◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第62号 (平成22年12月15日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 平成22年度森林インストラクター資格試験合格者の発表  2 平成22年度国有林野事業業務研究発表会の開催  3 <林野庁ホームページから> 国際森林年の情報プラットフォームについて  4 <コラム> 森林環境教育の現場から(4)  5 <アドバイス39> 森林文化の形成と発展(古墳・飛鳥・奈良時代〜平安時代)  6 <あんぜん26> 重大な事故が発生したらどうしたらよいか(山歩き)  7 <図書紹介> 林業再生産の決め手! 生産性を向上させる80カ条  8 <イベント情報>    ◆第五期日本の環境を守る若武者育成塾最終発表会の開催                     ((公社)日本環境教育フォーラム)    ◆人も自然もいきいき丹沢〜自然再生活動報告会〜(丹沢大山自然再生委員会)    ◆高尾山で冬芽の観察(関東森林管理局 高尾森林センター)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html  《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》  《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 平成22年度森林インストラクター資格試験合格者の発表 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  12月7日(火),平成22年度の森林インストラクター資格試験の合格者が発表されまし た。本年度は,641人の受験申込みがあり,9月5日(日)の一次試験,11月13・14日(土 ・日)の二次試験,そして最終審査を経て,合格者は171人となっています。この結果, これまでの合格者数の累計は3,375人となります。  本年度の合格者は42都道府県にまたがっており,昨年度の35都道府県に比べてかなり 多くなっています。合格者数の多いのは東京都の24人,次いで神奈川県が13人,そして 埼玉県と千葉県がそれぞれ10人などとなっています。因みに,東京都の昨年度の合格者 は35人でした。  合格者の年齢幅は20歳から78歳で,年齢層では50歳代が43人(全体の25%)と最も多 く,次いで60歳以上41人,40歳代32人,30歳代31人,20歳代22人となっています。  職業等別では,会社員が最も多く54人(全体の32%),次いで退職者・その他の45人, 国や地方の公務員が39人となっています。また,合格者のうち女性は33人(同19%)で, これまでの女性の合格者数の累計は704人となっています。  合格者名簿は,(社)全国森林レクリエーション協会のホームページの森林インストラ クター[資格試験のご案内] 合格者の発表 http://www.shinrinreku.jp/shikakushike/shikakushike_gokaku_hapyo.html でご覧になれます。  なお,平成23年度の資格試験は平成23年9月下旬頃に一次試験が実施される予定で,詳 細については平成23年2月早々に協会のホーム・ページなどでご案内されます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 平成22年度国有林野事業業務研究発表会の開催 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  林野庁では,森林管理局等における現場業務の実行を通じて得られた森林の整備手法, 森林環境教育等の取組成果を発表することにより,これらの成果の普及を図るとともに, 今後の業務研究を一層推進し,併せて研究課題への取組を通して人材育成に資すること を目的として,毎年度「業務研究発表会」を開催しています。  本年度は,11月17日(水)に,発表課題の内容により「森林技術部門」,「国民 の森林部門」及び「森林ふれあい部門」の3部門に分けて開催されました。  本年度の発表課題は,森林技術部門11課題,国民の森林部門7課題,森林ふれあい部門 7課題でした。中には民間会社やNPOなどとの連携によるものもあり,優秀なものには林 野庁長官賞(最優秀賞・優秀賞)や後援団体からの賞が授与されました。  当(社)全国森林レクリエーション協会の会長賞については,国民の森林部門・森林ふ れあい部門の中から,次の発表課題・発表者に授与されました。 ◆(社)全国森林レクリエーション協会会長賞  「小学校への出前森林教室について」   四国森林管理局 徳島森林管理署 徳島森林事務所森林官 森田 朱音 氏 ※平成22年度国有林野事業業務研究発表会の開催結果について  http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/gyoumu/101122.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <林野庁のホームページから> 国際森林年の情報プラットフォームについて ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  来年2011年は,国連が定める「国際森林年」です。これを受けて林野庁のホームペー ジ内に「国際森林年」に関する情報発信用プラットフォームが開設されました。  国際森林年の概要及び世界・全国における関連イベントのカレンダーが掲載されてい るほか,国連による広報資料,ロゴマーク使用ガイドラインなどをダウンロードするこ とができます。  林野庁ホームページ内の次のURLにアクセスしてください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/kaigai/2011iyf.