◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第60号 (平成22年11月5日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 「森林環境教育施設の評価シート」が作成されました  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(2)  3 <アドバイス37> 雲の種類と観天望気  4 <季節のことば01> 渡り鳥  5 <あんぜん24> クマに遭遇しないためにはどうしたらよいか(山歩き)  6 <イベント情報>    ◆第49回農林水産祭「実りのフェスティバル」の開催    ◆ニッセイ緑の環境講座2010 「森林環境教育 最前線」―東京開催第3回―    ◆国際森林映画祭の作品募集(林野庁プレスリリース)    ◆高尾山で炭焼き体験    ◆エコプロダクツ2010「森林からはじめるエコライフ展」の開設  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 「森林環境教育施設の評価シート」が作成されました ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  これまで森林環境教育推進総合対策事業の一環として検討を進めてきた「森林環境教 育施設の評価シート―施設活動の向上に向けて―」が作成されました。  この評価シートは,都道府県等の森林公園や県民の森等において実施されている森林 環境教育活動の内容等の向上を図るため,施設を運営する者自らが当該施設の活動内容 等について評価することを目的として作成されたものです。  この評価は, 1) 施設のイメージシートの作成(施設の目的,特性,役割を再確認する。) 2) 活動評価シートの作成(施設の運営,活動内容等に関する評価項目ついて該当するも  のを選択し評価する。) 3) 課題発掘・解決シートの作成(施設の運営,活動内容等について優れた点や今後の方  向,改善・改良の方策について検討し,共有する。) の3つの作業からなっており,評価を実施する場合は,評価の目的や実施方法等を十分 に理解した上で行うことが必要です。  まずは試しに,施設の関係者の皆さんで評価に取り組んでみたらいかがでしょうか。 本評価シートのご請求等につきましては,「森林環境教育ネットワーク」(次のURL)を 開いてご覧ください。URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(2) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  東京都中野区の中学校のゲストティーチャーをしてきました。都心にしては樹木が多 く植えられているこの学校では,1年生の総合学習の1クールを校庭の樹木を調べる学 習に使っています。  第1回は,樹木の役目の話をしてきました。まずは,地球温暖化の話から樹木が二酸 化炭素を吸収して幹や枝,根などに蓄えている話。地球温暖化対策として,樹木を使う ことが大切である話などです。そして,校庭の樹木がどのような役割をしているのかを みんなで考えました。  第2,3回では,校庭の樹木が吸収した二酸化炭素量を計算しました。まずは,樹木 の計測から始まり,幹周りや樹高が測れたらワークシートを使って計算していきます。 第4から8回にかけて,生徒達は各自1つ樹名板を作り設置します。  この活動も今年で4年目になります。校庭のたくさんの樹木につけられた手作りの樹 名板を見ていると,学校での活動は継続が大切なことを実感します。樹木も生徒もあっ というまに成長していきますが,地道な活動も成長していくんだなと感じています。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <アドバイス37> 雲の種類と観天望気 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  雲の様子を観察することにより,天気の変化を把握することができます。これを観天 望気といいます。雲の種類は,その高度と形状から10種類(10種雲形:国際基準) に分類されています。なお,次の高度は温帯地方の場合です。雲が空全体を覆う割合を 雲量(1〜10)といい,雲量0〜1を快晴,2〜8を晴れ,9〜10を曇りといいます。 ◆上層雲(5,000〜13,000m) ◇絹雲,「すじぐも」:主に春や秋に低気圧の移動に伴って見られます。 ◇絹積雲,「うろこぐも・いわしぐも」:絹雲や絹層雲に変わったり,逆になったりし  ます。 ◇絹層雲,「うすぐも」:薄く広がります。低気圧の接近に伴うもので,太陽や月にカ  サができます。 ◆中層雲(2,000〜7,000m) ◇高積雲,「ひつじぐも」:天気の良い時に出現しますが,時には悪天に変わることも  あります。レンズ雲は,上空の風が強い時に発生します。 ◇高層雲,「おぼろぐも」:灰色で空一面に広がります。乱層雲に変わると降雨が間近  となります。 ◇乱層雲,「あまぐも・ゆきぐも」:高度2000m以下にも出現します。暗い灰色で,雨や  雪を降らせます。 ◆下層雲(地上付近〜2,000m) ◇層積雲,「うねぐも・くもりぐも」:終日どんよりとした曇り空が続きます。 ◇層雲,「きりぐも」:地面に接していると霧となります。 ◆対流雲 ◇積雲,「わたぐも」:下層から中層。好天の日に気温の上昇に伴って発生します。発  達すると雄大積雲(入道雲)となります。 ◇積乱雲,「かなとこぐも」:下層から上層。雄大積雲がさらに発達したものです。