◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第38号 (平成21年9月15日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁プレスリリースから> 平成20年度の松くい虫被害について  2 <アドバイス15> 五感で覚える植物の名前  3 ニッセイ緑の環境講座 [森を学ぶ]シリーズ「森林環境教育と林業」  4 <林野庁ホームページのお知らせ>    「森の子くらぶ受け入れ可能施設一覧」を更新しました。  5 <図書紹介> 「提案型集約化施業のカンどころ」((社)全国林業改良普及協会)  6 <イベント情報>    ◆親子森林探検隊in八ケ岳(中部森林管理局)    ◆全国健康・体力つくり推進フォーラム2009((財)健康・体力づくり事業財団)    ◆高尾山・親子で森の収穫祭(関東森林管理局 高尾森林センター)    ◆小笠原原生植生回復ボランティア(関東森林管理局 東京事務所)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁プレスリリースから> 平成20年度の松くい虫被害について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  松くい虫被害(マツ材線虫病)は,マツノマダラカミキリにより運ばれたマツノザイセン チュウがマツの樹体内に侵入することにより引き起こされるマツの伝染病によるものです。  現在,北海道と青森県を除く45都府県の松林において被害が発生しており,その地域は, 太平洋側は岩手県中南部,日本海側は秋田県の青森県境付近に達しており,今後更に北上す ることが懸念されています。 ◇平成20年度における被害量とその特徴  1) 平成20年度の全国の松くい虫被害量は,前年度と比較して約1万立方メートル増の約63万立   方メートル。  2) 全国の総被害量は微増。これは,被害先端地域にある長野県や岩手県での被害量の増加   や一部の地域で夏期の高温少雨による被害量の増加等によるものと考えられる。 ◇都道府県別の松くい虫被害量(被害材積)の推移等の詳細につきましては,次のURLを開い  てご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hogo/090828.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <アドバイス15> 五感で覚える植物の名前 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  植物の名前が分からなくては,すべて緑の植物になってしまい,その植物の性質や特徴を 理解することはできません。まず植物に親しみ,識別して名前を覚えることが植物への理解 の第一歩となります。それから,その植物の生えている環境を観察します。  植物の名前の覚え方にはコツがあるのです。その方法はどんな形でもよいのですが,まず 植物に親しみ,目で見る,手で触る,匂いを嗅ぐ,味わうなど,五感を使って覚えることが 早道です。普通に見られる植物の数は路傍600種と語呂合わせ的に言われていますが,100種 も覚えると図鑑を利用するのに必要な植物の概観が理解できるようになります。  目には花の美しい樹木,コブシ,シモクレン,タイサンボク,ソメイヨシノザクラ,ハナ ミズキなど,これには園芸植物が多くなります。樹木の形には葉に特徴のあるハナイカダ, ツルになるツタなども目で区別できます。季節にあわせ,あるいは花の色で分類して覚える のも有効です。匂いに特徴のある植物は,花の香りのよいキンモクセイ,ジンチョウゲ,ク チナシ,葉や茎に独特の臭気のあるクサギ,ヘクソカズラ,コクサギ,シキミなどが身近に あります。口で味わう植物には,山菜として利用できる植物としてタラノキ,マユミ,アケ ビなどがあり,絶対口に入れてはなりませんが,有毒なドクウツギ,キョウチクトウ,シキ ミ,アセビなども味わう範ちゅうに入る植物です。触ることで区別できる樹木には,トゲを 持っているヒイラギ,ウコギ,サンショウ,カラタチなど,目でも確認できます。ムラサキ シキブとヤブムラサキはビロードのような葉裏の毛で区別できます。植物には,微妙に感触 の異なった毛が生えています。ざらざらした毛,短毛,長毛などが区別点になっている植物 も多く,手で触った感じは良い区別点になります。  五感に訴えるということは,植物に関心を持つ,持たせることになります。少し植物の知 識が増えたら,道端の向陽地(日当たりのよい場所),日陰など生育地別に覚えるのも有効 で,少し関心を持てば100種くらいの植物の名前は誰にでも身に付くと思います。(「森林イ ンストラクター養成講習テキスト選集:森林の観察―草木の名前を覚えよう―(谷本丈夫先 生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 ニッセイ緑の環境講座 [森を学ぶ]シリーズ「森林環境教育と林業」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  昨年度からより広義な「森林環境教育」をテーマとして,森林に関わる様々な問題を知り, 考えることで,これからの森林のあり方等について考えるきっかけとなる講座を開催してい ます。2年目となる今年度は,「森林環境教育と林業」をテーマに,専門の研究者や実践者 を講師に招いて開催します。