◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第47号 (平成22年2月15日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <レポート> 「森林環境教育リーダー研修in兵庫県」を実施して  2 <アドバイス24> 森林の土壌動物  3 <図書紹介> 「みどりの市民参加―森と社会の未来をひらく―」  4 <あんぜん11> 子どもの健康管理に配慮する(施設での集団生活)  5 平成22年度森林インストラクター「資格試験」「養成講習」の日程等  6 <イベント情報>    ◆シンポジウム「自然学校は地域を救う」(立教大学)    ◆平成22年度「森林カレッジ」の受講生募集(関東森林管理局 高尾森林センター)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <レポート> 「森林環境教育リーダー研修in兵庫県」を実施して ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  本研修は「森林環境教育推進総合対策事業」(林野庁補助事業)の一環として実施した もので,昨年度の山形県,静岡県に続いて3箇所目の開催でした。  研修の目的は,地域における森林環境教育活動の現場の指導者を養成することです。本 年1月29〜31日の3日間,内容は@森林環境教育とは,A学校教育と森林環境教育,B参 加者を知る,Cプログラムの作成,D指導法などで,あまり座学にならないよう,参加型, 体験型の方式としました。  参加者からは,内容が相互に関連付けられており,分かりやすく,森林環境教育で何を やればいいのか理解でき,自信につながったとの感想でした。  近郊の2府4県からの17名の参加者は,日頃の活動の紹介やお互いの思いなどで話が 盛り上がり,森林環境教育活動についてのモティベーションが高まりました。今後の活躍 が期待できます。なお,2月には4箇所目を岐阜県郡上市で開催する予定です。  ご指導頂いた全国森林インストラクターひょうごの会の皆さん,参加者募集に当たりご 協力頂いた関係の皆様に感謝申し上げます。(当協会 玉置) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <アドバイス24> 森林の土壌動物 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  土壌動物というのはその生活の主要な部分を土壌中で過ごす動物のことを指し,小さい ものでは体長が0.01mmほどの原生動物から0.2〜2mmほどのダニやトビムシ,1cm〜数cmのワ ラジムシ,ミミズやムカデなど,大きいものでは体長15cmほどにもなるモグラなどが含ま れます。ただし,通常土壌動物という場合は,ミミズ,ムカデ,ダニなど昆虫以外の無脊 椎動物が多く,昆虫類としてはトビムシなどがいます。  土壌動物は普段は土の中で生活しており,体も小さいものが多いことから,ほとんどの 人がどんな形のものか想像もつかないでしょう。しかし,その分類群は非常に多岐にわた り,数も種類数も膨大です。どのくらいいるかといえば,普通の温帯の森林では,片足の 下に1,000頭ほどのダニやトビムシがおり,1林分では100種近くのダニやトビムシがいま す。  土壌動物は,ミミズやヤスデ,ダニやトビムシの大部分のものは植物が供給する落ち葉 や枯れ枝等の有機物やそれが分解したもの,菌類等の微生物を食べています。その他に, カニムシやトゲダニなどの捕食者もたくさんいます。  落ちてきて間もない落ち葉は,ミミズやワラジムシ,ヤスデなどが食べ,さらにもっと 小さなダニやトビムシなどが食べ,粉々にしていきます。こうすることによって微生物が 働きやすくなってより分解が進み,植物にとって栄養豊かな土になっていくのです。  さらに,動物の体内を通った有機物は団粒構造になり,ふかふかな土を作っていくので す。また,ミミズなどは,硬い土にトンネルを掘って水や根が通りやすくするとともに, それを落ち葉を食べた糞と混ぜて地上に出すことによって耕してくれてもいるのです。  このように,土壌動物は人知れず,森林の土の下で樹木を支えるために,黙々と働いて いるのです。(「森林インストラクター養成講習テキスト選集:森林の昆虫(福山研二先 生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <図書紹介> 「みどりの市民参加―森と社会の未来をひらく―」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  迷走する森林ボランティア活動の現状と課題を整理し,次のステップに向けたビジョン を描く!  自然再生や地域振興など,森と社会との結びつきを市民参加の視点で考えて一冊の本に まとめました。実践経験とデータ分析に基づく報告で,さまざまな事例を9人の執筆者が 新鮮な感覚で主張した力作です。