夏  の気温の上昇に伴うもので,にわか雨や雷雨をもたらします。             (「森林体験活動のガイド―森林環境教育のすすめ―」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <季節のことば01> 渡り鳥 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  北半球に生息する鳥類は,その生息区分から「留鳥(りゅうちょう)」,「渡り鳥」, 「漂鳥(ひょうちょう)」に区分されます。この中で,留鳥は一年中同じ地域に生息す るものうをいい,漂鳥は小規模な季節的移動,例えば高標高地から低標高地へ,あるい は日本国内で北部から南部へと移動するものをいいます。  渡り鳥は季節的に一定の距離を移動し,初夏から夏にかけて南方地域から日本に渡っ てきて繁殖し,その後越冬のために再び南方へ渡っていく「夏鳥」,北方地域で繁殖し た後,越冬のために秋から初冬にかけて日本に渡ってくる「冬鳥」,北方地域で繁殖し 南方地域で越冬するために一時的に日本列島を通過する「旅鳥」の3種類があります。 ◇夏鳥:キビタキ,コルリ,オオルリ,カッコウ,ホトトギス,ブッポウソウ,ヤイロ     チョウなど ◇冬鳥:ツグミ,カシラダカ,シロハラ,ジョウビタキなど ◇旅鳥:エゾビタキ,マミチャジナイなど ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <あんぜん24> クマに遭遇しないためにはどうしたらよいか(山歩き) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  近年,クマに遭遇する被害が多くなっています。クマは基本的には人を恐れる動物で あり,その目的はあくまでも人が持っている食料です。しっかりとした対策と心構えを しておけば,そう簡単に危害を加えられることはないと考えられます。また,森林は本 来クマなどの野生動物のテリトリーであり,そこに人が進入していることも念頭に置く 必要があります。 ◇人の存在をクマに知らせる  クマとの遭遇を避けるため,音を鳴らし,人の存在を知らせます。クマが寄りつかな  いようラジオ,ホイッスル,鈴等,音の出るものを携帯します。特に,曲がり角等で  は,不意にクマが襲ってくるケースがあるので気をつけます。 ◇食べ残しの食料は必ず持ち帰る  クマの目的はあくまでも食料です。食料のほか歯磨き粉,石鹸,化粧品等の匂いがす  るものが好物とされています。クマが人の食料に味を占めないよう,食べ残しの食料  は必ず持ち帰るよう参加者に指示します。 ◇クマに遭遇したら大声を出す  遠くにクマを見かけたら,大声を出しながら手を打ち鳴らします。クマは金属音を嫌  うので,金属コップなどがあったら叩いて威嚇します。不意にクマに遭遇した場合は,  クマの目を見ながらゆっくりと後ずさりして離れます。野生動物は逃げるものを追い  かける習性があるので,背を向けて逃げないようにします。その場合,できるだけ自  分を大きく見せるようにします。なお,小グマ連れの時は母グマが攻撃的になるので,  より一層注意が必要です。       (林野庁監修「森林体験活動指導者のための安全管理ハンドブック」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆第49回農林水産祭「実りのフェスティバル」の開催   ◆ニッセイ緑の環境講座2010 「森林環境教育 最前線」―東京開催第3回―   ◆国際森林映画祭の作品募集(林野庁プレスリリース)   ◆高尾山で炭焼き体験   ◆エコプロダクツ2010「森林からはじめるエコライフ展」の開設 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆第49回農林水産祭「実りのフェスティバル」の開催  農林水産業と食に対する国民の理解の増進と農林水産物の消費拡大等に資するため, 都道府県,中央・地方農林水産関係団体の協力を得て,農林水産業啓発展及び地域農林 水産展を開催します。(主催: 農林水産省,(財)日本農林漁業振興会) ◇開催日時 11月12日(金)10:30〜17:00,13日(土)10:00〜17:00 ◇開催場所 東京ビッグサイト(西3ホール・屋上展示場)(東京都江東区有明) ◇詳しくは,次のURLを開いて農林水産省プレスリリースをご覧ください。  http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/hodo/101102.html  ◆ニッセイ緑の環境講座2010 「森林環境教育 最前線」―東京開催第3回―  ニッセイ緑の環境講座では,平成20年度から森林環境教育を「環境」,「林業」の2 つの切り口で取り上げてきました。3年目を迎える今年度は,「森林環境教育 最前線」 と題し,「教育」に焦点をあて,専門の研究者や実践者の方を講師に招いて開催してい ます。東京での第3回を次のとおり開催します。(主催:財団法人ニッセイ緑の財団・ 公益社団法人日本環境教育フォーラム) ◇日時 2010年11月17日(水) 18:45〜20:15(受付開始18:15) ◇会場 新宿NSビル30FホールA(東京都新宿区西新宿2-4-1)                新宿駅南口・西口から徒歩約7分 ◇講座 「持続可能な森づくりから見た森林環境教育」  流域環境の保全や森林計画への市民参加の視点を踏まえた「持続可能な森林づくり」  を一層進めるたまに,森林環境教育が果たすべき役割について一緒に考えてみましょ  う。 ◇講師 木平 勇吉 氏 (東京農工大学 名誉教授) ◇参加費等 参加費無料,定員130名 ◇申込方法  次のウェブサイトの「申込フォーム」からお申し込み下さい。        URL:http://www.jeef.or.jp/nissay/index.html ◇問合せ先 公益社団法人 日本環境教育フォーラム/JEEF        〒160-0022 東京都新宿区新宿5-10-15ツインズ新宿ビル4階        TEL:03-3350-6770 FAX:03-3350-7818 E-mail:nissay@jeef.or.jp ◆国際森林映画祭の作品募集(林野庁プレスリリース)  国連森林フォーラム事務局(United Nation on Forum Forests,UNFF)より,国際森林 映画祭の作品募集について発表がありました。2011国際森林年を祝うため,UNFF事務局は ジャクソン・ホール野生生物映画祭と協力して,国際森林映画祭(International Forest Film Festival,IFFF)を準備しています。(注:ジャクソン・ホールとは米国ワイオミ ング州の地名)。国際森林映画祭は森林の重要性,人間や地球との関わりに対する認識を 高めることを目的とし,それにより緑深く公平で持続的な将来に対する個人の責任感を醸 成します。 ◇募集テーマ 全体的なテーマ「人々のための森林(Forest for People)」 ◇作品提出締切日 2010年11月30日(火) ◇詳しくは,http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kaigai/101019_1.htmlから ◆高尾山で炭焼き体験  様々な分野で『炭』が注目されています。そんな炭をあなたの手で焼いてみませんか!                    (主催:関東森林管理局 高尾森林センター) ◇実 施 日 平成22年12月4日(土) ◇実施場所 八王子市高尾町 高尾山国有林(日影沢第二園地 炭焼き小屋) ◇募集人員 30名(応募者多数の場合抽選) ◇申込方法 必ず往復ハガキで,イベント名「高尾山で炭焼き体験」及び参加者全員の  住所等(郵便番号、住所,氏名(ふりがな),年齢,電話番号)・返信面にお申込者の  宛名をご記入のうえ,当センター「炭焼体験係」係までご応募ください。 ◇参 加 費 500円(別途バス代:往復大人440円,小人220円) ◇申込締切 平成22年11月18日(木) ◇申込み・問合せ先       高尾森林センター 〒193-0844 八王子市高尾町2438-1               TEL:042-663-6689 ◇詳細は,こちらをご覧ください。      http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html ◆エコプロダクツ2010「森林からはじめるエコライフ展」の開設  日本最大級の環境展示会『エコプロダクツ2010』の主催者(日本経済新聞社)と連携 して,同催事内で森づくりや木づかい,そして森林の循環の重要性と実践的な取組を紹 介するテーマゾーン『森林(もり)からはじめるエコライフ展』を開設します。          (主催:(社)国土緑化推進機構,美しい森林づくり全国推進会議) ◇開設日時 2010年12月9日(木)〜11日(土) 10:00〜18:00(11日は〜17:00) ◇開設場所 東京ビッグサイト(エコプロダクツ2010会場内)(東京都江東区有明) ====================================== ☆ 事務局から ======================================  11月13日(土)及び14日(日)に,「平成22年度森林インストラクター資格試験」の 二次試験(実技・面接)が東京で実施されます。今回二次試験には約190名の方が受 験される予定で,12月中旬頃には合格者が発表されるとのこと。受験される皆様のご 幸運をお祈りします。  さて,本文に掲載されていますが,森林環境教育推進総合対策事業の一環として「森 林環境教育施設の評価シート」が作成されました。この評価シートは,森林環境教育活 動の内容等の向上を図るため,施設を運営する者自らが評価することを目的としていま す。  これを利用した評価によって改善される具体的なイメージについて, 1) 質の高いサービスやプログラムを提供できるようになる。 2) スタッフのスキルやチームワークが向上する。 3) 社会的な理解を得ることができるようになる。 4) 事業や組織の位置づけが明確になる。 5) 事業に成功する。 とされています。  一方,この評価シートはこれまでにあまり例を見ないものであり,今後より一層効果 的なものとなるよう期待したいとされています。施設の運営等に関係される皆さんには, 一度この評価に取り組んで見られたらいかがでしょうか。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★          伝えたい木の文化 残したい美しい森     「美しい森林づくり」推進国民運動への参加・協力をお願いします。       ☆「美しい森林づくり」推進国民運動ホームページ☆        http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html       ☆美しい森林づくり全国推進会議ホームページ☆        http://www.b-forest.org/ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★