◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第50号 (平成22年4月5日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁プレスリリースから> 「グリーンウェイブ2010」の実施について  2 森林インストラクター養成講習の申込の受付が始まりました  3 「第22回森林レクリエーション地域美化活動コンクール」の推薦状況  4 <アドバイス27> 森林生態系:生物間相互作用  5 <あんぜん14> 山歩きの携行品  6 <図書紹介> 「森林吸収源,カーボン・オフセットへの取り組み」                (小林紀之 編著/(社)全国林業改良普及協会 発行)  7 <イベント情報>    ◆「みどりのフェスティバル’10」開催のご案内(中部森林管理局 名古屋事務所)    ◆平成22年度森林講座開講のお知らせ(独立行政法人 森林総合研究所)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁プレスリリースから> 「グリーンウェイブ2010」の実施について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  毎年5月22日は,国連が定めた「国際生物多様性の日」です。  生物多様性条約事務局は,国際生物多様性の日の午前10時に,世界各地の青少年の手で, それぞれの学校の敷地などに植樹等を行うことを「グリーンウェイブ」として呼び掛けて います。世界各地において,現地時間の5月22日の午前10時に植樹等を行うことにより,こ の行動が地球上を東から西へ波のように広がっていく様子を「緑の波(グリーンウェイブ)」 と表現しています。  環境省,国土交通省及び林野庁では,この条約事務局の呼び掛けに応じ,3月1日より5月 31日までの期間,「グリーンウェイブ2010」として広く参加を呼び掛けます。この取組は, 生物多様性に関する認識を広め,生物多様性の保全と持続可能な利用を促進するとともに, 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の日本開催と国際生物多様性年に対する機運の 高揚を目的としています。  グリーンウェイブには個人での参加も可能ですが,条約事務局作成の手引きによれば, 参加者が何らかのグループを作り,グループ内で生物多様性について考えながら,植樹等 の行事を考え,実施し,その結果を報告するということを重視しています。 【グリーンウェイブ2010の概要】  1) 期間 平成22年3月1日から5月31日  2) 主唱 環境省,国土交通省,林野庁  3) 参加 学校等教育機関,青少年団体,NGO/NPO,地方公共団体等  4) 協力 NGO/NPO,企業等民間団体,関係公益法人,地方公共団体,関係国際機関,       関係省庁等 ◇詳しくは,http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/100225.html を開いてご覧く  ださい。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 森林インストラクター養成講習の申込の受付が始まりました ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  森林インストラクターの養成講習には,森林・林業・森林内の野外活動・安全及び教育 の全4科目を3回に分けて実施する「講習1」と全4科目をまとめて実施する「講習2」 があります。いずれも同じ内容で実施されます。  今回受付が始まったのは,次のように5月から6月の土曜日や日曜日を中心に3回に分け て実施される「講習1」です。 ◇5月15日(土)〜17日(月) 「森林」 ◇5月29日(土)〜31日(月) 「森林内の野外活動」,「安全及び教育」 ◇6月12日(土)〜13日(日) 「林業」  申込期間は4月1日(水)から4月30日(木)までとなっています。講習の日程,申込方法 等につきましては,次のURLを開いてご覧下さい。 [URL] http://www.shinrinreku.jp/infomation/infomation.html#1  本講習を受講し修了書の交付を受けた方は,申請により「森林活動ガイド」や「自然体 験活動リーダー(CONEリーダー)」の資格を取得することができます。また,申請により森林 インストラクター資格試験二次試験の「実技試験」が免除されます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 「第22回森林レクリエーション地域美化活動コンクール」の推薦状況 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  「第22回森林レクリエーション地域美化活動コンクール」(本メルマガ第42号(H21.11. 16配信)で実施案内)の推薦が2月末に締め切りとなりました。  今回は全体で32団体(前回29団体)の推薦があり,都道府県から24団体,森林管理局等 から8団体となっています。推薦された団体を地域別に見ると,22道府県の所在となって います。  コンクールの今後の予定は,4月中旬に審査委員会が開催され,同月末には農林水産大 臣賞1団体,林野庁長官賞2団体,(社)全国森林レクリエーション協会会長賞数団体が決 定されることとなっています。