(木平 勇吉(東京農工大学名誉教授)編著/A5判197頁 /2,500円税込) 第1章 2000年以降の市民参加論(泉 桂子)/第2章 住民参加・パートナーシップによ る森林管理・利用システム(秋廣 敬恵)/第3章 里山保全のための市民参加(村松 正 治)/第4章 市民と森とを結ぶNPO法人森づくりフォーラム(吉村 妙子)/第5章 みど りのコーディネーションNPOの可能性(佐藤 留美)/第6章 協働による地域づくり・森 林づくり(柿澤 宏昭)/第7章 参加型協議会による自然公園の統合的保護管理(谷川  潔)/第8章 水源環境保全における市民参加(長谷川 朝惠)/第9章 市民協働による 自然再生(木平 勇吉) ◆問合せ先  日本林業調査会(J-FIC)   〒160-0004 東京都新宿区四谷2-8 岡本ビル405   TEL:03-6457-8381 FAX:03-6457-8382 E-mail:info@j-fic.com   URL:http://www.j-fic.com/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <あんぜん11> 子どもの健康管理に配慮する(施設での集団生活) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◇子どもの健康管理に配慮する  子どもが家族と離れて集団生活する場合,「自分にできることは自分でする」のが基本 ですが,スタッフは,子どもたちの健康管理には十分に配慮します。清潔な身体を保つた めに風呂,トイレの習慣,手洗い,歯磨き,着替え,寝具の取り扱いなど,集団生活上の 健康管理に配慮します。子どもたちの健康を維持することは,プログラムを円滑に実施す る上で,極めて重要な要素となります。 ◇食事の摂り方から健康状態を判断する  施設での食事は,明日の活力を生むための大切な要素です。子どもたちの食事について, 食欲はあるか,偏食していないか,それとなく様子を観察します。食事の摂り方から子ど もたちの健康状態をおおまかに判断します。食事が進まない子どもについては,その理由 を聞いて適切に対応します。(林野庁監修「森林体験活動指導者のための安全管理ハンド ブック」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 平成22年度森林インストラクター「資格試験」及び「養成講習」の日程等 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  平成22年度の森林インストラクターの「資格試験」と「養成講習」の日程等は,次のと おりです。本年度は,名古屋市においても一次試験が実施されます。詳細につきましては, 下記のURLを開いてご覧いただくか,(社)全国森林レクリエーション協会の森林インストラ クター係(TEL:03-5840-7471)までお問い合せ下さい。(環境教育推進法に基づく農林水 産大臣・環境大臣登録事業) ■ 資格試験  ◇受験の受付期間 平成22年6月1日〜7月31日  ◇一次試験 (実施日) 平成22年9月5日(日)        (場 所) 札幌市,東京都,名古屋市,大阪府,高知市,福岡市  ◇二次試験 (実施日) 平成22年11月13日(土)又は14日(日)のいずれか        (場 所) 東京都  ◇合格者の発表 平成22年12月中旬 ■ 養成講習   養成講習(任意)は,4科目を分割して実施する[講習1]と4科目を連続して実施す  る[講習2]があります。両方とも同じ講習内容で,講習場所はいずれも東京都です。  [講習1]   ◇講習の申込期間 平成22年4月1日〜30日   ◇講習期間    「森林」:平成22年5月15日(土)〜17日(月)    「森林内の野外活動」・「安全及び教育」:平成22年5月29日(土)〜5月31日(月)    「林業」:平成22年6月12日(土)・13日(日)  [講習2]   ◇講習の申込期間 平成22年6月1日〜7月31日   ◇講習期間 「4科目」:平成22年8月7日(土)〜14日(土)  詳しくは,(社)全国森林レクリエーション協会のホームページ(下記のURL)をご覧下さい。  [資格試験] http://www.shinrinreku.jp/shikakushike/shikakushike_gaiyo.html  [養成講習] http://www.shinrinreku.jp/yoseikoshu/yoseukoshu_gaiyo.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆シンポジウム「自然学校は地域を救う」(立教大学)   ◆平成22年度「森林カレッジ」の受講生募集(関東森林管理局 高尾森林センター) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご登 録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆シンポジウム「自然学校は地域を救う」  〜ESD(地域を元気にする)拠点として期待される自然学校  日本各地の自然学校とその地域とが,持続可能な地域づくりに向けて現在どのような協 働を行っているのか,その実例を紹介していただきます。