(主催:財団法人ニッセイ緑の財団・社団法人日本環境教育フ ォーラム) ◆東京開催  [会場] 日本生命九段センタービルLB2F CD会議室(東京都千代田区九段北4-1-7)      JR市ヶ谷駅から徒歩5分/地下鉄市ヶ谷駅(A4)から徒歩1分  [参加費] 無料  [定員] 各回150名 ◇第1回 「日本林業の諸問題」  開催日時 2009年10月22日(木) 18:30〜20:00  講師 加藤 鐵夫 氏 (元林野庁長官,(社)日本森林技術協会専務理事) ◇第2回 「森林の施業方法と公益的機能について」  開催日時 2009年11月18日(水) 18:30〜20:00  講師 金田 憲明 氏 (神宮司廳 営林部長) ◇第3回 「森林林業の国際的動向」  開催日時 2009年11月26日(木) 18:30〜20:00  講師 小林 紀之 氏 (日本大学法科大学院教授,同大学生物資源科学部兼担教授) ◆大阪開催  [会場] ニッセイ新大阪ビル13F D会議室      JR新大阪3階中央・東出口から徒歩7分/地下鉄新大阪駅(4番)から徒歩3分  [参加費] 無料  [定員] 100名 ◇「日本林業の諸問題」  開催日時2009年12月10日(木) 18:30〜20:00  講師 加藤 鐵夫 氏 (元林野庁長官,(社)日本森林技術協会専務理事) ◆申込み方法  次のウェブサイトの「申込フォーム」からお申し込み下さい。         URL:http://www.jeef.or.jp/nissay/index.html ◆問合せ先  社団法人 日本環境教育フォーラム/JEEF  〒160-0022 東京都新宿区新宿5-10-15ツインズ新宿ビル4階  TEL:03-3350-6770 FAX:03-3350-7818 E-mail:nissay@jeef.or.jp ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <林野庁ホームページのお知らせ>   「森の子くらぶ受け入れ可能施設一覧」を更新しました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――  林野庁のホームページの「こども森林館(森のひろば)」に掲載しています『森の子くら ぶ受け入れ可能施設一覧』を平成21年7月版に更新しました。森の子くらぶ活動の受け入 れが可能な全国の404施設を紹介しています。 URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kids/park/shisetsu/index.htmlを開いてご覧下さい。 「森の子くらぶ活動推進プロジェクト」とは?  森林環境教育を推進し,子どもたちの「生きる力」をはぐくむため,子どもたちが森林に 出会い,森林に興味を持ちながら森林で行う@植林・下刈り作業等の森林づくり活動,A森 林の多様な役割に関する学習,B動植物などの自然観察,C木工・炭焼きなどのものづくり 体験,D森林と地域の生活や文化との関わりについての学習などの様々な体験活動を行う機 会を広く提供する林野庁と文部科学省のプロジェクトです。  林野庁では都道府県等の御協力のもと,森の子くらぶ活動の受け入れが可能な施設をとり まとめホームページで紹介しています。 URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kids/park/club.html(林野庁計画課:河本) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <図書紹介> 「提案型集約化施業のカンどころ」((社)全国林業改良普及協会) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  本書は,低コスト林業や提案型集約化施業を実践する具体的な仕事の進め方を実践的に解 説したアドバイス集です。意識改革から組織づくり,営業,コストのとらえ方,普及までを 読みやすい講話形式で著者が読者に語りかけます。(四六判188頁・定価1,890円(本体1,800円)) ◇著者 坪野 克彦(つぼの かつひこ)((株)フォレスト・ミッション代表取締役) ◇執筆協力 本田 孝法(ほんだ たかのり)(全国森林組合連合会 組織運動推進課勤務) ◇問合せ先  (社)全国林業改良普及協会(編集部:白石)   〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル   TEL:03-3584-6639 FAX:03-3583-8465 E-mail:shiraishi@ringyou.or.jp   ホームページ:http://www.ringyou.or.jp ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆親子森林探検隊in八ケ岳(中部森林管理局)   ◆全国健康・体力つくり推進フォーラム2009((財)健康・体力づくり事業財団)   ◆高尾山・親子で森の収穫祭(関東森林管理局 高尾森林センター)   ◆小笠原原生植生回復ボランティア(関東森林管理局 東京事務所) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご登録 いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆親子森林探検隊in八ヶ岳  小中学生の親子家族を対象に,自然散策や登山,森林浴等を通して親子家族が一緒になっ て八ヶ岳の豊かな自然とのふれあいを満喫しながら,森林の大切さや役割について理解を深 めることなどを目的に開催します。