◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  森林環境教育ネットワークメールマガジン 第138号 (平成27年6月5日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁プレスリリースから> 平成26年度森林・林業白書の公表について  2 平成27年度の森林インストラクター資格試験等の申込み受付が始まりました  3 <コラム> 森林環境教育の現場から(79)  4 <森林・林業白書から> 針葉樹と広葉樹  5 <樹木のことなど59> バニラ  6 <イベント情報>    ◆平成27年度「森林の調査隊!!フォトコンテスト」(近畿中国森林管理局)    ◆自然観察会:プロ・ナチュラリスト佐々木洋さんと行く夏の高尾自然観察                  (特定非営利活動法人森と人のネットワーク)    ◆第2回学校の森・子どもサミット(林野庁)    ◆まちと森林をつなぐ木づかい全国キャラバンの開催(林野庁)  ☆ 事務局から〜熱中症に注意! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 一般社団法人全国森林レクリエーション協会http://www.shinrinreku.jp 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁プレスリリースから> 平成26年度森林・林業白書の公表について ――――――――――――――――――――――――――――――――――  5月29日、『「平成26年度森林及び林業の動向」及び「平成27年度森林及び林業 施策」』(平成26年度森林・林業白書)が国会提出案件として閣議決定され、公表 されました。  平成26年度森林・林業白書においては、森林資源の循環利用を担う木材産業を特 集章として記述するとともに、林業の成長産業化の実現や森林の多面的機能の維 持・向上に向けた取組等が紹介されています。            その内容のポイントは次のとおりです。(文責:事務局) ◆平成26年度森林及び林業の動向 ◇トピックス  平成26年度における特徴的な動きとして、「映画「WOOD JOB!」で「森林の仕事」  が注目」、「「CLTの普及に向けたロードマップ」が公表」、「「山の日」が国  民の祝日に」、「長野県、広島県等で山地災害が多発」の4つを紹介 ◇第1章 森林資源の循環利用を担う木材産業  木材を木材製品に加工し流通させる木材産業の役割(川下・川上・地域との関係)  や、製材業、合板製造業等の業種別の概要を紹介するとともに、戦後の木材需給  の変遷と木材産業の対応(国産材・輸入丸太・輸入製品別の推移など)を記述し  た上で、木材産業をめぐる最近の動向と課題を整理 ◇第2章 森林の整備・保全  森林資源の現状と多面的機能、森林吸収源対策等としての間伐や伐採後の再造林  等の森林整備の動向、治山対策やシカ等の森林被害対策等の森林保全の動向、持  続可能な森林経営や地球温暖化対策等の国際的な取組を記述 ◇第3章 林業と山村  林業生産・林業経営・林業労働力の動向や、生産性向上に向けた取組、特用林産  物(しいたけ等のきのこ類、木炭・竹・薪など)の動向、山村の現状と活性化に  向けた取組等を記述 ◇第4章 木材需給と木材利用  世界と我が国の木材需給、木材価格の動向、違法伐採対策や木材輸出対策に加え、  木材利用の動向として、住宅や公共建築物等への木材利用、木質バイオマスのエ  ネルギー利用等を記述 ◇第5章 国有林野の管理経営  国有林野の役割とともに、国有林野事業の具体的取組として、公益重視の管理経  営の一層の推進、森林・林業の再生への貢献、「国民の森林」としての管理経営  等を記述 ◇第6章 東日本大震災からの復興  復興に向けた森林・林業・木材産業の取組として、海岸防災林の復旧・再生、復  興への木材の活用等を、また、原子力災害からの復興として、森林の放射性物質  対策、原木きのこ対策等を記述 ◆平成27年度森林及び林業施策  森林の有する多面的機能の発揮に関する施策、林業の持続的かつ健全な発展に関 する施策、林産物の供給及び利用の確保に関する施策など、平成27年度に講ずる施 策について記述 ◆平成26年度森林・林業白書については、林野庁のホームページ(次のURL)を開い てご覧ください。 URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kikaku/150529.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 平成27年度の森林インストラクター資格試験等の申込み受付が始まりました ――――――――――――――――――――――――――――――――――  平成27年度の森林インストラクターの「資格試験」の申込みの受付が始まりまし た。本年度は、仙台市においても一次試験が実施されます。  また、併せて、8月に実施される「養成講習」の申込みの受付も始まりました。  いずれも6月1日から7月31日までの受付期間です。(いずれも環境教育等促進法 に基づく農林水産大臣・環境大臣登録事業)  概要は次のとおりです。詳細につきましては、下記のURLを開いてご覧いただく か、(一社)全国森林レクリエーション協会の森林インストラクター係(TEL:03-58 40-7471)までお問い合せ下さい。 ◆資格試験 ◇受験申込み受付期間 平成27年6月1日〜7月31日 ◇一次試験 (実施日) 平成27年9月27日(日)       (場 所) 札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、高知市、             福岡市の6会場 ◇二次試験 (実施日) 平成27年11月21日(土)又は22日(日)のいずれか       (場 所) 東京都 ◇合格者の発表 平成27年12月中旬 ◆養成講習 ◇今回の養成講習(任意)は、全4科目(森林、林業、森林内の野外活動、安全・  教育)を通して実施するものです。 ◇受講申込み受付期間 平成27年6月1日〜7月31日 ◇講習期間(全4科目) 平成27年8月8日(土)〜15日(土)の8日間 ◇開催場所 林野会館(東京都文京区大塚3丁目)       ※現地実習1日は八王子市の高尾山国有林を予定 ◇定員 100名(先着順) ◇本講習を受講し修了証の交付を受けた方は、「森林活動ガイド」の資格を取得す  ることができます。また、申請により森林インストラクター資格試験二次試験の  「実技試験」が免除されます。 ◆詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。申込書等をダウンロード することもできます。→URL:http://www.shinrinreku.jp ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <コラム> 森林環境教育の現場から(79) ――――――――――――――――――――――――――――――――――  宇都宮市のはずれにある山の小学校で、子ども樹木博士認定活動を行ってきました。  選定樹木は、ユリノキ・マツ・トチノキ・ハクモクレン・フジ・サクラ・カエデ・ ユズ・メタセコイア・イチョウの10本。 樹木の説明をしながら葉・芽・実が分か るように枝を切っていきます。  「こんなの知ってるも〜ん」、「樹の下に名札があるからわかるも〜ん」。 高 学年はまじめに話を聞きません。  そして、試験のための復習タイムがやってきました。 名前の書いてある紙の 上に枝を並べて、「試験になると順番を変えて、名前の紙もなくすよ!」。 知っ ていると自信満々の高学年の顔つきが真剣になりました。 葉・芽・実だけの枝に なるとよく分からない・・・ここで初めてよく見はじめました。  いざ試験になるとさすが高学年、全問正解者が続出、がんばった低学年にも全問 正解者が見られました。  「これ面白い! またやって!」、1年生の男子がリクエストをしてきました。こ の活動の意義を改めて感じさせられました。                    (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <森林・林業白書から> 針葉樹と広葉樹 ――――――――――――――――――――――――――――――――――  樹木には、大きく分けて針葉樹と広葉樹があり、いずれも木材として多くの用途 がある。現在の我が国では、針葉樹は、主に建築材のほか、土木材や梱包材等とし て利用され、広葉樹は、主にパルプ材、きのこ原木、薪炭材のほか、高級家具材や 住宅内装材・床材、仏具、楽器、運動具材等に利用される。  また、森林を構成する主な樹木が針葉樹であるか広葉樹であるかによって、山地 災害防止機能や水源涵養機能等の発揮において、特段の差が認められないことが既 存の研究成果から明らかとなっている。 1) 山地災害防止機能に関連して、根系を引き抜く時の抵抗力(N)を樹種別に見 ると、針葉樹ではスギ700〜1,300、ヒノキ800〜1,100、アカマツ500、カラマツ 400程度であり、広葉樹ではケヤキ2,500、コナラ1,000、その他はおおむね500〜 900程度であり、ケヤキを除いては針葉樹と広葉樹とに大きな差はなく、およそ 500〜1,000 程度である。 2) 水源涵養機能に関連して、森林土壌の浸透能を樹種別に比較した調査では、針  葉樹と広葉樹の間で明確な差はなかった。 3) 生物多様性保全機能に関連して、単層の人工林(多くは針葉樹林)でも植栽時  に一時的に低下する生物多様性のレベルも、高齢林では天然林に近いレベルに回  復する。また、他の土地利用に比べると、はるかに生物多様性は高い。 資料:北原曜(2010)水利科学No.311: 11-37、村井宏(1993)水利科学No.211: 1-40、    日本学術会議答申「地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的な    機能の評価について」(平成13(2001)年11月)                  (平成25年度森林・林業白書:コラムから) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <樹木のことなど59> バニラ ――――――――――――――――――――――――――――――――――  アイスクリームの甘い香りでおなじみのバニラは、メキシコなどの熱帯アメリカ 原産のラン科のつる性植物(着生ラン)です。気根で木などに着生します。  カトレアのような形の黄緑色の花を咲かせた後、インゲンマメのさやに似た果実 をつけます。この果実は「バニラ・ビーンズ」と呼ばれ、初めは緑色、のち濃褐色 となり、多数の黒褐色の小さな種子が入っています。  バニラ・ビーンズは、熟成前に「キュアリング」と呼ばれる発酵熟成工程を経る とバニラの成分がバニリンに変化し、強烈な独特の芳香を放つようになります。  古くから香料や薬用として珍重されてきました。現在、インドネシア、マダガス カル島などで栽培され、果実を発酵させた「バニラ・ビーンズ」として輸出されて います。  バニラは、植物園の熱帯植物温室などで見ることができます。確かめてみてくだ さい。       (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆平成27年度「森林の調査隊!!