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <コラム> 森林環境教育の現場から(4) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  小石川植物園に中学入試をする小学5,6年生と行ってきました。  今回のテーマは,「入試問題をフィールドで考える」です。  「お〜これがヒノキか!」,この子たちは保安林も間伐も知識として知っています。 当然ヒノキが建築材として有能なことも熟知しています。しかし,入試問題にでてくる イラストがわかっていても,ヒノキの香りも手触りも知りません。今回解いた問題の中 に,ヒノキ,イチョウ,サクラ(ソメイヨシノ),ケヤキの木肌,葉,樹形を問う問題 がありました。サクラやイチョウは校庭や公園などで見かけるので知っていますが,ヒ ノキとケヤキの実物は初体験です。  ヒノキのやわらかくて暖かい木肌にうれしくなった子供たちですが,樹皮の中に潜ん でいる昆虫を発見するとプチパニック!喜ぶ子や泣き叫ぶ子?教わる勉強から発見する 気づきに場は変身しました。さらに,エノキの葉をめくりゴマダラチョウの幼虫までも 発見しました。  参加させられる勉強から参加型の勉強へ移行した子どもたちの目はクリクリとなり, 楽しいもの,面白いものを見つけようと集中しました。  中学入試という目的のあるフィールドワークでしたが,今日体験したことが自然を考 える糸口になるはずです。・・・と父母に説明し,開き直っている柳原でした。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <アドバイス39> 森林文化の形成と発展(古墳・飛鳥・奈良時代〜平安時代) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  古墳時代には,鉄器生産技術が進み,鋸,手斧などが作られ,木材加工技術が急速に 発展し,鉄器や塩の生産用に木炭生産が始まりました。6世紀末,飛鳥時代に入ると, 寺院建築技術の渡来により,大和地方を中心に本格的な木造建築が始まりました。  世界最古の木造建築である法隆寺,世界最大級の木造建築である東大寺大仏殿などは, わが国が世界に誇る文化遺産です。しかし一方で,宮殿や寺院などの造営に必要な木材 の伐採のために,近畿地方の森林が荒廃したとされています。  また,律令制の下でも農民による森林の利用が慣行的に許されていたことから,農地 の拡大や人口増加などに伴う下草や薪炭材の採取が増加し,里山林の荒廃が進みました。 このため,既に7世紀末には,日本最古の記録とされる伐採禁止令が出され,畿内山野 の伐木が禁止されました。  866年にはまとまった林木植栽の記録が初見され,常陸国鹿島神宮造営の材料とすべ きスギ4万株,クリ57百株が植栽されています。また,万葉集では,植栽されたスギ (いにしへの人の植えけむ杉が枝に霞たなびく春はきぬらし)が詠まれており,平安時 代には既に植林が行われていたことの証しとなっています。  漆器,曲げ物,木の器など木材の加工技術が発達し,木地師(きじし),ろくろ師な どの専門の技術師が生まれたのもこの時代です。また,寝殿造りという建築様式が登場 しており,宮島の厳島神社は,その代表的な文化遺産となっています。            (「森林体験活動のガイド―森林環境教育のすすめ―」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <あんぜん26> 重大な事故が発生したらどうしたらよいか(山歩き) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  山での重大事故のレスキューポイントは,あらかじめ定めておいた役割分担に従って, まず負傷者の救助に当たることです。次いで,負傷者の意識の有無を確かめ,必要な応 急処置を行って,医療機関まで搬送します。その際,二重遭難を防ぐため,負傷者を救 助する側の安全についても確保することが大切です。 ◇ショック状態への対応  障害による死亡事故の場合,多量の出血や折れた骨を見たことによるショックによる  原因であると言われています。ショック状態では,顔が青ざめ,反応が鈍くなり,瞳  孔が開き,心拍数が落ち,血圧が低下します。対処法として,手を取り,励まし,勇  気づけながら,応急処置を施します。 ◇遭難救助の組織をつくる  自分たちで救助できない場合は,地元の警察への連絡や近くにいるグループへの救助  以頼等,できるだけ人を集める必要があります。また,指導者が救助の伝令を出す時  は,必ずメモを書いて渡します。 ◇事故の記録を残す  救助活動の行動(誰が,何時,何をしたかなど)を記録しておきます。また,それら  の状況を保存するため,できればビデオ又は写真等で撮影しておきます。この記録は,  事故を繰り返さないためにも必要です。       (林野庁監修「森林体験活動指導者のための安全管理ハンドブック」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 7 <図書紹介> 林業再生産の決め手! 生産性を向上させる80カ条      (編著:坪野勝彦/執筆協力:湯浅伸一/発行:(社)全国林業改良普及協会) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  人が変わる! 経営が変わる! 生産性とコストダウンがよく分かる!  集約化施業の成否を決めるのが「生産性の向上」です。しかしながら,多くの林業事 業体では,組織そのものの中にも「生産性の向上」を妨げる課題が隠れています。  本書では,林業経営コンサルタントとして全国で活躍する編著者が,現場での聞き取 りや研修会などで出た質問や悩みから課題を明らかにし,具体的な解決法を80カ条にま とめました。プランナー,現場技術者,事務職員,管理者それぞれが,今何をやらなけ ればならないのか,その目標を分かりやすく図解しました。