◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 森林環境教育ネットワークメールマガジン 第149号 (平成28年1月15日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <コラム> 森林環境教育の現場から(90)  2 <森林・林業白書から> 生物多様性と林木遺伝資源の収集・保存  3 <樹木のことなど<70> ニワウルシ  4 <イベント情報> ◆「森林環境教育(森林ESD)活動報告・意見交換会」の実施について ◆熹森林ふれあい推進センター:ふれあい推進事業  ◇山笑う!春の健康ハイキング  ◇春の高尾山親子自然観察会  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 一般社団法人全国森林レクリエーション協会http://www.shinrinreku.jp 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <コラム> 森林環境教育の現場から(90) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 宇都宮市のはずれにある山の小学校で「青竹バウムクーヘン」を作り楽しみました。 バウムクーヘンの素は、ホットケーキミックスと同量の薄力粉、卵1コ、砂糖お好みで す。「水の量は、少しずつ入れて材料がポッ・・・タ!というくらいの柔らかさです。ポッ・・ タではゆるくて垂れてしまいますよ!」この指導で子どもたちは理解、いつになく真剣に 取り組んでいます。校庭では、保護者達がバーベキュウ炉に炭をおこしてくれていま す!高級なバウムクーヘンになりそうで楽しみですが、炭では火力が弱く焼き上げる時 間がかかりすぎます。せっかく大人たちが気を利かして炭をおこしてくれたのですが、そ の上に薪を足していきます。これでいつもと同じ、煙に目をバチバチさせながらの青竹 バウムクーヘン作りになりました。「仲間で協力しないとうまく焼けないよ!」言わなくて もいつになくまとまっています。高学年が指示をし、低学年が竹を回す、中学年がそれ を補助する。とても良い学年関係が見られました。 (森林インストラクター  柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <森林・林業白書から>生物多様性と林木遺伝資源の収集・保存 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 生物多様性条約では、「生物多様性」を全ての生物の間に違いがあることと定義し、 「生態系の多様性」、「種間(種)の多様性」、「種内(遺伝子)の多様性」の3つのレベル での多様性があるとしている。生態系の一つである森林は、原生的な天然林から人工 林まで多様な構成となっており、多様な野生生物種が生育・生息する場として、生物多 様性の保全において重要な要素となっている。   森林を構成する樹木の持つ「種間(種)の多様性」や「種内(遺伝子)の多様性」につ いては、これらを資源とみなして「林木遺伝資源」と呼んでいる。長い進化の歴史の中 で形成された林木遺伝資源は、環境の変化等により失われてしまうと二度と同じ ものを再生することはできないことから、農林水産省では昭和60(1985)年から林 木 遺伝資源を収集して保存する事業に取り組んでおり、現在は独立行政法人森林総合 研究所林木育種センターで継続して行われている。   同事業では、種子や穂木から増殖した成体(個体)、種子、花粉及びDNAについて 、林木遺伝資源保存の必要性や優先度、利用上の重要度や将来性を勘案し、探索・ 収集を行った上で、保存している。保存規模は約 3万7千点(平成26(2014)年現在) で、林木を対象としたものとしては国内最大級となっており、花粉症対策 品種等の品 種開発に利用されるとともに、試験研究用の材料として研究機関等に配布されている。 また、同センターでは、地元自治体等の要請に応じ、枯損の危険がある地域の巨樹 や名木等のクローン増殖を実施しているほか、小笠原諸島のみに自生する絶滅危惧 種のオガサワラグワについて、外来種のアカギ、シマグワ等の影響で自然更新が困難 であることから、現存する個体の組織培養により増殖して現地に戻す研究を実施する など、地域固有の林木遺伝資源の保存にも取り組んでいる。   ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <樹木のことなど<70> ニワウルシ ――――――――――――――――――――――――――――――――――  ニワウルシ(ニガキ科)という木は、ウルシに似た葉や樹形の木ということからつけら れた名前です。別名をシンジュ(神樹)と言います。これは英名のツリー・オブ・ヘブン Tree of Heaven(天国の木)に由来しています。もともと天に届くほど高くなる木という意 味でつけられました。ウルシの仲間ではないのでかぶれることはありません。  ニワウルシは中国原産の木です。明治8年頃、街路樹や公園樹木としてわが国に導 入され、各地に植えられました。また、ヤママユガ科のシンジュサン(神樹蚕)を飼育す るために植栽されたと言われます。ウルシやオニグルミなど奇数羽状複葉をもつ樹木 に似ていますが、ニワウルシは小葉の基部に1〜2対の先端が蜜腺となった鋸歯があ ることで区別できます。雌雄異株で、雌木には夏から秋に赤みを帯びたたくさんの翼果 が見られ人目を引きます。  最近、各地の河川敷や土手、道路沿いなどで多くの野生化したニワウルシが見られ ます。 (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <イベント情報> ◆「森林環境教育(森林ESD)活動報告・意見交換会」の実施について ◆熹森林ふれあい推進センター:ふれあい推進事業  ◇山笑う!春の健康ハイキング  ◇春の高尾山親子自然観察会 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆「森林環境教育(森林ESD)活動報告・意見交換会」の実施について    「森林」を活用した環境教育を実践している団体等に、「ESDの視点で活動を見直 してみませんか」と発表団体を募集し、14団体(教育機関・NPO法人・森林インストラク ター会・森林ボランティア団体・企業など)が、活動報告を行います。 1.趣旨 林野庁では、「森林」をフィールドとする「森林環境教育」を推進しており、学校や森林 ボランティア団体・企業などが、創意工夫した多くの活動が行われています。 