◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆          森林環境教育ネットワークメールマガジン                 第 4 号              (平成20年2月15日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目  次 )  1 国有林の巨樹・巨木「森の巨人たち100選」について  2 「企業の森づくりフェア2008」の開催について  3 「『学校林・遊々の森』全国子どもサミットin九州」の開催について  4 <投稿> “オールシーズンのスキー場”について  5 <イベント情報> 「森林活動ガイド養成講習会in茨城」  ☆ 事務局から ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 国有林の巨樹・巨木「森の巨人たち100選」について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  都市化の進展や余暇の増大等に伴って癒しや健康を求める機運が高まり,巨樹・巨木 についても多くの関心が寄せられる中で,国有林においては,巨樹・巨木を中心とした 森林生態系に着目し,健全な姿で森林を保護していくことをねらいとして,次世代への 財産として残すべき代表的な巨樹・巨木を「森の巨人たち100選」として選定してい ます。  全国の国有林の中から選定された100本の巨樹・巨木は,35道府県にわたって所 在しています。また,樹種別には,スギが28本,カツラが8本,ヒノキとトチノキが それぞれ6本,ミズナラとブナがそれぞれ5本,ケヤキが4本,クリ・ネズコ・モミが それぞれ3本などとなっており,全36樹種です。  これらのサイズ,胸の高さの幹周りをみると,最も大きいのは鹿児島県屋久島町(旧 屋久町)のスギ「縄文杉」で16m39cm,以下石川県白山市(旧白峰村)のカツラ「コモ チカツラ」15m60cm,京都市のスギ「大悲山の三本スギ」13m60cmなどとなっています。  また,樹高は,やはりスギが上位を占めており,秋田県能代市(旧二ツ井町)の「き みまち杉」58m,高知県馬路村の「千本山橋の大杉」54m,福岡県東峰村(旧小石原村) の「大王杉(行者の父)」52m,山形県真室川町の「滝ノ沢の一本杉」49mなどで,ス ギ以外では,福島県西郷村のカツラ「剣桂」45m,石川県白山市(旧白峰村)のカツラ 「コモチカツラ」43m,福島県天栄村のサワラ「御鍋神社境内のサワラ」42m,鹿児島県 大口市のケヤキ「三州谷大ケヤキ」41mなどです。  国有林の「森の巨人たち100選」について概観しましたが,これらの巨人たちには それぞれ愛称や呼称があり,地元の協議会等により大切に保護され,保存されています。 また,「国民の森林」国有林における巨樹・巨木は国民の財産です。皆でいつまでも大 切にし,いつまでも元気でいてほしいものです。  「森の巨人たち100選」は,URL:http://www2.ocn.ne.jp/~kyoboku/P3.htmlでご 覧になれます。次の機会には,巨人たちそれぞれについて紹介できればと考えています。                            (巨樹巨木保護中央協議会) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 「企業の森づくりフェア2008」の開催について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  地球温暖化防止や生物多様性保全などといった地球環境保全に対する国民の意識が高 まる中で,企業においても,社会的責任(CSR)の一環として森林整備を行う「企業の森 づくり」のほか,森林教室や自然観察会などを通じた森林環境教育に取り組まれている ところです。  こうした状況の中,林野庁では,企業が森づくり活動に参加する一つのきっかけとな るよう,下記のとおり企業の環境・CSR担当者向けに,企業の森づくりに関する基調講 演や事例報告,企業の森づくりサポート制度の紹介,各都道府県や国有林など各ブース での個別相談会などを行う「企業の森づくりフェア2008」を開催します。 ■ 東京会場 ◇ 平成20年2月22日(金曜日) ◇ 基調講演・事例紹介     13:15〜15:30 ◇ ブース展示・個別相談会  15:30〜18:00 ◇ 農林水産省 講堂(本館7階) ※ なお,基調講演・事例紹介は定員になりました。ブース展示・個別相談会は参加自  由となっています。  先だって1月25日に行われた大阪会場では,企業が森づくりをするためのフィールド を準備する国有林及び17道府県がブースを並べ,合計150の企業や団体から参加があり, 関心の高さがうかがえました。東京会場では,国有林及び26都道府県がブースを出展し, 大阪会場を大きく上回る来場を見込んでいます。  