◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第63号 (平成23年1月15日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 森林・林業基本政策検討委員会 最終とりまとめ    「森林・林業の再生に向けた改革の姿」の公表  2 「国際森林年」の国内テーマが決まりました  3 <コラム> 森林環境教育の現場から(5)  4 <アドバイス40> 森林文化の形成と発展(鎌倉・室町・安土桃山時代)  5 <あんぜん27> 山歩きのルールは自然にダメージを与えないこと(山歩き)  6 <図書紹介> 「森と水」の関係を解き開かす〜現場からのメッセージ〜  7 <イベント情報>    ◆竹炭焼き実地・竹炭窯出し((財)おおのじょう緑のトラスト協会)    ◆冬の親子自然観察会(関東森林管理局 高尾森林センター)    ◆「森づくりファシリテーター全国ミーティング」の開催               (森づくりファシリテーターミーティング実行委員会)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html  《メルマガ・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》  《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 森林・林業基本政策検討委員会 最終とりまとめ   「森林・林業の再生に向けた改革の姿」の公表 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  農林水産省では,一昨年の12月に公表された「森林・林業再生プラン」を着実に推進 するため,農林水産大臣を本部長とする「森林・林業再生プラン推進本部」が設置され, その下に「森林・林業基本政策検討委員会」,「路網・作業システム検討委員会」, 「森林組合改革・林業事業体育成検討委員会」,「人材育成検討委員会」,「国産材の 加工・流通・利用検討委員会」の5つの検討委員会が置かれ,具体的な措置の検討が行わ れてきました。  この度,森林・林業基本政策検討委員会から,これまでの9回にわたる議論を踏まえ, 去る11月30日に開催された「第3回森林・林業再生プラン推進本部」において,森林・林 業基本政策検討委員会最終とりまとめとして「森林・林業の再生に向けた改革の姿」が 報告されました。  森林・林業基本政策検討委員会最終とりまとめは,林野庁ホームページ「森林・林業 再生プランについて(森林・林業再生プラン推進本部資料)」(次のURL)で公開されて います。なお,森林・林業基本政策検討委員会以外の最終とりまとめについても掲載さ れています。 URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/saisei/index.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 「国際森林年」の国内テーマが決定されました ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  わが国における国際森林年活動の推進にふさわしいテーマについて,昨年12月16日 (木)に開催された第1回国際森林年国内委員会における議論の結果を踏まえ,農林水産 省で次のように決定されました。       「森を歩く」 〜未来に向かって日本の森林を活かそう〜     〜森林・林業再生元年〜  このテーマには,国民の皆さんに,森林への理解を深める入り口としていただくとと もに,暮らしの中に森林や木材を取り入れていただけるようにとの期待が込められてい るとのこと。また,国際森林年活動の検討に当たっては,このテーマを参考にしていた だきたいとのことです。  詳しくは次のURLを開いてご覧ください。 URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kaigai/101222.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <コラム> 森林環境教育の現場から(5) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  昨年の暮れ,12月23日に宇都宮の小学校で青竹バウムクーヘンを焼きました。父 母で行う「お餅つき」と抱き合わせのイベントに全校生徒の約半数,40名が参加しま した。  この小学校のすごいところは,地域と学校がしっかりとスクラムを組んで活動してい るところです。集合時間のはるか前に,バーベキュウ炉8個,大量の薪と青竹が軽トラ ックで運び込まれています。  バウムクーヘンの材料を青竹にぬり,くるくると回しながら火にかざして焼きあげて いきますが,青竹を協力して回さなければうまく焼けません。当然,風向きにより煙が 目にしみたり,火の放射熱で熱い場所があります。これらの苦しみを乗り越えておいし いバウムクーヘンが焼けるのです。  約30分で個性的な?バウムクーヘンが焼きあがりました。その香りと味はいつまで も思い出と一緒に残っているのでしょう。気持ちが引き締まる澄んだ空と冷たい空気の 中での楽しい活動でした。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <アドバイス40> 森林文化の形成と発展(鎌倉・室町・安土桃山時代) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  鎌倉時代には,山野についての取り決めとして入会山の過度な利用を自主的に制限し た「山仕法」という方法が生まれ,こうした共同利用形態を「入会(いりあい)」と呼 びました。  