そして,その活動を通して,自 然学校がESD(持続可能な開発のための教育)の地域における拠点として,役割を期待され ていることを確認します。(主催:立教大学,共催:立教大学ESD研究センター) ◇日時 2010年3月2日(火) 14:00〜18:00 (18:00〜20:00同会場にて情報交換会) ◇会場 立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3F多目的ホール      キャンパスマップ:http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campus.html ◇パネリスト等  自然学校:各自然学校の代表者・事務局+地域の方が登壇の予定です。  専門家:ESDや自然学校ネットワークの専門家,全国の地域再生・実例の研究者  司会:川嶋直氏((財)キープ協会常務理事・立教大学特任教授) ◇申込み・問合せについて  次のURLを開いて,立教大学ESD研究センターのホームページをご覧ください。  URL:http://www.rikkyo.ac.jp/research/laboratory/ESD/index2.html ◆平成22年度「森林カレッジ」の受講生募集  ―森林・林業を学ぶ:高尾の森で講演&体験―  「森林カレッジ」は,高尾山の国有林で実際に除伐・下刈・間伐・炭やきなどを体験し ます。また,森林・林業に係わる研究者や専門家から,森林の働き,日本や世界の森林の 現状,都市と山村の交流などについての講演を受けて,森林・林業を深く理解していただ くことを目的として開校するものです。森林ボランティアや森林づくりに興味のある方, 自然の中で思い切り汗を流したい方,是非ご応募ください。(主催:関東森林管理局 高尾 森林センター) 1) 除伐 平成22年5月29日(土)   講演「森の力〜森林の現状・生態と森林の働き」   (講師:林野庁計画課長 矢部三雄 氏) 2) 下刈 平成22年7月24日(土)   講演「森に学ぶ〜森づくり・ことづくり・人づくり」   (講師:東京農業大学教授 宮林茂幸 氏) 3) 間伐 平成22年10月2日(土)   講演「樹木のしくみや成長方法の謎」   (講師:(財)林業科学技術振興所 三輪雄四郎 氏) 4) 炭やき 平成23年1月22日(土)   講演「炭やきは地球を救う 炭の効用と秘められた力」   (講師:国際炭やき協会 杉浦銀治 氏) ◇募集人員 50名(多数の場合は抽選になります。) ◇対 象 者 18歳以上で自然や森林・林業に興味があり,全4回の講義に出席できる方 ◇参加費等 年会費:2,000円,講座参加費:1講座につき1,000円 ◇申込方法 往復はがきに1)住所,2)氏名,3)年齢,4)職業,5)電話番号,返信面には宛       名を明記のうえ,下記の問合せ先,高尾森林センター「森林カレッジ」係ま       でお申し込みください。 ◇問合せ先 関東森林管理局 高尾森林センター(森林カレッジ係)        〒193-0844 東京都八王子市高尾町2438-1        TEL:042-663-6689  FAX:042-663-7229 ====================================== ☆ 事務局から ======================================  先月,熊本市に出かけ,国有林の遊々の森「よかよか金峰の森」(自然休養林)を歩い てきました。山頂ではヤマガラの手のり(?)を体験してきました。口笛を吹きながら手 をさし出すとのってくれました。かわいいものです。  その際,麓にある「熊本市立金峰山少年自然の家」を訪問し,その活動について伺いま した。ここでは,熊本市の80数校の小学校の5年生全員を対象として,2泊3日の体験 活動が行われています。集団での宿泊生活や野外活動を中心とした体験活動です。  こうした取組は全国的にも珍しいのではないかと思いますが,全80数校の5年生全員 ということで,週に2サイクル,月〜水の2泊3日,水〜金の2泊3日です。年間を通し て相当過密なスケジュールです。また,こうした取組は相当以前から行われているようで あり,いわゆる「子どもプロジェクト」を先取りしているようにも感じました。来年度は, 市町村合併で熊本市の小学校が90数校になるということで,更に過密なスケジュールに なるとのことでした。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★           伝えたい木の文化 残したい美しい森       「美しい森林づくり」推進国民運動への参加・協力をお願いします。         ☆「美しい森林づくり」推進国民運動ホームページ☆           http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html         ☆美しい森林づくり全国推進会議ホームページ☆           http://www.b-forest.org/ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★