森林づくりに参加したい,森林とふれあいたい,森林の豊かさを理解したいという方 々の声に応えられるよう,国有林としても「法人の森林」や「ふれあいの森」制度など を紹介していく予定です。  植栽,下草刈り,つる切りや除伐などの森づくり作業や森林とのふれあい活動(自然 観察会,森林教室など)を企業で行ったり,支援したいと言った関心をお持ちの企業担 当者の方は足をお運びください。 プレスリリースURL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/080111.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 「『学校林・遊々の森』全国子どもサミットin九州」の開催について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  学校林や「遊々の森」(※)は,森を学校として,子どもたちが自らの行動で学び体 験する活動が行われている学習・体験活動の場です。学校林や遊々の森は,全国の約 3,000の小学校,中学校,高等学校にありますが,このうち学校林等を活用して実際に 活動を行っている学校は3割程度にとどまっているのが現状です。  「学校林・遊々の森」全国子どもサミットin九州は,学校林活動や遊々の森活動に取 り組む学校を広げていくことを目的として,学校林・遊々の森活動に積極的に取り組む 小学生が集まり,子どもたちの学習・体験活動の発表と先生方による意見交換等を行い, これらの情報の発信を通じて,学校林や遊々の森での学習・体験活動の輪を全国に広げ ていこうとするものです。  森林での体験活動や校庭の樹木を活用した学習活動に興味をお持ちの学校の先生,環 境教育に取り組んでいるNPOをはじめ多くの皆様のご参加をお待ちしております。 ※ 遊々の森   子どもたちがさまざまな体験活動や学習活動を行う国有林のフィールドを学校,地  方公共団体,NPOなどと森林管理署とが協定を結ぶことにより,提供するものです。  森林の利用を通じた子どもたちの人格形成や幅広い知識の習得を行う場として利用し  ていただけます。   詳しくは(http://www.kokuyurin.maff.go.jp/Kokuyu_index_Woods.html) ■ 開催日時 平成20年8月4日(月)〜平成20年8月5日(火) ■ 開催場所 熊本市立金峰山少年自然の家(予定) ■ 主 催   「学校林・遊々の森」全国子どもサミットin九州実行委員会    【構成】 林野庁,九州森林管理局,熊本県緑化推進委員会         (財)オイスカ,九州森林インストラクター会 ■ 参加希望者の募集及び実施内容   「『学校林・遊々の森』全国子どもサミット」への参加を希望する方を募集します。   なお,募集方法や実施内容については詳細が決まり次第,このメールマガジンにおい  てお伝えします。 ■ お問い合わせ先   九州森林管理局指導普及課(050-3160-6637)   林野庁業務課国有林野総合利用推進室(03-3503-2038) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <投稿> “オールシーズンのスキー場”について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  スキーシーズンの真っ只中にあるこの季節に馴染まない話かもしれませんが,昨年の 秋,あるサークルの現地研修会に参加したときのこと,そして感想です。  研修会では,森林空間の利用と地域振興をテーマとして,新潟県は上越の3つのスキ ー場を視察しました。いずれもシーズンオフにおける施設の有効利用を図り,経営の安 定や職員の通年雇用等により地域の振興に取り組んでいる代表的なスキー場でした。  先ず,「Nスキー場」の春から秋は,世界最長5,481mのゴンドラと地上高230m,日本 一高いロープウェーがメインです。特にゴンドラは,標高差425m,アップダウンを繰 り返しスリル満点,春は生命力あふれる緑,夏は標高1,345mの高原の涼と緑を求めて, 秋は雄大な紅葉,そして冬は白銀の世界でスキー,四季折々の表情を眼下に片道約20分 間,まさにドラゴンの空中散歩が楽しめます。  「Jスキー場」では,エリア内にあるホテルに宿泊しました。北欧風のロマンチック な赤い三角屋根の豪華ホテルです。また,スキー場は,ホテル等を含めて約1,000haの 広大なエリアを擁し,春から秋にかけては自然を活かした水と緑のウォーターパークを 中心とする遊園地に変身します。温泉を活用した足湯,大滝を滑るウォーターボブスレ ー,激流を下るワイルドリバー,パターゴルフ,チップのトレイルなど,その多くが職 員の手作り。こうした子どもから大人まで四季を通じて楽しめる施設は好評です。  翌日,「Hスキー場」のグリーンシーズンは,国内最速のロープウェーです。乗車定 員81人,時速36km,毎秒10mのスピードで,山麓駅から山頂駅まで標高差772m,全長 2,217mが最短5分です。