一方、教育現場ではESD(持続可能な開発(発展)のための教育)の視点にたった学 習を実践するため、地域との連携を模索しています。 活動報告・意見交換会を通して、ESDの実践の場として「森林」が持つ多様性を再認 識し、実践事例や成果の共有化・相互交流により、活動の活性化と「森林」での環境教 育(森林ESD)の普及を図ることを目的に実施します。 2.事業内容 (1) 日程 1月25日(月曜日) 12時45分〜17時35分 (2) 内容 14団体からの活動報告と参加者による意見交換会 (3) 場所 近畿中国森林管理局 大会議室(4階) (4) 報告団体 別紙のとおり (5) 一般参加申込方法 箕面森林ふれあい推進センターHPに掲載 http://www.rinya.maff.go.jp/kinki/minoo_fc/index.html (6) 発表団体の活動展示 発表団体の活動を紹介するパネル等の展示を行います 期間 1月18日〜2月5日 場所 近畿中国森林管理局1階 「森林のギャラリー」 (7) 三機関共催 近畿環境パートナーシップオフィス(きんき環境館) 大阪環境パートナーシップネットワーク「かけはし」 近畿中国森林管理局 箕面森林ふれあい推進センター (お問合せ先) 〒530-0042 大阪府大阪市北区天満橋1丁目8−75 林野庁 近畿中国森林管理局 箕面森林ふれあい推進センター 自然再生指導官 池田克司 電話:050-3160-6727 FAX:06-6881-2055 ◆熹森林ふれあい推進センター:ふれあい推進事業  ◇山笑う!春の健康ハイキング    早春の木々の芽吹きやスプリングエフェメラル (早春に咲く花)などを観察しなが ら、聖パウロ学 園の森(里山)、滝ノ沢林道(尾根道)、小下沢(沢筋の道)を歩き ます。  [日付]2016年3月9日(水) [場所]JR高尾駅北口 8:00 集合 [解散]小下沢梅園広場 14:50 頃 [参加費]1,700 円(別途バス代 530 円) [持ち物]昼食、飲み物、帽子、防寒着、雨具、はき慣れたハイキングシューズ、 あればルーペ等 [申込方法]往復はがきに必要事項、返信面の宛名を記入の上、下記申し込み先 にお送りください。 [必要事項]@イベント名 A参加者全員の氏名(ふりがな)、年齢、性別 B代表者 の住所、電話番号 (自宅・携帯)、あればメールアドレス C「このイベン トを何で知りましたか」の回答 [申込先]〒193-0844 東京都八王子市高尾 2438-1 高尾森林ふれあい推進センター「山笑う、春の健康ハイキング」係 [応募締切]2月 24 日(水) 募集人員(30 名)を超えた場合は抽選 [お問い合わせ]森林インストラクター東京会 小勝(こかつ) 携帯:090-9131-8384 メール:gingerol2013@gmail.com ◇春の高尾山親子自然観察会 元気いっぱい飛び出そう!春の森探検隊‼ [日時]平成28年3月19日(土)雨天中止(少雨決行) [集合・解散]JR 高尾駅北口改札 9:00(8:30 受付開始)〜 14:45 頃下記現地 [コース]小仏行バス乗車〜日影下車〜キャンプ場・開会式〜いろはの森〜4号 路〜モミジ台〜高尾山山頂(昼食)〜1号路〜 いろはの道〜4号路(つ り橋経由)〜ケーブル高尾山駅付近(ふりかえり、アンケート記入・閉会 式)・解散 [対象者]小学生以上のお子様とそのご家族 50名 (未就学児の参加はご遠慮 ください。応募者多数の場合は抽選) [参加費]1人 500円 (現地までの交通費は参加者負担。) [持ち物]リュックサック、昼食、飲み物、敷物、雨具、帽子、保険証(写し)、活動し易い 服装、 歩き易い運動靴、着替え、タオル、防寒具、手袋、筆記具、 (あれば)ルーペ、双眼鏡 [申込方法]お申し込みはEmail か往復はがきで「高尾森林ふれあい推進センタ ー」まで 高尾森林ふれあい推進センター「春の高尾山親子自然観察会」申込係 ○Email の場合 fitoyako27@gmail.com ○往復はがきの場合 〒193-0844 八王子市高尾町 2438-1 [応募締切]平成28年3月5日(土)必着 [記入内容]@「春の高尾山親子自然観察会」参加希望 A郵便番号と住所 BEmail アドレス C参加者の氏名とふりがな、年齢、学年、性別 D電話番号(中止時などの緊急連絡用) Eこのイベントを何で知りましたか [お問合せ]森林インストラクター東京会 Email:fitoyako27@gmail.com 電話:080-1225-7193(篠原)   熹森林ふれあい推進センターのイベントの詳細については、次のURLのホーム ページをご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/ibent/kyouteiibento2015.html ※本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご登録 いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。 ================================== ☆ 事務局から ==================================  今年、最初のメルマガになります。今年もよろしくお願いします。  今年は、暖冬の予報どおり、全国的に暖かい正月だったようです。所によっては、4月 中旬の気温のところもあり、記録的な暖かさだったようです。今週末は、センター試験 が実施されます。センター試験の日には、何故か雪が降る印象を持っていますが、今 年もセンター試験に合わせたように、寒気がやってくる予報です。無事、試験が行われ るよう願っています。  さて、当全国森林レクリエーション協会も公式フェイスブックを始めました。当協会の 動きや会員の動向等を紹介していきます。現在、スキーシーズン真っ盛りですので、会 員スキー場の情報等をシェアしています。是非、ご覧になってください。(K)  URL:https://www.facebook.com/shinrinreku/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行] 〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F 一般社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局 TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 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