(四六判・232頁・ソフト カバー/定価:1,995円(本体:1,900円) ◆主要目次 ◇はじめに なぜ今生産性向上なのか ◇基礎知識編 ―生産性とコストダウンを理解するために―  ・生産性について理解するために  ・数字で分かるコストダウンの実際 ◇実践編 ―生産性向上を目指して役割を全うする―  ・経営トップ・管理職の役割  ・プランナーの役割  ・現場技術者の役割  ・総務その他の役割 ◇組織運営編 ―職員全員が同じ目標を目指す―  ・組合員に親しまれる森林組合をつくろう  ・生き生きと動く組織をつくろう  ・働きやすい職場を作ろう  ・目標や情報を共有しよう ◆申込先・発行所  社団法人 全国林業改良普及協会  〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル  TEL03-3583-8461 FAX:03-3584-9126 ホームペーシ:http://www.ringyou.or.jp/   ※ ホームページからオンラインで申込みできます ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 8 <イベント情報>   ◆第五期日本の環境を守る若武者育成塾最終発表会の開催                      ((公社)日本環境教育フォーラム)   ◆人も自然もいきいき丹沢〜自然再生活動報告会〜(丹沢大山自然再生委員会)   ◆高尾山で冬芽の観察(関東森林管理局 高尾森林センター) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆第五期日本の環境を守る若武者育成塾最終発表会の開催  環境教育に関わる教員,実践者,企業担当者必見!  高校生向けの環境教育プログラム「若武者育成塾」の最終発表会が行われます。  全国でも先進的な環境教育を実践する精鋭7校の生徒が,夏に行われた体験学習と地 元地域での実践結果を発表します。企業のCSR活動の先進事例としても注目されているプ ロジェクトで,高校の先生方はもちろん,環境教育に関わる全ての方々にお勧めです。  参加は無料ですので,是非奮ってご参加ください。(主催:アサヒビール株式会社/ (公社)日本環境教育フォーラム) ◇日時場所 平成22年12月19日(日) 9:45〜14:50(開場時間は9:30)       アサヒ・アートスクエア(アサヒスーパードライホー ル4階)            (アクセスマップ: http://asahiartsquare.org/map.htm ) ◇参加費等 参加費無料(昼食の用意はありませんので近隣施設でお願いします。) ◇申込み等  名前,所属,メールアドレスをご記入のうえ,asahi@jeef.or.jp までEメールにてお  申し込みください。(当日直接会場にお越しいただいても構いません。) ◇詳細につきましては,http://www.asahibeer.co.jp/wij/を開いてご覧ください。 ◆人も自然もいきいき丹沢〜自然再生活動報告会〜  丹沢大山の保全・再生に関わる活動団体,企業や行政がそれぞれの取り組みを発表し, 人も自然もいきいきとした丹沢大山を目指して積極的な意見交換を行います!丹沢が好 きな方,興味をお持ちの方,この機会にぜひ丹沢について考えてみませんか。(主催: 丹沢大山自然再生委員会/神奈川県自然環境保全センター) ◇日時場所 平成23年1月22日(土)13:00〜16:30       厚木商工会議所大会議室(5階)(本厚木駅から徒歩) ◇参加費等 無料(定員150名) ◇申込はホームページから又はFAXで,1月13日までに       ホームページ:http://www.tanzawasaisei.jp/       FAX:046−248−0737 ◇問合せ先 丹沢大山自然再生委員会事務局(自然環境保全センター自然再生企画課内)        TEL:046-248-0323(内線299)  ◆高尾山で冬芽の観察  樹木たちは厳しい冬を越すために,重ね着をしたり副芽を用意したり,来るべき春の 芽吹きに備え様々な工夫をしています。そんな冬芽の姿を,菱山忠三郎先生のお話を楽 しみながら観察してみませんか。(主催:関東森林管理局 高尾森林センター) ◇日時 平成23年2月2日(水) 10:30〜15:25 ◇場所 八王子市高尾山国有林(日影沢キャンプ場周辺) ◇内容 冬芽の観察 ◇募集人員 50名(応募者多数の場合は抽選) ◇申込方法等の詳細につきましては,次のURLを開いてご覧ください。   URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html →最新情報 ◇問合せ先 関東森林管理局 高尾森林センター        〒193-0844 東京都八王子市高尾町2438-1        TEL:050-3160-6040  FAX:042-663-7229 ====================================== ☆ 事務局から ======================================  今年も残りわずかとなりました。今回のメールマガジン第62号が本年最後となりま す。  会員の皆様には,この一年,何かとご支援をいただき,ありがとうございました。  新年のメールマガジン第63号は,1月15日に配信する予定ですので,よろしくお 願いいたします。  それでは,お元気で,よいお年をお迎えください。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★           伝えたい木の文化 残したい美しい森      「美しい森林づくり」推進国民運動への参加・協力をお願いします。        ☆「美しい森林づくり」推進国民運動ホームページ☆          http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html        ☆美しい森林づくり全国推進会議ホームページ☆          http://www.b-forest.org/ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★