◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第69号 (平成23年5月15日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁プレスリリースから> 平成22年度森林・林業白書の公表について  2 森林法の一部を改正する法律の概要について  3 <コラム> 森林環境教育の現場から(11)  4 平成23年度林野庁森林環境教育関係予算の概要について  5 <アドバイス44> 近代の森林・林業政策の展開〜戦後の拡大造林と木材の輸入自由化  6 <イベント情報>    ◆国際森林年記念「ミズバショウ観察会」のご案内(上越森林管理署)    ◆森林レクリエーションin知床(北海道森林管理局知床森林センター)    ◆森林セルフケア体験会in菅平で間伐体験(NPO法人日本森林療法協会)    ◆平成23年度公開講演会「日本の森林を活かそう!」((独)森林総合研究所)    ◆平成23年度森林講座のお知らせ((独)森林総合研究所多摩森林科学園)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁プレスリリースから> 平成22年度森林・林業白書の公表について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  4月26日、平成22年度森林及び林業の動向並びに平成23年度森林及び林業施策、いわゆ る平成22年度森林・林業白書が閣議決定されました。  今回の白書では、冒頭のトピックスで、森林・林業の再生に向けた改革について取り 上げるとともに、「東日本大震災」による被害や「公共建築物等における木材の利用の 促進に関する法律」の成立等が紹介されています。  また、本編では、第I章の特集章において、公共建築物の木造化、木質バイオマスのエ ネルギー利用、木材輸出を中心に、木材の需要拡大に向けた取組の現状と課題が紹介さ れています。  さらに、第II章以降の各章では、地球温暖化対策、森林の整備・保全、林業・山村、 林産物・木材産業、国有林野の各分野における主な動向が紹介されています。 ◆平成22年度森林・林業白書は以下のURLでご覧いただけます。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/index.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 森林法の一部を改正する法律の概要について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  今回の法律改正は、昨年11月に森林・林業基本政策検討委員会が取りまとめた「森林 ・林業の再生に向けた改革の姿」を法律改正で具体化したもので、森林所有者等がその 責務を果たし、森林の有する公益的機能が十全に発揮されるよう措置したとされていま す。  改正のポイントは、 @ 森林所有者が不明な場合にも必要な間伐や造林等の森林施業が行われるよう措置 A 無届による伐採について、伐採の中止命令や伐採後の造林命令を発出できるよう措置 B 森林経営計画の創設など森林計画制度の見直し C 新たに森林の土地の所有者となった者に届出義務を課すことなど  今後は、法律改正の内容について関係者への周知を図るとともに、森林・林業基本計 画の見直しや平成23年度から導入された森林管理・環境保全直接支払い制度を着実に実 施し、森林・林業再生プランの実現を図ることとされています。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <コラム> 森林環境教育の現場から(11) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  宇都宮市の小学校で活動してきました。  ニリンソウ、モミジイチゴの花の白色、カタクリ、ムラサキケマンの薄赤色、若葉の 薄い緑色、そして青空に澄んだ空気を運ぶ風・・・・  自然の気持ちよさを体感しました。  カタクリの観察では、種を帽子に付けている糸のような1年生、ちょっと葉を広げた 2年生、葉が見られるけどまだ頼りない3年生、葉らしくなった4年生、大きな葉を広 げ少しお兄さんやお姉さんになった5年生、そして、大きな葉を2枚つけ花を咲かせた 6年生。  子どもたちは地面を大きな目で見はり「あっ2年生だ〜」「1年生見つけた〜」しっ かりとカタクリの観察が出来たようです。  すると質問がでました。「中学生はいないの?」  「どうでしょうか?中学生で花咲かすカタクリもいるでしょうね!」でも、花を咲か せたら4年生か5年生にもどるので、いつまでも小学校を卒業できないカタクリなので す。  今日も楽しく活動が出来ました。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 平成23年度林野庁森林環境教育関係予算の概要について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  森林環境教育については、森林・林業基本計画の中においてもその充実が位置づけら れており、平成23年度においては次のような取組が進められています。  詳細はURL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/rinsei/yosankesan/23kettei.htmlを開 いてご覧ください。 ◇森林総合利用推進事業(継続)≪45百万円の内数≫  里山林の整備と里山資源の活用等を組み合わせて、自立・継続できる地域の取組を実  証・確立し、全国的に取組を拡大 ◇森林づくり国民運動推進事業(継続)≪60百万円の内数≫  青少年等による緑化活動の推進等への支援 ◇「緑の雇用」現場技能者育成対策(新規)≪5,530百万円の内数≫  次代の林業を担う人材の育成・確保を図るため、青少年等に対して森林施業推進等の  ための林業体験学習等を実施 ◇森林・林業体験交流促進対策  農山漁村における体験活動と連携し、国有林野において森林・林業に関する体験学習  のためのフィールドの整備及びプログラムの作成を実施 ◇地域材供給倍増事業(新規)≪856百万円の内数≫  市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるため、企業等と連携し、  木材利用に関する教育活動(木育)の実践を支援 ◇森林の多様な利用・緑化の推進  森林・林業・木材産業づくり交付金≪1,610百万円の内数≫  森林環境教育など継続的な体験活動の場、知識から技術まで学べる林業体験学習の場  となる実習林、観察林等の森林フィールド整備、木工体験施設等の森林環境教育活動  施設を整備 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <アドバイス44> 近代の森林・林業政策の展開〜戦後の拡大造林と木材の輸入自由化 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  昭和30年代には高度経済成長が始まり、木材需要は建築用材やパルプ用材を中心に急 速に増大し、森林資源は逼迫しました。こうした状況の下で森林法の改正が行われ、将 来の木材供給を高めるため、天然林や原野を対象に、成長が早く経済的な価値が見込め る針葉樹の人工林に転換する「拡大造林」施策が積極的に進められました。  さらに、輸入の自由化が急速に進展する中で、急増する木材需要に対処し、木材価格 の安定と木材不足を補うため、木材の輸入自由化が段階的に行われ、昭和39年(1964) にはすべての木材の輸入が自由化されました。  こうした中で、産業としての林業の確立と森林資源の確保を図るため、林業に関する 施策の目標を明らかにすることなどを目的として、同年に「林業基本法」が制定されま した。  一方、燃料革命によって薪炭需要が急減し、従来人工林が普及しなかった地域でも拡 大造林が活発に行われ、次々と人工林に転換されました。森林所有者による造林が十分 進まないところでは、造林公社と所有者の分収方式による植林も行われました。こうし て、昭和60年代には人工林面積は1、000万haを超えるに至りました。            (「森林体験活動のガイド―森林環境教育のすすめ―」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆国際森林年記念「ミズバショウ観察会」のご案内(上越森林管理署)   ◆第106・107回森林レクリエーションin知床(北海道森林管理局知床森林センター)   ◆森林セルフケア体験会in菅平で間伐体験(NPO法人日本森林療法協会)   ◆平成23年度公開講演会「日本の森林を活かそう!」((独)森林総合研究所)   ◆平成23年度森林講座のお知らせ((独)森林総合研究所多摩森林科学園) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆国際森林年記念「ミズバショウ観察会」のご案内  国際森林年という節目の年に、笹ヶ峰自然休養林内の湿原や小沢に咲き誇る、とって おきのミズバショウ等を堪能しながら、「森を歩く」といった誰もが容易に参加できる 具体的な行動を目的に「国有林視察会及び夢見平ミズバショウ観察会」を開催するもの です。(主催:上越森林管理署・妙高市・夢見平遊歩道を守る会) ◇日  時 平成23年5月26日(木)9:30〜14:30(集合場所:乙見湖休憩舎) ◇場  所 笹ヶ峰自然休養林内「妙高笹ヶ峰癒しの森」 ◇参加者等 150名程度(参加料:無料) ◇申し込み 一般参加者は当日現地で受付をしますので、事前申し込みは不要です。 ◇問合せ先  上越森林管理署 担当者:流域管理調整官:栗田喜則   ダイヤルイン:025-524-2180  FAX:025-524-2189   URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/koho/event/index.html#syo  ◆第106・107回森林レクリエーションin知床  春の知床森林散策〜幻のポンホロ沼〜  雪解けの時期だけ現れる幻の「ポンホロ沼」を目指して森林散策しませんか?「知床 峠」や「熊越の滝」にも立ち寄ります。春の知床の森林へ出かけましょう!