◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第71号 (平成23年6月25日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁プレスリリース> 外国資本による森林買収について  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(12)  3 <農林水産省ホームページ> 「こどもページ」のリニューアル  4 <季節のことば> 熱中症  5 <アドバイス45>    近代の森林・林業政策の展開〜木材需要の低迷と自然保護意識の高まり  6 <イベント情報>    ◆深緑の白神山地での藤里駒ヶ岳登山(東北森林管理局 藤里森林センター)    ◆2011国際森林年「樹木医と歩く知床の森林」                    (北海道森林管理局 知床森林センター)    ◆国際森林年記念「親子森林探検隊」(中部森林管理局)    ◆館山野鳥の森のイベント情報(館山野鳥の森管理事務所)    ◆木下沢の渓流ジャブジャブ歩き(関東森林管理局 高尾森林センター)    ◆神峰山の森と本山寺山国有林の植物観察会(近畿中国森林管理局)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁プレスリリース> 外国資本による森林買収について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  平成22年1月〜12月における外国資本による森林買収について、林野庁と国土交通省が 連携し、都道府県を通じて調査を行った結果がとりまとめられました。  今回の調査で確認された事例(居住地が海外にある外国法人又は外国人による森林取 得の事例)は、北海道、山形県、神奈川県及び長野県の4道県で、6市町、10件45haです。 ◇北海道が一番多く、3町で7件31ha、その他の県は1市町1件ずつとなっています。 ◇取得主体は法人7件・個人3件で、国名は中国(香港)6件・英領ヴァージン諸島2件・  ギリシャ・シンガポール、利用目的は資産保有・販売、別荘・住宅等となっています。  このほか、今回の調査で外国法人の子会社(日本法人)による森林の取得は、3件57ha となっています。  なお、参考として、居住地が海外にある外国法人又は外国人による森林取得の事例と して、平成18〜22年における森林取得その他の都道府県から報告があった森林取得の事 例は、北海道、山形県、神奈川県、長野県及び兵庫県の5道県で、14市町村、40件620ha となっています。  詳しくは、次のURLを開いてご覧ください。 URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/keikaku/110511.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(12) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  宇都宮の小学校で活動して来ました。  この日もいつものように学校の裏山をお散歩です。  梅雨空を色どるコアジサイ、ふわふわの手触りのヤブムラサキ、勇壮に飛び交うオニ ヤンマ、目の覚めるようなコバルトブルーのイトトンボなど目に入る自然はみな宝物。  この日初参加の1年生には、「葉の軸が赤くて、先に1枚、その後2枚組の植物はウ ルシだから気をつけようね!」、「は〜い」、なんと素直でかわいらしい返事でしょう か!  その少し後で、葉を手にもって「先生!この葉っぱさわってもいいですか?」、もう しっかりとさわっています!  この日のお目当てはモミジイチゴ、すこし藪の中にあるので、とげに気をつけながら、 上級生が下級生に取り与えます。甘すぎず酸っぱすぎない森の恵みをみんなでいただき ました。                      (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <農林水産省のホームページから> 「こどもページ」のリニューアル ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  農林水産省のホームページ内の「こどもページ」(こどものためのコーナーなど)が リニューアルされました。  「身近な作物」や「なかまさがしカルタ」などのコンテンツが新しく加えられ、画面 もより明るく楽しいデザインになり、主に小学校4〜6年生に使いやすいように見直し されたとのこと。  次のURLを開いてご覧ください。 URL:http://www.maff.go.jp/j/kids/index.