山頂駅からは,四季折々に変化する霊峰八海山,日本海,佐渡 島等,360度の大パノラマが楽しめます。また,スキー場に併設されたマウンテンバイ クコース,トレッキングコースなど,幅広い年齢層の取り込みが図られています。  研修会の終了に際して,参加者の多くから,今回視察したスキー場の取組はすごい, 頑張っているという賞賛の声がありました。全国各地,多くのスキー場における四季を 通じた取組や入込者等の状況から見て,昨今のスキー場にはシーズンオフという言葉は 当てはまらなくなっているように思います。いわば“オールシーズンのスキー場”です。                                     (TO) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <イベント情報> 「森林活動ガイド養成講習会in茨城」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  (社)全国森林レクリエーション協会が実施する森林活動ガイド養成講習会が茨城県に おいて次の日程等により開催されます。 ◇ 実施日  平成20年3月14日(金)〜15日(日)の3日間 ◇ 場 所  茨城県植物園(茨城県那珂市戸4589) ◇ 定員等  30人程度(年齢18歳以上・申込み順) ◇ 講義等  講義8時間,実習13時間(計21時間)       「自然体験活動の理念」「森林の生態」「野外活動の指導法・基礎技術」       「森林内の活動と安全」「森林と人との物語」「プログラムの作り方」等 ◇ 参加費  28,000円(教材費,実習費,保険料等を含む。) ◇ 本講習の修了者は,「森林活動ガイド」の資格が取得できるほか,申請により「CONE  リーダー」の資格も取得できます。また,申請により森林インストラクター資格試験  (二次試験)の実技試験が免除されます。  「森林活動ガイド」は,地域の身近な山や森をフィールドとして自然体験活動を行う 際のパートナーであり,指導者です。「森林活動ガイド養成講習会in茨城」の開催につ いて,講習会のご案内,講習申込書等の詳細は(社)全国森林レクリエーション協会のホ ームページ,次のURLを開いてご覧下さい。http://www.shinrinreku.jp/kyokai/guidejigyou.html#3 ====================================== ☆ 事務局から ======================================  今回は,国有林に関わるものが多く,国有林特集といった感じになりましたが,今や 国有林は「国民の森林」として,国民の誰もがいろいろなことに利用できる,利用しや すいフィールドと言ってもいいのではないでしょうか。  さて,話は変わりますが,内閣府が昨年実施した「森林と生活に関する世論調査」で は,森林に期待する働きについて,「二酸化炭素を吸収することにより,地球温暖化防 止に貢献する働き」をあげた人の割合が54%と最も高く,これまで1位を占めてきた「山 崩れや洪水などの災害を防止する働き」(48%)を上回っています。地球温暖化防止に 対する国民の意識の高さや森林に対する期待の大きさがうかがわれます。  そうした中で,先々週,先週と日本列島では大寒の寒さが続きました。西高東低の冬 型の気圧配置に加えて寒気団が南下し,東京でも雪の舞い散る日が続き,日陰では何日 間か残雪が見られました。  こうした時には「地球温暖化」という言葉さえ忘れられがちですが,この星,地球に 今暮らすヒトとして忘れてはならない地球温暖化防止対策です。「美しい森林づくり推 進国民運動」にご参加・ご協力下さい。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ヒ゛ル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会  森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472  Eメール:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ======================================= === 「美しい森林づくり推進国民運動」への参加・協力をお願いします。 === ====== ☆「美しい森林づくり」推進国民運動ホームページ☆ ======= ======== http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html  == ====== ☆美しい森林づくり全国推進会議ホームページ☆ ========= ======== http://www.b-forest.org/ ================= =======================================