また,表彰式は,6月1日に開催される(社)全国森林レク リエーション協会の通常総会において行われる予定です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <アドバイス27> 森林生態系:生物間相互作用 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  生物間相互のやり取りには,食うものと食われるものとの敵対関係,蜜を与えて花粉を 媒介してもらい,餌を与えて種子を散布してもらうような植物と動物の相利の関係等があ ります。  生物は,環境に適応できるように進化を続けています。環境は大きく分けて非生物的環 境と生物的環境があります。森林生態系は構造が多様で,様々な微気象が形成されており, それらに適応した生物がそれぞれの場所に生息(生育)しています。  食べられるもの(被食者)はいかにして敵から身を守るか,食べるもの(捕食者)はい かにして被食者の防御体制を突破するかの生存戦略における進化の重ね合いで生物は多様 化してきました。例えば,植物は動物から身を守るために動物の嫌う物質を体内に備える ようになり,そうなるとその物質の解毒装置を身につけた動物が現れるという生存戦略を 通した進化が重ねられてきました。  構造の多様な森林生態系の中には,様々な生物にとって餌資源があり,ねぐらや営巣場 所(繁殖場所)があり,敵や厳しい気象等からの避難場所があります。そのような森林の 構造を活かして様々な生物が様々な形態に適応進化してきました。  ある生物種にとって生活しやすい環境の場を「ハビタット」といいます。ハビタットの 中で他の生物との関係を通して得られた結果の生活しやすい環境の場を「ニッチ」といい ます。(「森林インストラクター養成講習テキスト選集:森林の生態(藤森隆郎先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <あんぜん14> 山歩きの携行品 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  事故の対策としては,救急用品,サバイバル用品,非常用パック,ラジオ,携帯電話等 を携行します。 ◇水道水が役に立つ  水筒には水道水を入れて携行します。傷の洗浄,異物が目に入った場合の洗眼等に有効  です。 ◇サバイバル用品の携行  地図,コンパス,雨具,ヘッドランプ,防寒着は必ず携行します。これらは身を守る最  小限の道具です。 ◇非常用のパックの携行  パックには,ナイフ,笛,ローソク,ライター,非常食,レスキューシート,テーピン  グテープ,滅菌ガーゼ,絆創膏等を入れます。 ◇ロープワークを覚えておく  ボーラインノット,エイトノットなどの基本的なロープワークを覚えておきます。危険  箇所でのロープや救助の際のロープによる確保に使用できます。 ◇ラジオ,携帯電話の携行  気象情報等を知るラジオや携帯電話を携行します。なお,下見の段階に携帯電話の通信  範囲を確かめておくことが大切です。        (林野庁監修「森林体験活動指導者のための安全管理ハンドブック」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <図書紹介> 「森林吸収源,カーボン・オフセットへの取り組み」                 (小林紀之 編著/(社)全国林業改良普及協会 発行) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  森林吸収源を経済的に活用する!  活用の仕組みと地方自治体等の取り組みを具体的に詳述  低炭素社会づくりに向けた森林活用の新たな取り組みとして,森林吸収源の活用,カーボ ン・オフセットなどへの関心が高まっています。本書の第1編では地球温暖化と森林吸収源の取 り組みをやさしく解説し,第2編では実際に森林吸収源を経済的に活用し森林整備に取り 組んできた6万人の方々の実践記録を紹介しています。(新書判/200ページ/定価1,155 円(本体1,100円)) ◆主要目次  第1編 <解説編>地球温暖化と森林吸収源の取り組み   1章 地球温暖化と森林吸収源の取り組み   2章 地方自治体のカーボン・オフセットを活かすポイント  第2編 <実践編>自治体等で拡がる森林吸収源,カーボン・オフセットの活用   1章 新潟県のカーボン・オフセットの取り組み   2章 長野県「森林(もり)の里親促進事業」CO2吸収評価認証制度   3章 高知県森林吸収量取引プロジェクトへの取り組み   4章 <滋賀県湖東地域>協議会(kikito)を立ち上げ湖東の森でカーボン・オフセット   5章 <北海道・下川町>4町でカーボン・オフセットに取り組む   6章 <モア・トゥリーズ>森づくりによるカーボン・オフセットと間伐材の利用促進 ◆申込先・発行所  社団法人 全国林業改良普及協会   〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル   TEL03-3583-8461 FAX:03-3584-9126 ホームペーシ:http://www.ringyou.or.jp/  ※ ホームページからオンラインで申込みできます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 