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <季節のことば> 熱中症 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  熱中症は、高温や高湿の環境下で起こる全身の熱障害です。その症状により「熱痙攣」、 「熱疲労」、そして体温調節機能障害を伴う「熱射病」に分けられます。 ◆熱痙攣  炎天下など高温の環境下で作業や運動をした時などに起こり、痛みを伴った筋肉の痙 攣で、吐き気や腹痛を伴います。大量の発汗があるのに水分を補給しなかったり、塩分 を含まない水分のみを補給した時に起こり、体温の上昇はあってもわずかです。 ◆熱疲労  高温の環境下、特に蒸し暑いところで、疲労感、頭痛、めまい、吐き気などの症状が 認められます。大量の発汗による脱水症状であり、汗の蒸発による熱放散が不足するた め体温は上昇します。熱射病の前段階です。 ◆熱射病  高温の環境下で体温調節機能が破綻した状態です。異常な体温の上昇と興奮、錯乱、 痙攣、昏睡などの意識障害が特徴です。発汗の停止によって皮膚は乾燥し、手当が遅れ ればショックや細胞・臓器障害に陥り、死亡することもあるので一刻も早く医療機関へ 搬送します。 ◆熱中症の手当について ◇風通しがよく、暑くないところに運び、衣類をゆるめ、水平位又は上半身をやや高め  に寝かせます。顔面が蒼白で脈が弱い時には、足を高くした体位にします。 ◇意識があり、吐き気や嘔吐などがなければ、冷たい水やスポーツ飲料などを飲ませる  とともに塩分を摂らせます。 ◇体温が高い時には、水で全身の皮膚をぬらし、あおいで風を送り体温を下げます。 ◇皮膚が冷たかったり、震えがある時には、乾いたタオルなどで皮膚をマッサージしま  す。 ◇意識がない時には、回復体位をとらせ、一刻も早く医療機関へ搬送します。 ◆熱中症の防止について  熱中症の原因は、高温環境だけではありません。衣類の不適、疲労、睡眠不足、肥 満、慢性疾患、薬剤服用などが誘引となります。特に子どもや高齢者、アルコール摂取 者は注意が必要です。  炎天下での長時間の作業や運動、通気や換気の悪い部屋での労働、多人数の集会など では、次のような予防策を考えておく必要があります。 ◇吸湿性、通気性のよい身軽な衣類を着用する。 ◇休養や水分の補給を適度に行い、同時に塩分を含んだ水分も補給しておく。 ◇直射日光下では、必ず帽子をかぶる。 ◇通風や換気に対する配慮など環境改善に努める。 ◇子どもや高齢者を炎天下、車中、暑い室内などに残さないよう注意する。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <アドバイス45>   近代の森林・林業政策の展開〜木材需要の低迷と自然保護意識の高まり ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  昭和30年代末の木材の輸入自由化は,その後為替が1ドル360円の固定制から変動相場 制に移行して急激な円高が進み,国産材の競争力低下の一因となりました。  また,大量生産による安価な素材の工業製品,化学製品が市場に参入し,木材製品に 取って代わりました。木材需要は低迷し,林業の次代を担う若者は都会に職を求め,林 業従事者の減少と老齢化が大きな問題になっています。  一方,高度経済成長の過程で生じた公害や自然保護問題を背景に,森林に対する国民 の期待が経済林から環境林を含めた公益的機能へと変化してきています。地球温暖化問 題では,森林の二酸化炭素吸収の役割が注目されています。  このような森林の有する多面的な機能の高度発揮を図るため,針葉樹の人工林から広 葉樹との混交林化,森林保全コストの受益者負担への取り組みなども進められています。 わが国の森林整備は造成の段階から,森林を健全な状態に育成し,循環させる段階に入 っています。            (「森林体験活動のガイド―森林環境教育のすすめ―」から) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報> ◆深緑の白神山地での藤里駒ヶ岳登山(東北森林管理局 藤里森林センター) ◆2011国際森林年「樹木医と歩く知床の森林」(北海道森林管理局 知床森林センター) ◆国際森林年記念「親子森林探検隊」(中部森林管理局) ◆館山野鳥の森のイベント情報(館山野鳥の森管理事務所) ◆木下沢の渓流ジャブジャブ歩き(関東森林管理局 高尾森林センター) ◆神峰山の森と本山寺山国有林の植物観察会(近畿中国森林管理局) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆深緑の白神山地での藤里駒ヶ岳登山  能代・山本地域における最高峰、藤里駒ヶ岳(標高1,158m)に登ってみませんか。  