◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第27号 (平成21年3月16日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 森林総合利用施設等における安全の確保について  2 林家の林業経営収支について  3 森林体験活動の安全について<14:終> 「保険からみた森林体験活動の安全管理(4/4)」  4 「子ども樹木博士」協議会からのお知らせ・お願いなど  5 <アドバイス04> バテないための歩き方,休憩・飲食のとり方など  6 <図書紹介> 『図解 チェーンソーワーク入門』((社)全国林業改良普及協会)  7 <イベント情報>    ◆第10回北の杜づくり講座「元気なアカマツ林を育てよう!」(山梨県北杜市)    ◆「高尾山で春の野草を探す」(関東森林管理局 高尾森林センター)    ◆第7回森の“聞き書き甲子園”フォーラムの開催(森の“聞き書き甲子園”実行委員会)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 《子ども樹木博士「開催予定」http://www.shinrinreku.jo/kodomo-n/plan07/index.html》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 森林総合利用施設等における安全の確保について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  ご存じの方も多いと思いますが,平成15年8月に青森県の奥入瀬渓流の国有林内の遊歩道脇 にて,落ちてきたブナの枝により観光客が大怪我を負う事故が発生しました。この大怪我を 負った方は,国と青森県を相手取り,損害賠償を請求する訴訟を起こし,平成21年2月5日に 最高裁で判決が確定しました。  本判決では,奥入瀬が著名な観光地であり,年間50万人もの観光客が訪れることに鑑み, @施設の区域外であっても施設と一体と見なされる区域については,施設管理者(県)に安 全確保の責務があり,A人が多数参集して止まる場所に生立する立木については,これを占 有・管理する者(国)に「竹木の支持(維持、管理)」の責務がある,とされました。  こうしたことから,今後,森林内の施設を不特定多数の者に利用させる場合や,森林内で 多数の者を集めてイベントを行う場合,施設管理者やイベント主催者において,落枝や倒伏 のおそれがある枯損木の有無等について点検し,事故を防止しなければ,万一の場合に,施 設管理者やイベント主催者に対する管理責任だけでなく,善意の森林所有者が責任を問われ る恐れがあり,森林所有者が森林環境教育活動の場の提供に消極的になってしまう可能性が あります。  このメールマガジンを購読されている会員の皆様の中にも,森林内の施設管理やイベント 開催に携わっている方がおられ,従前から安全の確保に努められているものと思いますが, 森林所有者の不安を払しょくし,末永く森林環境教育活動を継続できるよう,今回の事故と 判決を踏まえ,今後より確実に安全を確保していただくよう,お願い申し上げます。(林野 庁計画課 高木鉄哉) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 林家の林業経営収支について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  農林水産省の「林業経営統計調査」から,平成19年度の林家1戸当たりの林業所得は29万 1千円(前年度の平成18年度は47万8千円)でした。  この調査は,森林・林業基本法に基づいて林業施策の具体化及び各種施策に必要な資料を 作成することを目的としているもので,調査対象は,保有山林面積が50ha以上で林木に係る 施業(育林,伐採及び素材生産)を行っている林家,又は保有山林面積が20ha以上50ha未満 で過去1年間の林木に係る施業労働日数が30日以上の林家となっています。  全国林家1戸当たりの林業素収益は190万4千円(前年度260万3千円),一方林業経営費は 161万3千円(前年度212万5千円)でした。素収益や経営費の内容,地域別の状況等につきま しては,農林水産省のホームページをご覧下さい。 [URL] http://www.maff.go.jp/j/tokei/sokuhou/rinka-syusi2007/     http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/rinka-syusi2007/rinka-syusi2007.xls ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 森林体験活動の安全について<14:終> 「保険からみた森林体験活動の安全管理(4/4)」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  林野庁監修の「森林体験活動指導者のための安全管理ハンドブック」((社)全国森林レク リエーション協会発行)から,森林体験活動における安全管理のポイントを概観しています。  今回はその14回目,最終回「保険からみた森林体験活動の安全管理(4/4)」です。長期 にわたり,ありがとうございました。 ◆スタッフなどの傷害保険について  事故といえば参加者の方に目が行きがちですが,意外とスタッフや指導者の事故も多く発 生しています。自分一人であればそうした事故はまず起こらないと考えられますが,気持ち がやはり子どもたちの方に向いている。それで手元を狂わせてしまうということもあります。 当然ながら,スタッフなどにも傷害保険を付けておく必要があります。 ◆主催者側に付ける賠償責任保険の仕組について ◇賠償責任保険の仕組には,説明の難しいところがあります。専門的になりますが,賠償責  任保険は,1つは偶然の事故によって,2つは他人に損害を与え,3つはそれによって法  律上の賠償責任が生じ,4つはこれによって被る損害を補償するという,この4つの要件  に該当しないと発動しません。 ◇傷害保険のように「これは出ます」,「これは出ません」ということを一概に言えないも  のがあります。補償金額の大きいものもありますし,実際にはケースバイケースで判断す  るところが多くなります。また,法律上の損害を弁償するということになるので,管理責  任と絡んでかなり高度な判断が必要になります。さらに,民事上の損害賠償とか,被災者  側の感情問題とか,いろいろ複雑に絡み合った問題に発展することもありますが,傷害保  険と同じように賠償責任保険も不可欠,セットで入っておく必要があります。(終わり) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 「子ども樹木博士」協議会からのお知らせ・お願いなど ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  本メルマガ第19号でもお知らせしましたが,ホームページ「子ども樹木博士」の「主催者 ・実施計画書」及び「実施報告書」の登録(ホームページへの掲載)について,ご迷惑をお かけしていた不具合が回復し,従来と同様に利用できます。  いよいよ春,木々も眠りから覚めて,「子ども樹木博士」のシーズンが到来します。認定 会等の開催予定の案内や活動の紹介・PRにご利用下さい。 ◆「主催者・実施計画書」の登録について  子ども樹木博士トップページ(http://www.shinrinreku.jp/kodomo-n/main.html)から登 録画面へのアクセスはいくつかありますが,先ずこのトップページの「開催のしかた」をク リックし,「子ども樹木博士実施計画のPR」から『ネットワークへの「主催者・実施計画 書」の登録はこちら』を開いて,必要事項を記入し「確認」ボタン・「OK」ボタンを押し ます。  この場合,登録内容の「Eメールアドレス」が記入されていれば,メールで登録の承認と 「登録パスワード」(実施報告書を登録する際に必要となります。)が連絡されます。そし て,登録内容はトップページの「開催予定のご案内」に表示され,PRされます。 ◆実施後の「実施報告書」の登録について  これについても登録画面へのアクセスはいくつかありますが,先ずトップページの「活動 レポートコーナー」から『ネットワークへの「実施報告書」の登録はこちら』を開いて,先 の「主催者・実施計画書」の登録で取得した「登録パスワード」と参加人数等の必要事項を 記入し,写真があれば入れて,「確認」ボタン・「OK」ボタンを押します。  この登録内容は,「活動紹介コーナー」に表示され,実施結果が紹介されます。  また,話は少し変わりますが,平成20年度も残り少なくなりました。本年度の「子ども樹 木博士」の実施結果につきまして,まだご報告をいただいていないものがありましたら,実 施団体名,実施日,対象者,参加者数,参加場所等をご連絡願います。本活動の推進に資す るためにも,よろしくお願いいたします。  報告様式等につきまして,次のURLを開いてご利用下さい。(子ども樹木博士認定活動推進 協議会) [URL] http://www.shinrinreku.jp/kyokai/kodomokyou.html#6 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <アドバイス04> バテないための歩き方,休憩・飲食のとり方など ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  歩幅は小さめに,地面に対して足をフラットに,コンスタントに一歩一歩歩くのがコツで す。急坂はジグザグに上ると呼吸が楽です。体力のない人は,トップを行くサブリーダーの すぐ後に続きます。呼吸が苦しかったら,立ち休みをして深呼吸をします。休憩は,平坦な ところでは40〜50分に5〜10分の中休止。昼食時には40〜60分の大休止をとります。  暑い日には,のどが渇いたからと水をがぶ飲みすると,際限なく飲みたくなり,持参した 水がたちまちなくなってしまいます。柑橘類などでのどの渇きを抑える工夫をするとよいで しょう。食事は腹7分目に。高齢者の場合,一時に食事ができない人もいます。間食に,す ぐにエネルギーになる糖分(アメやフルーツケーキなど)をとって補充するとよいでしょう。  着こみ過ぎ,暑いのもバテの原因になります。衣服の着脱で調整します。靴の紐は上りは ゆるめに,下りはきつめにします。また,荷物が重すぎるとバテの原因にもなります。ザッ クのパッキンにも注意が必要です。(「森林インストラクター養成教科書選集:山の安全 (小倉董子先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <図書紹介> 『図解 チェーンソーワーク入門』((社)全国林業改良普及協会) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  チェーンソーの持ち方,姿勢,エンジンのかけ方,操作など,チェーンソーを扱う上での 基本知識・技術をまとめました。チェーンソーの初心者でも理解できるよう,正しい知識と 訓練方法,そして機械のメンテナンスなどの基礎をわかりやすく紹介しています。  本書の特徴は,1)安全なチェーンソーワーク実現のためのマニュアルです。2)指導・研修 の実践をプロがわかりやすくまとめました。3)写真でよくわかる。の3点です。((社)全国 林業改良普及協会発行/B5判76頁・定価1,890円(本体1,800円)) ◆著者 石垣 正喜(いしがき まさき)(NPO法人ジット・ネットワークサービス理事長) ◆問合せ先 (社)全国林業改良普及協会(担当:本永)  〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル  TEL:03-3583-8659 FAX:03-3583-8465 E-mail:motonaga@ringyou.or.jp  [URL] http://www.ringyou.or.jp ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 7 <イベント情報>   ◆第10回北の杜づくり講座「元気なアカマツ林を育てよう!」