フォトコンテスト」(近畿中国森林管理局)   ◆自然観察会:プロ・ナチュラリスト佐々木洋さんと行く夏の高尾自然観察                 (特定非営利活動法人森と人のネットワーク)   ◆第2回学校の森・子どもサミット(林野庁)   ◆まちと森林をつなぐ木づかい全国キャラバンの開催(林野庁) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ※本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご登  録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。 ◆平成27年度「森林の調査隊!!フォトコンテスト」  森林の持つ生物多様性機能の発揮状況や里山の再生に向けた森林整備活動、森林 資源(動物、副産物を含む)の有効活用の状況、森林環境教育活動などの写真を通 して、広く国民に森林への関心と理解の醸成を図ることを目的に行います。併せて、 募集、作品展示等を通じて、平成28年より新たに祝日となる「山の日」(8月11日) の啓発普及を行います。(主催:近畿中国森林管理局) ◇作品のテーマ  あなたが感動し、伝えたい森林(もり)での発見!  1) 森林(もり)で見つけた動植物(昆虫・動物・植物)  2) 森林(もり)での体験・活動(里山整備、森林環境教育など)  どちらかのテーマに沿った組写真とコメントを募集! ◇募集期間 平成27年8月31日(月)まで ◇詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kinki/minoo_fc/ →新着情報 ◆自然観察会:プロ・ナチュラリスト佐々木洋さんと行く夏の高尾自然観察               (主催:特定非営利活動法人森と人のネットワーク) ◇開催日 平成27年7月19日(日) ◇場所 東京都八王子市裏高尾(日影沢キャンプ場周辺) ◇集合等 集合:JR高尾駅北口10:00受付 解散:現地15:15頃 ◇参加費 1人200円(保険代、資料代等) ◇募集人数 約40人(先着順、締切りは7月5日(日)) ◇応募方法等詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html →イベント ◆第2回学校の森・子どもサミット  平成27年8月3日(月)に岡山市で開催する「第2回学校の森・子どもサミット」へ の参加者を募集します。全国から集まった小学生が身近な自然や森林資源・教材等 を活用した環境学習について発表するとともに、森林環境教育に取り組むための疑 問や課題に応えるため、講師によるパネルディスカッションを行うものです。 ◇日時・場所  平成27年8月3日(月) 13:00〜16:45  会場:岡山大学Junko Fukutake Hall(岡山市北区鹿田町2-5-1) ◇主な内容  1) 小学生による活動事例発表(全国10小学校)  2) 講師によるパネルディスカッション   (テーマ「森林環境教育で育む主体的・協働的に学ぶ力」)  3) 児童向けワークショップ(岡山県森林インストラクター会による) ◇募集予定人数 300名  森林環境教育を知りたい、実施してみたいと考えている方など、森林環境教育に  関心のある方等 ◇主催 第2回学校の森・子どもサミット実行委員会    (構成:林野庁、(公社)国土緑化推進機構、岡山県、岡山市等、多数の団体) ◇申込みなどの詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/sanson_ryokka/150528.html  ◆まちと森林をつなぐ木づかい全国キャラバンの開催  暮らしに国産木材を取り入れることで、日本の森林を育てる「木づかい運動」。 私たちが木を使いお金が森林に還ることで、森林整備が行き届き、元気な森林が育 まれます。今年の6月〜9月にかけて、木材利用の意義や現状について考え、木づか い運動を盛り上げる目的として、「まちと森林をつなぐ木づかい全国キャラバン」 が全国8箇所で開催されます。  第1回目は徳島県、第2回は岡山県において開催されます。森林・林業の専門家や 木材を使って様々な取組にチャレンジしている人や企業が参加し、木のある暮らし や地域社会の在り方について考えるシンポジウムや木のおもちゃで遊べる木育イベ ント(木育キャラバン)の開催、木づかいワークショップ(木づかい企業ブース) 等もあります。(林野庁) ◇詳細参考:http://www.yomiuri-ag.co.jp/kizukai2015/ ================================== ☆ 事務局から〜熱中症に注意! ==================================  今年も、熱中症に特に注意が必要な時期になりました。  熱中症は高温や高湿の環境下で起こる全身の熱障害で、その症状により「熱痙攣」、 「熱疲労」、そして体温調節機能障害を伴う「熱射病」に分けられます。  熱中症の原因は高温環境だけではなく、衣類の不適、疲労、睡眠不足、肥満等も 誘引となります。炎天下での長時間の活動、通気や換気の悪い部屋での活動や多人 数の集会等では、次のような予防策を考えておく必要があります。 ◇吸湿性、通気性のよい身軽な衣類を着用する。 ◇休養や水分の補給を適度に行い、同時に塩分を含んだ水分も補給しておく。 ◇直射日光下では必ず帽子をかぶる。 ◇通風や換気に対する配慮等、環境改善に努める。 ◇子どもや高齢者を炎天下、車中、暑い室内等に残さないよう注意する。  安全と健康に留意して、暑さ厳しい夏を楽しく乗り越えたいと思います。(O) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  一般社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