山野は,もともと公有無主であり自由に薪炭や木材を採取し,草を刈ることができま したが,入会によって領主権の及ぶ範囲での公地となり,領主の保護の下に採薪,採草 の用益が確保されるようになりました。材木座と呼ばれる流通の場としての材木市場が 設けられたのもこの時代です。  その後,室町時代に入ると,大鋸(おが)の出現により,木挽き(こびき)という, 木材の性質と利用面を熟知した職業技術者集団が誕生し,板材が生産され,建築や用具 などにも多用されるようになりました。  書院造りという建築様式が登場し,茶室などの建築文化が生まれました。さらに,安 土桃山時代には,城作りと城下町の発展で大きな都市が作られ,大量の木材が消費され ました。            (「森林体験活動のガイド―森林環境教育のすすめ―」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <あんぜん27> 山歩きのルールは自然にダメージを与えないこと(山歩き) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◇近道をするショートカットはしてはならない  山歩きでは,歩道を斜めに横切ったり,近道をするショートカットをしてはなりませ  ん。小さな土砂崩れや落石を引き起こす原因になったり,路端の植物を傷めることに  なるからです。特に,高山地帯や湿地帯では,絶対にショートカットしてはなりませ  ん。 ◇歩きながらタバコを吸ってはならない  歩きながらタバコを吸うことは絶対にしてはいけません。タバコが吸えるのは,小休  止や休憩場所に限ります。必ず携帯灰皿を携行し,タバコの吸い殻の投げ捨てはして  はなりません。特に,空気が乾燥している時季は,枯れ草に燃え移り山火事になる恐  れがあります。 ◇ゴミを落としてはならない  山歩きの楽しさ,うれしさ,気持ち良さは,ゴミが落ちていないことからきます。こ  の点,日本は,欧米に比べて数段劣ると言われています。こうした景観の面だけでは  なくて,自然環境面にも悪影響を及ぼします。自分が出したゴミは,「持ち帰り」が  マナーです。 ◇植物を傷めない  山歩きでは,周囲の植物を傷めてはなりません。特に,樹木の幹に傷をつけたり,草  花を踏みつけたり,高山植物を採取してはなりません。       (林野庁監修「森林体験活動指導者のための安全管理ハンドブック」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <図書紹介> 「森と水」の関係を解き開かす〜現場からのメッセージ〜                 (蔵治光一郎 著/(社)全国林業改良普及協会 発行) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  水源かん養,環境サービスをどう評価するか?誰もが納得する森林管理とは。地域や 社会にどう応えるか。研究の役割と現場の融合を求めて。  本書は,私たちが森から得ている恵みの一つである「水」を題材にして,森と水と人 との関係の歴史,今何がどこまで解明されているかを整理しました。さまざまな森の機 能,環境サービスを私たちがどう評価し,それを高めていくのか。「森と水と人の関係」 を再構築しようと奮闘している科学者,技術者,行政,森林ボランティア,シンクタン ク,企業,市民の皆さんのさまざまな取り組みを現地レポートを交えて紹介しています。  森づくりという現実問題に取り組む際,科学者や研究者を探し,育て,ともに汗を流 すことの大事さ,必要十分な知識や情報を入手し,共有し,活用することの有効性を感 じていただけることでしょう。地域の人々,森林管理に現場で関わる技術者,従事者, そして科学者,研究者,専門家とともに,社会全体が納得する森林管理を創っていくた めの手法を探求した一冊です。(四六判・ハードカバー・232頁/定価:2,310円(本体:2,200円) ◆主な目次  第1章 森と水をめぐる知見の整理  第2章 科学的な解明・検証をする仕組み  第3章 科学的な解明に向けた情報を集める仕組み―地域型の情報管理を目指して  第4章 連携による森林管理の合意形成  第5章 研究者のあるべき姿勢,かかわり方 ◆申込先・発行所  社団法人 全国林業改良普及協会  〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル  TEL03-3583-8461 FAX:03-3584-9126 ホームペーシ:http://www.ringyou.or.jp/  ※ ホームページからオンラインで申込みできます ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 7 <イベント情報>   ◆竹炭焼き実地・竹炭窯出し((財)おおのじょう緑のトラスト協会)   ◆冬の親子自然観察会(関東森林管理局 高尾森林センター)   ◆「森づくりファシリテーター全国ミーティング」の開催                (森づくりファシリテーターミーティング実行委員会) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆竹炭焼き実地・竹炭窯出し  9月に竹林整備で切った竹を利用して,冬の森でのイベント竹炭焼きを行います。  初心者でも教えてもらいながら楽しく参加できます!作った竹炭は持ち帰れます。一 緒に森の楽しみを味わってみませんか。ご参加お待ちしています。(主催:(財)おおの じょう緑のトラスト協会) ◇日時 2011年1月29日(土),30日(日) ◇場所 トラストの森(福岡県大野城市大字牛頸(交通:自家用車) ◇参加 どなたでも参加できます。参加費用は特にありません。 ◇応募は,TEL・FAX・メールによりお申し込みください。(氏名・連絡先を1月21日まで) ◇問合せ先 財団法人 おおのじょう緑のトラスト協会        福岡県大野城市大字牛頸481-1        TEL:092-915-5550 FAX:092-595-4443 E-mail:info@green-onojo.jp        URL:http://www.green-onojo.jp ◆冬の親子自然観察会  高尾の森は宝箱 冬の恵み みーつけた!  考えてみよう里山の暮らし 感じてみよう森のぬくもり  森の案内人,森林インストラクターと一緒に里山をハイキングした後,いろいろな体 験を通して,里山の暮らしを考え,森のぬくもりを感じてみましょう。(主催:関東森 林管理局高尾森林センター/実施:森林インストラクター東京会) ◇実 施 日 平成23年2月19日(土)        集合:JR線・京王線・高尾駅南口改札前8時45分        解散:高尾森林センター15時頃予定 ◇内 容 等 午前:ハイキング(2.6km):高尾駅南口→みころも霊堂→かたらいの          路→四辻→高尾森林センター       午後:高尾森林センターで火起こしなどの体験活動 ◇募集人員 小・中学生とその保護者50人(応募者多数の場合は抽選) ◇参加費用 1人500円 ◇持ち物,申込方法等の詳細につきましては,次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html →最新情報 ◇問合せ先  〒193-0844 東京都八王子市高尾町2438−1  高尾森林センター「冬の高尾山親子自然観察会」係(TEL:042−663−6689) ◆「森づくりファシリテーター全国ミーティング」の開催  平成22年度国土緑化推進機構「緑と水の森林基金」助成事業です。  参加型で森づくりを行おうと思っている方,大集合!  2011年「国際森林年」を迎え,温暖化防止や生物多様性保全の観点からますます注目 を集めている森づくり活動。取組みを進める際には,参加する組織や個々人が活動や運 営に主体的に参加できるように,その雰囲気づくりから参加を促す仕掛けを設ける “森 づくりファシリテーター”への期待が高まっています。  本年はじめて開催するミーティングでは,全国で活動している“森づくりファシリテ ーター”の実践にスポットを当て,奮闘ぶりをレポート(事例報告)していただき,分 科会では“ツボ”をまとめ,今後の展望に迫ります。  “森づくり”と“ファシリテーション”のドッキングで様々な化学反応が起きそうな こんな機会,2度とない!? 皆様の好奇心全開のご参加,お待ちしています!(主催: 森づくりファシリテーターミーティング実行委員会) ◇期 日  2011年2月18日(金)13:00 〜 19日(土)15:00 ◇会 場  高尾の森わくわくビレッジ(東京都八王子市) ◇交 通  京王線・JR中央線「高尾」駅より,バス14分 ◇対 象  30名(※定員になり次第締切ります) ◇後 援  林野庁,東京都,(社)国土緑化推進機構,(社)全国林業改良普及協会,       美しい森林づくり全国推進会議(申請中) ◇参加費  10,000円(宿泊費,朝・昼の食費を含む。)        ※ ネットワーク集会(懇親会):別途3,000円 ◇主なスケジュール(※予定) 《1日目》  ・オリエンテーション・自己紹介  ・基調講演「そもそも“森づくりファシリテーター”って?〜その概念と役割の整理〜」  ・全国の“森づくりファシリテーター” 奮闘レポート(事例報告)  ・ワークショップ(課題抽出,課題解決法の整理)  ・ネットワーク集会(懇親会) 《2日目》  ・分科会(タイプ毎のファシリテーションのポイントを整理)   〈第1分科会〉会議運営に効く!“森づくりファシリテーター”   〈第2分科会〉事業・組織運営に効く!“森づくりファシリテーター”   〈第3分科会〉森づくり作業現場に効く!“森づくりファシリテーター”   〈第4分科会〉研修運営に効く!“森づくりファシリテーター”  ・全体会/まとめ ◇申込方法・お問合わせ先  申込:下記の1)〜7)を,E-mail(推奨)かFAXでお申込みください。     1)氏名(ふりがな・年代)     2)所属団体(部署・役職)     3)連絡先(住所,TEL,FAX,E-Mail)     4)参加を希望する分科会(第1希望・第2希望)     5)宿泊の有無(通い or 宿泊)     6) ネットワーク集会(懇親会/1日目夜)への参加の有無     7)備考欄(ご意見・ご提案・シングル希望等)  締切:2011年1月28日(金)必着 ◇連絡先・お問い合わせ  森づくりファシリテーターミーティング実行委員会・事務局(担当/今永)   TEL.080-3628-4523 FAX.054-291-2655   E-Mail forest_facilitator@yahoo.co.jp   公式Blog http://morifacili2010.blog119.fc2.com/ ====================================== ☆ 事務局から ======================================  新年おめでとうございます。  皆様方のご健勝,ご発展をお祈り申し上げます。  今年の干支は「辛卯(かのとう・しんぼう)」,兎年です。今年一年,油断をして 「兎の昼寝」とならないよう,できれば物事が順調に進む「兎の登り坂」といきたいも のです。  本年もよろしくお願いいたします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  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