  いう気運を醸成することにつながるとともに,環境に対する負荷の少ない循環型社会の  構築にも資するものである。   このようなことから,森林における様々な体験活動等を通じて森林・林業等について  の理解や関心を深めることができる森林環境教育の機会を,児童をはじめとする国民に  広く提供することが重要になっている。   このため,森林・林業に関する知見を有する森林所有者や森林組合の職員を研修を通  じて体験活動の指導者に育成するとともに,森林環境教育を実施する際に必要となる森  林や施設を整備すること等が重要である。」   また,この項では,事例「地域に根ざした森林環境教育の取組」として,岩手県住田  町における幼児から成人までの各年代に応じた体験活動等とともに,地元の歴史や文化  についても学ぶなどの取組が紹介されています。 ◆ 「国民に開かれた国有林の取組」として,森林管理局等における森林環境教育等の取  組のための活動フィールドの提供について,そして,特に「遊々の森」について,次の  ように記述されています。  「森林管理局や森林管理署等では,優れた自然景観を有し,森林浴や自然観察等に適し  た森林を『レクリエーションの森』に設定するとともに,森林づくりや森林環境教育等  に取り組む多様な主体に対してフィールドを提供する『遊々(ゆうゆう)の森』,『ふ  れあいの森』,『法人の森』を推進している。」  「『遊々の森』は,学校等が自然体験や自然学習等の森林環境教育を行う場として設定  されるものであり,平成18年度末現在で127か所設定されている。」   また,事例として,北海道森林管理局知床森林センターにおける森林環境教育等の拠  点となる施設の整備と,広島県安芸高田市・同教育委員会と広島北部森林管理署との協  定により設定された「遊々の森」を活用した森林環境教育の支援について紹介されてい  ます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 国有林の巨樹・巨木「森の巨人たち」 <3> 「太郎という巨人」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  森の巨人たちの愛称・呼称には,ヒトを連想させるものがありますが,女性らしいもの は少なく,あまりはっきりとはしません。「姥スギ」「ウバスギ」「コモチカツラ」など です。一方,男性らしいものは「太郎」,正に男です。100選には,次のブナ2本,ス ギとモミが1本ずつの4本の太郎が選ばれています。(巨樹・巨木保護中央協議会「巨木 に逢う本」から) ◆ブナ「森太郎」 ◇所在市町村:長野県飯山市/樹高:25m/幹周り:534cm/推定樹齢:300年以上 ◇鍋倉山(1,289m)の「巨木の谷」と呼ばれる谷に生育しています。この「巨木の谷」  は郷土の森に指定されており,尾根を越えた谷はブナの壮齢林で美しい林相が見られま  す。 ◇「森太郎」は根元の踏み固めなどによる樹勢の衰えが懸念されています。また,付近は  自然保護等のことから歩道や標識は意識的に十分な整備を行っていないそうです。 ◇関連して,このなべくら高原のブナ・森太郎をテーマとした小学生向けの森林学習の教  本「なべくら山の森太郎」が,中部森林管理局等の共同により出版されています。 ◆ブナ「奧利根のブナ太郎」 ◇群馬県みなかみ町(旧水上町)/27m/528cm/350年 ◇首都圏の水源となる利根川の最奥支流で,矢木沢・奈良俣等のダムに隣接する木ノ根沢  の源流部に生育しています。 ◇さらに4kmほど奥には「奥利根水源の森」があり,森林浴を楽しみながら水と緑の体  験学習ができます。 ◇傾斜地に立つ「ブナ太郎」の根元は表土が流れやすく,近寄りすぎることによる影響が  心配です。また,付近はツキノワグマの生息地であり,単独での行動には特にご用心。 ◆スギ「天城山太郎杉」 ◇静岡県伊豆市(旧天城湯ケ島町)/48m/973cm/400年 ◇天城山随一の大木で,伊豆半島で一番大きなスギであることから「天城の太郎スギ」と  も呼ばれています。 ◇周囲は「昭和の森・天城山自然休養林」に指定され,旧天城トンネル,自然遊歩道,キ  ャンプ場等,自然と親しめる地域です。また,近くの渓谷では,岩の上を滑るように流  れる清流等,四季折々の素晴らしい風景を楽しむことができ,特に秋の紅葉は格別です。 ◇「太郎杉」は傾斜地に生育しており,表土が流れやすいことから,根元付近には近寄ら  ないことが大切です。 ◆モミ「太郎モミ」 ◇栃木県日光市/30m/528cm/350年 ◇100選に3本選ばれているモミのうちの1本で,幹周りは3本の中では最大です。 ◇日光霧降スケートセンターの敷地内に生育し,駐車場からも一望できます。また,世界  遺産の日光東照宮,輪王寺,二荒神社からも至近距離にあります。 ◇周辺では,ツツジやモミジ,ツルウメモドキなどが春の新緑から秋の紅葉にかけて色を  添えます。環境も足場も良く,安心して楽しむことができます。 ◇「太郎モミ」の周りには柵もなく,根元の山野草等の踏み固めに注意が必要です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 森林体験活動とマナー <6:終> 「帰りには/もりのマナー22ヵ条」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  一日の行動が終わって森をあとにする時,また村の人々に出会うことでしょう。「あな たの森を使わせてもらってありがとう」,「無事に帰ってきましたよ」という気持ちを込 めてあいさつをしたいものです。  その時には是非,あなたが森で見つけた珍しいものや,崖崩れや落石等の異状を見かけ たら,そのことを知らせてあげて下さい。あなたが森の中で活動するということは,森の 監視(モニタリング)をするという,とても大切な仕事をしていることにもなるのです。  また,人里まで帰ってきてゴミ箱を見ると,持ち帰ったゴミをそこに捨てたくなります。 けれども,あなたの家の近所でもきっとゴミ置き場の清掃当番があるように,誰かがその ゴミ置き場の掃除をしていることを考えてみて下さい。トラック何台分にもなるゴミ処理 の費用も莫大なものになります。ゴミは家まで持ち帰る習慣をつけましょう。 ★あいさつを兼ねて地元の人と情報の交換をする。 ★ゴミは家まで持ち帰る。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 もりのマナー22ヵ条 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇家を出る前からはじまるマナー ★無茶な行動計画を立てない。 ★体調を整える。 ★行動計画を家族に連絡する。 ★装備・服装・持ち物に気を配る。 ◇車を降りたら  ★他人の家の庭で遊ばせてもらっているという自覚が必要です。 ◇森の入り口で  ★細い道まで車やバイクで入らない。 ★決められたところ以外には駐車しない。  ★持ち物を確認しよう。 ★入山届けは必ず記入しよう。 ★引き返す勇気を持とう。 ◇森の中で  ★ラジオのつけっぱなしなど大きな音を出さない。  ★目印になるものをよく憶えておこう。 ★動植物を持ち帰らない。   ★動植物を傷つけない。 ★動植物を持ち込まない。 ★火の扱いには注意しよう。  ★行動計画にこだわりすぎない。 ★休憩は十分に取ろう。  ★ゴミになるものは持ち込まない。 ★ゴミは持ち帰ろう。 ◇帰りには  ★あいさつを兼ねて地元の人と情報の交換をする。  ★ゴミは家まで持ち帰る。 (「もりのマナー」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 国有林「平成20年度森林ふれあい推進事業イベント予定一覧」の紹介 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  平成20年度の森林ふれあい推進事業として,地域の国有林を管理する各森林管理局・署 が実施を予定しているイベントの一覧です。  次のURL(森林ふれあい推進事業のご案内)を開いて,森林管理局ごとのイベント予定一 覧をご覧下さい。 URL:http://www.kokuyurin.maff.go.jp/expres/REC_club.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   「環境教育プログラム体験セミナー(7月)」(財団法人 キープ協会)   「NEC森の人づくり講座/2008・夏」(社団法人 日本環境教育フォーラム) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)に登 録されたイベントの中から,次の2件を紹介します。 ◆環境教育プログラム体験セミナー(7月)  環境教育プログラムに関心のある方,特に企業,自治体,団体,施設の職員や関係者に おすすめのセミナーです。(財団法人 キープ協会) ◇開催期日 2008年7月2日(水)〜3日(木) ◇開催場所 山梨県 清里高原 (財)キープ協会 ◇参加費用 20,000円(1泊3食,プログラム費,教材費,保険代等で税込み) ◇問合せ先 TEL:0551-48-3795 E-mail:forester@keep.or.jp 詳しくは,http://www.keep.or.jp/FORESTERS/を開いてご覧下さい。 ◆NEC森の人づくり講座/2008・夏  環境教育に関心のある学生の皆さんを対象に,森林をテーマにした環境教育の人材を育 成するものです。実践的な体験を大切にして,環境教育について学ぶ機会を提供するとと もに,環境教育を通して森と学生の皆さん,学生の皆さん同士の環(つながり)を広げる 機会ともなっています。(社団法人 日本環境教育フォーラム) ◇開催期日 2008年8月30日(土)〜9月3日(水) ◇開催場所 岐阜県高山市清見町内の森林 ◇参加費用 参加費無料(現地までの交通費は各自負担) ◇問合せ先 TEL:0577-68-2468 E-mail:nec@takumijuku.com 詳しくは,http://www.jeef.or.jp/nec/を開いてご覧下さい。 ====================================== ☆ 事務局から ======================================  本ネットワークがスタートして約半年が経過しました。会員の皆様をはじめ関係の皆様 にはいろいろな面でご支援,ご協力をいただき,大変ありがとうございます。  本ネットワークにつきましては,「フィールド゛紹介」や「活動事例紹介」等,まだまだ 充実を図らなければならないページもありますが,会員登録は480台までカウントされ, また,イベント紹介も少しずつですがご利用いただいてきております。ありがとうござい ます。  事務局といたしましては,今後とも,森林環境教育推進総合対策事業の推進を図りつつ, ネットワークの内容充実に努めてまいりたいと考えております。会員の皆様におかれまし ては,口コミなどによる会員の拡大,イベント・フィールド・活動事例等の紹介ページの 利用促進につきまして,引き続きご支援,ご協力をいただきますよう,よろしくお願い申 し上げます。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会  森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472  Eメール:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ====================================== ========= 伝えたい木の文化,残したい美しい森 ========== ==== 「美しい森林づくり」推進国民運動への参加・協力をお願いします。 ===== ======= ☆「美しい森林づくり」推進国民運動ホームページ☆ ======== ========= http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html ===== ======= ☆美しい森林づくり全国推進会議ホームページ☆ ========= ========= http://www.b-forest.org/ ================= ======================================