(主催:中部森林管理局) ◇開催日 平成21年10月3日(土) ◇実施場所 北八ヶ岳 白駒池及び周辺(南佐久郡佐久穂町) ◇募集人員 80名程度(募集期間:9月24日まで) ◇募集,申込みなどの詳細につきましては,次のURLを開いてご覧下さい。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/chubu/press/kouhou/090901.html  ※中部森林管理局 指導普及課 TEL:050-3160-6548 ◆全国健康・体力つくり推進フォーラム2009  全ての国民が健康で明るい生活を築くために,自治体,公益法人等の関連団体が一体とな って,国民一人ひとりが健康・体力つくり運動に主体的に取り組む気運を醸成すべく,必要 な健康・体力つくりについての認識を深めることを目的に開催します。(主唱:体力つくり 国民会議,主催:文部科学省,(財)健康・体力づくり事業財団) ◇実施日時 2009年10月7日(水) 13:00〜16:45 ◇実施会場 東京国際フォーラム ホールB7(7階) 東京都千代田区丸の内3-5-1 ◇プログラム等  1)開催セレモニー  2)基調講演(女優:由美かおるさん)   3)パネルディスカッション―アクティブ・エイジング―(由美さんほか)  ※健康・体力つくり関係団体展示ブースの設置 ◇来場予定数 約500名(入場無料) ◇申込みなどの詳細につきましては,次のURLを開いてご覧下さい。  URL:http://www.health-net.or.jp/ ◆高尾山・親子で森の収穫祭  秋の高尾山の散策を楽しんで,昼食はおいしいバーベキュー。その後には,しいたけ狩り や堀江ひろこ先生の「干しいたけ料理教室」,親子で秋の高尾山と味覚を満喫しませんか。 (主催:関東森林管理局 高尾森林センター,共催:日本特用林産振興会外) ◇開催日時 平成21年10月25日 9:00〜15:15 ◇開催場所 八王子市裏高尾 高尾山国有林 日影沢キャンプ場 ◇募集人数 小学生以上の親子 50名(申込締切:10月8日) ◇申込方法等の詳細につきましては,次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://homepage3.nifty.com/takaosc/ibent/syuukakusai.html  ※高尾森林センター TEL:042-663-6689 ◆小笠原原生植生回復ボランティア  小笠原諸島の世界自然遺産登録に向けて候補地の森林生態系を守り,次代に引き継ぐため に,外来植物の駆除等を行う「小笠原原生植生回復ボランティア」を実施しています。本年 度は,来年1月に予定されている世界自然遺産への正式推薦が迫っている中で,国民の皆様の 参加により,次により実施します。(主催:関東森林管理局東京事務所,小笠原諸島森林生 態系保全対策室,小笠原母島観光協会,後援:(財)日本森林林業振興会東京支部) ◇開 催 日 平成21年11月7日(土) (期間:平成21年11月5日〜10日) ◇開催場所 小笠原の母島 ◇募集人数 30名(先着順)(申込締切:10月8日) ◇募集の詳細につきましては,次のURLを開いてご覧下さい。  URL:http://www.shinrintokyo.go.jp/  ※関東森林管理局 東京事務所 TEL:03-3699-2530 ====================================== ☆ 事務局から ======================================  去る9月6日(日)に,「平成21年度森林インストラクター資格試験」の一次試験が全国5 会場で実施されました。本年度の受験申込者数は,昨年度に比べ少し減って7百数十人とい うことでした。  受験された皆さんの評は,総じて「今年の試験問題は,少し難しいものから比較的やさし いものまで幅広だった。」とのこと。事務局の言を借りれば,「ご案内のとおり,一次試験 は森林・林業・森林内の野外活動・安全及び教育の4科目それぞれが正解率6割程度以上で 合格。これまでの例ではテキストから直接的に出題されるものやテキストを応用したような ものがほとんどであり,当然ですがテキストを中心に受験の準備をされることが一番では。」 とのこと。  今年受験されたお母さん(?)らしき方は,少し落胆気味でしたが,「来年に向けて一年 間,少しずつ勉強していきたい。」とのこと。試験は合格することが一番ですが,少しずつ コツコツと知識を得る努力を積み重ねることも大切なこと。特に,中高年の皆さんの努力に は頭が下がる思いがします。一方,若い方にはもっともっと期待したいものです。 ☆ご投稿はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★          伝えたい木の文化 残したい美しい森     「美しい森林づくり」推進国民運動への参加・協力をお願いします。        ☆「美しい森林づくり」推進国民運動ホームページ☆          http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html        ☆美しい森林づくり全国推進会議ホームページ☆          http://www.b-forest.org/ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★