(山梨県北杜市)   ◆「高尾山で春の野草を探す」(関東森林管理局 高尾森林センター)   ◆第7回森の“聞き書き甲子園”フォーラムの開催(森の“聞き書き甲子園”実行委員会) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)に登録い ただいたイベントや事務局に連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆第10回北の杜づくり講座「元気なアカマツ林を育てよう!」  今回は,健全なアカマツ林を育てるための整備の方法や維持する方法について,皆さんで 考える内容です。実際にアカマツ林を整備している現場の見学や地域皆さんによる森林づく りの取組も紹介します。(主催:山梨県北杜市,協力:山梨県中北林務環境事務所・山梨県 森林総合研究所・挙。原造林・NPO法人森造) ◇開催日時 平成21年3月26日(木) 13:30〜 ◇開催場所 山梨県北杜市高根生涯学習センター(中央自動車道「長坂IC」から車で10分) ◇参加者等 定員30人,森林所有者,これから森林づくりを行いたい方,森林づくりに興味       のある方など(参加費:無料) ◇応募方法 北杜市役所林政課(TEL:0551-42-1353,担当:佐藤)までご連絡下さい。 ◇問合せ先 山梨県北杜市須玉町大豆生田961-1  TEL:0551-42-1353 FAX:0551-42-1122 E-mail:satou-yas@city.hokuto.lg.jp  [URL] http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/hokuto_wdm/html/forest-sec/index.html#C9 ◆「高尾山で春の野草を探す」 (主催:関東森林管理局 高尾森林センター) ◇開催日時 平成21年4月9日(木) 10:00〜15:00 ◇開催場所 八王子市 高尾山国有林(日影沢周辺) ◇内 容 等 「春の野草観察」        講師:徳丸義明氏(森林インストラクター・東京都高尾パークボランティア会)        ※雨天決行(雨天の場合はスライドによる講演になります。) ◇集合場所 日影沢キャンプ場所 多目的ホール “ウッディハウス愛林” ◇集合時間 10:00までに集合(現地解散) ◇参加者等 定員30名(応募者多数の場合は抽選),参加費1,000円 ◇申込方法 往復はがきに,1)イベント名,参加者全員の2)住所,3)氏名,4)年齢,5)電話       番号,返信面の宛名を記入のうえ,高尾森林センター「春の野草係」あてにご       応募下さい。(3月26日(木)必着) ◇問合せ先 関東森林管理局 高尾森林センター  〒193-0844 東京都八王子市高尾町2438-1  TEL:042-663-6689 FAX:042-663-7229  [URL] http://homepage3.nifty.com/takaosc/ ◆第7回森の“聞き書き甲子園”フォーラムの開催  森の“聞き書き甲子園”は,全国から選ばれた高校生100人が,森とともに生きる知恵や技 を持つ「森の名手・名人」を訪ね,その知識や技術,ものの考え方や人となりを“聞き書き” し,記録する取組です。その成果発表の場として,フォーラムを開催します。(主催:森の “聞き書き甲子園”実行委員会) ◇開催日時 平成21年3月29日(日) 12:45〜16:00 (12:10開場) ◇開催開場 江戸東京博物館ホール(東京都墨田区横網1-4-1)        JR総武線「両国駅」西口徒歩3分/都営地下鉄大江戸線「両国駅」A4徒歩1分 ◇プログラム・参加方法・問合せ先等  次のURLを開いてご覧下さい。  [URL] http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/090311.html ====================================== ☆ 事務局から ======================================  本ネットワークに関してはあり得ないだろうと考えていましたが,目下,SPAMの発生,迷 惑メールに悩まされています。「会員リスト」に送り込まれてきます。「会員登録」をスト ップしたりしてみましたが,パスワードを入れない別の方法で送られてきます。次々に。極 めて悪質です。  早急な対策をということで対応していただき,何とか復旧しておりますが,今後も不定期 に会員登録等がストップすることもあり得ます。新しく会員登録をしていただく皆様も含め てご迷惑をお掛けしますが,そういった事情にあることをご理解願います。  話は変わりますが,平成20年度も間もなく終わります。会員の皆様をはじめ関係の皆様に は,本年度が2年目の森林環境教育推進総合対策事業につきましていろいろとご支援をいた だき,ありがとうございました。3年目に向けましても,よろしくお願いいたします。  いよいよ本格的な春到来,気分を一新して,身も心も野外へ・・・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会  森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472  E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★          伝えたい木の文化 残したい美しい森     「美しい森林づくり」推進国民運動への参加・協力をお願いします。       ☆「美しい森林づくり」推進国民運動ホームページ☆         http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html       ☆美しい森林づくり全国推進会議ホームページ☆         http://www.b-forest.org/ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★