(主催:北 海道森林管理局知床森林センター) ◇開催日時 平成23年6月8日(水)・11日(土) 知床森林センター9:50〜15:15 ◇開催場所 知床自然観察教育林(ポンホロ沼周辺)・知床峠・熊越の滝        (散策しながら自然解説を行います。) ◇参加者等 各日とも23名(応募者多数の場合は抽選となります。) ◇応募方法等の詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:  http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/siretoko/event/h23/yotei/106.107/ponhoro.html  ◇問合せ先 〒099-4355斜里郡斜里町ウトロ東番外地 知床森林センターイベント係        ダイヤルイン:0152-24-3466  FAX:0152-24-3477 ◆森林セルフケア体験会in菅平で間伐体験  森林セルフケアとは、森に行って自然に無理なく自分自身をケアする健康法のことで す。今回は、間伐作業と森林散策の二つの体験を通して、どんな活動が自分に合ってい るのか振り返る時間を持ってみましょう。(主催:NPO法人日本森林療法協会) ◇開催日 6月11日(土)〜12日(日)       集合:6月11日12:00JR長野新幹線上田駅改札 ◇開催地 長野県菅平高原(JR上田駅からバスで約40分) ◇参加等 20歳以上の方、費用(宿泊あり)会員:18,000円・一般:20,000円 ◇応募方法等は下記のURLを開いてご覧ください。(応募締切5月28日) ◇問合せ先  東京都港区赤坂1-5-15 5階 赤坂溜池クリニック内 NPO法人日本森林療法協会   TEL:03-5697-5258 FAX:03-5572-8219 E-mail:shinrin-jimu@live.jp   URL:http://j.forest-therapy.org/ ◆平成23年度公開講演会「日本の森林を活かそう!」  2011年は国際森林年(テーマ:人々のための森林)であることから、森林総合研究所 では国内サブテーマ「日本の森を活かそう!」のもと、公開講演会を開催します。  今回は当所の研究者による発表だけでなく、佐々木毅氏((社)国土緑化推進機構理 事長、元東京大学総長)による記念講演をはじめ、外部有識者に講演やパネリストをお 願いし、「連携とイノベーションで日本の森を活かす」ために何をしていくべきかを参 加者全員で考えてみます。(主催:(独)森林総合研究所) ◇開催日時 平成23年6月12日(日) 13:00〜17:15 ◇開催場所 東京大学安田講堂(東京都文京区本郷7-3-1) ◇参 加 費 無料(事前申込不要) ◇内 容 等 1)記念講演 2)講演 3)パネルディスカッション ◇詳細は次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.ffpri.affrc.go.jp/index.html  ◆平成23年度森林講座のお知らせ  森林総合研究所の研究成果を研究者が一般の方々に分かりやすく解説し、森林・林業 や木材への興味をさらに深めていただくために行っています。平成23年度は6月から3月 まで10回の開催を予定しています。(主催:(独)森林総合研究所多摩森林科学園) ◇開催予定日  6月24日(金)、7月15日(金)、8月5日(金)、9月16日(金)、10月21日(金)、  11月11日(金)、12月6日(火)、1月20日(金)、2月17日(金)、3月2日(金) ◇各講座の開催時間・会場等  ・時 間 13:15〜15:00  ・会 場 多摩森林科学園 森の科学館  ・受講料 無料(ただし、入園料として大人300円、子供(小・中・高)50円必要)  ・定 員 45名(申込多数の場合は抽選) ◇申込方法  申込みの受付は各講座開催日の1ヶ月前から。詳しくは下記のURLを開いてご覧くださ  い。 ◇申込・問合せ先  〒193−0843 東京都八王子市廿里町1833−81  独立行政法人森林総合研究所 多摩森林科学園   TEL:042-661-1121  FAX:042-661-5241   メール:shinrinkouza@ffpri.affrc.go.jp    URL:http://www.ffpri-tmk.affrc.go.jp/ ====================================== ☆ 事務局から ======================================  これまで、本メルマガでも何度か取り上げましたが、わが国が世界遺産一覧表への記 載を推薦している「小笠原諸島」について、自然遺産の評価を行う国際自然保護連合 (IUCN)の評価結果及び勧告が明らかになり、世界遺産一覧表への「記載」が適当と勧告 されました。  今後の予定は、本年6月19日から29日まで、パリで開催される第35回世界遺産委員会に おいて、IUCNの勧告を踏まえ、「小笠原諸島」を含む各締約国からの推薦物件の記載の 可否が決定されるとのことです。  実現すると、わが国では、1993年に登録された「屋久島」と「白神山地」、そして2005 年に登録された「知床」に次いで4番目の世界自然遺産となります。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ☆★☆平成23年度森林インストラクター「資格試験」及び「養成講習」のご案内★☆★☆★  ■資格試験 http://www.shinrinreku.jp/shikakushike/shikakushike_gaiyo.html  ■養成講習 http://www.shinrinreku.jp/yoseikoshu/yoseukoshu_gaiyo.html  ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★