7 <イベント情報>   ◆「みどりのフェスティバル’10」開催のご案内(中部森林管理局 名古屋事務所)   ◆平成22年度森林講座開講のお知らせ(独立行政法人 森林総合研究所) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご登 録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆「みどりのフェスティバル’10」開催のご案内  みどりの日の4月29日,森林とのふれあいなどを通じて森林や木材のこと,そして自 然環境のことなどを体感する「みどりのフェスティバル’10」が中部森林管理局名古屋 事務所,愛知森林管理事務所及び瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会の主催で開催さ れます。  新緑に囲まれた森林交流館で気軽に森林とふれあっていただくため,丸太切り体験,火 おこし体験等,たくさんのブースを用意しています。(中部森林管理局 名古屋事務所) ◇開催日時 2010年4月29日(祝日) 10:00〜15:00 ◇開催場所 瀬戸市川平町1番地 森林交流館 ◇主な催し(参加無料)  ・COP10記念植樹  ・生物多様性に関するパネル展示  ・自分で切った丸太で鉛筆立て,壁掛け,コースターを作ろう  ・森の材料で作るネイチャークラフト,巣箱づくり,木笛づくり  ・木と木をこすって火起こし体験 ・端切れ材の無料配布 ・森林の紙芝居,森林クイズ  ・木工体験,目方deどんぐり ・森林の音楽会(間伐材で作った楽器,ミンミン演奏)  ・チェンソーパフォーマンス実演  ・森林ボランティア活動等のパネル展示  ・環境クイズでリサイクル石鹸プレゼント ・木の香りがいっぱい,かんなくずプール  ・雑煮の無料サービス(昼食時) ほか ◇問合せ先  中部森林管理局 名古屋事務所   〒456-8620 名古屋市熱田区熱田西町1-20   TEL:052-683-9206  FAX:052-683-9219   ホームページ:http://www.rinya.maff.go.jp/chubu/nagoya/index.html ◆平成22年度森林講座開講のお知らせ  (独)森林総合研究所では,東京都八王子市にある多摩森林科学園において,平成22年度 の森林講座を開講します。この講座は,森林総合研究所の研究成果を一般の方々に分かり やすく解説し,森林・林業や木材への興味をさらに深めていただくために行っています。 お気軽にお申込みください。(独立行政法人 森林総合研究所) ◇開催日  6月11日(金),7月17日(土),8月27日(金),9月17日(金),10月15日(金),  11月13日(土),12月10日(金),1月22日(土),2月10日(木),3月12日(土) ◇時 間 13:15〜15:00 ◇会 場 多摩森林科学園(受付場所:森の科学館) ◇定 員 各回45名(申込み多数の場合は抽選) ◇受講料 無料(ただし,入園料として300円必要です。) ◇申込み・問合せ先  (独)森林総合研究所 多摩森林科学園   〒193-0843 東京都八王子市廿里町1833-81   TEL:042-661-1121  FAX:042-661-5241   ホームページ:http://www.ffpri-tmk.affrc.go.jp/sinrinkouza2010.html ====================================== ☆ 事務局から ======================================  既にお知らせしていますが,この3月で「森林環境教育推進総合対策事業(林野庁補助 事業)」が終了いたしました。これに伴って,これまで実施してきた事業内容もほとんど が終了することになりますが,ホームページの運営やメールマガジンの配信につきまして は,当協会の自主事業「森林環境教育ネットワーク事業」として当面継続していくことと しています。  これまでと同様というわけにはいかないこともありますが,新たな気持ちで取り組んで いきたいと考えておりますので,今後ともよろしくお願いいたします。特に,メールマガ ジンへの投稿等につきましては,森林や林業,環境教育等に関わるお知らせや連絡等,幅 広い情報を期待しておりますので,よろしくお願いいたします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局   TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp   URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★            伝えたい木の文化 残したい美しい森      「美しい森林づくり」推進国民運動への参加・協力をお願いします。         ☆「美しい森林づくり」推進国民運動ホームページ☆           http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html         ☆美しい森林づくり全国推進会議ホームページ☆           http://www.b-forest.org/ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★