山頂からは、白神山地世界遺産地域のブナ林、白神岳や二ツ森、さらには岩木山や日本 海等、360度の眺望を楽しむことができます。また、登山コースの途中にある田苗代湿原 では、ニッコウキスゲなどの高山植物を観賞することができます。(主催:東北森林管理 局 藤里森林センター) ◇開催日 平成23年7月2日(土)  集合・解散:JR二ツ井駅、藤里森林センター ◇募集等 人員20名、参加費:大人3,500円・子ども2,000円 ◇申込み、問合せなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/syo/huzisato/hureai/h23/huzikomatozan.html  ◆2011国際森林年「樹木医と歩く知床の森林」  国際森林年におけるわが国のテーマ「森林を歩く」を実践すべく、知床の森林を歩き ませんか。今回は樹木医を講師に招いて森林を散策します。樹木医による実地解説の下、 森林散策をとおして森林生態系や物質循環などの森林のメカニズムについてより深く学 びます。  さらに、深刻な問題となっているエゾシカの森林被害についての実態に触れていただ くとともに、樹皮食害防止のためのネット巻きも体験していただきます。(主催:北海 道森林管理局 知床森林センター) ◇日時 平成23年7月9日(土) 知床森林センター10:00〜15:00 ◇場所 斜里町オシンコシン高台国有林 ◇定員 20名 ◇申込み、問合せなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/siretoko/event/h23/yotei/108/jyumokui.html  ◆国際森林年記念「親子森林探検隊」  一般の小中学生の親子家族を対象に、国有林内において自然散策や登山、森林浴等を 通じ、親子家族が一緒になってカヤの平の豊かな自然とのふれあいを満喫していただき ながら、国際森林年の趣旨を踏まえて、森林の大切さや役割について理解を深めていた だくとともに、持続的な森林の保全利用の重要性、生物多様性や生態系の保全の取組、 国民参加の森林づくりなどの取り組みについてPRすることを目的として開催するもので す。(主催:中部森林管理局) ◇開催日 平成23年7月9日(土) ◇場 所 カヤの平自然休養林(長野県下高井郡木島平村) ◇定 員 80名 ◇申込み、問合せなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/chubu/press/kouhou/110601_1.html  ◆館山野鳥の森のイベント情報(主催:館山野鳥の森管理事務所) (開催場所)千葉県立館山野鳥の森       交通:JR内房線館山駅からJRバス安房神戸廻り白浜行きで20分          「安房神社前」下車徒歩7分 ◇手打ちうどん作り  家庭でも出来るうどん作りと、竹を使った箸作りを行います。  [開催日] 平成23年7月9日(土)  [参加費] 800円  [応募等] 下記の問合せ先の電話で受付け(7月8日まで) ◇動物やパズルを作ろう  電動糸鋸機械を使って、動物の切抜きやパズルを作ります。  [開催日] 平成23年7月23日(土)  [参加費] 1,000円  [応募等] 下記の問合せ先の電話で受付け(7月22日まで) (問合せ先)  館山野鳥の森管理事務所(千葉県館山市大神宮553)    TEL:0470-28-0166 FAX:0470-28-0187    URL:http://www.chiba-forest.jp/yachou/ ◆木下沢の渓流ジャブジャブ歩き  木下沢の清流には、サワガニやカワゲラが生息しているよ。  木下沢の森には、夏の光をあびて元気にしているカラスアゲハやカワトンボなどの昆 虫がたくさん見つかるよ!親子で渓流をジャブジャブ歩き、木下沢に生息するたくさん の生物をさがしに行こう!(主催:関東森林管理局 高尾森林センター) ◇日時 平成23年7月17日(日)        集合:JR高尾駅北口改札前9:15 解散:大下バス停15時頃の予定 ◇募集 親子30名(小学生以上、応募者多数の場合は抽選) ◇参加費 大人1,700円、子ども500円(往復のバス代440円は個人負担) ◇申込み、問合せなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html (→最新情報) ◆神峰山の森と本山寺山国有林の植物観察会(主催:近畿中国森林管理局) ☆選べる2コース!(大阪府高槻市)  1)一般コース(やや健脚向き)   本山寺山国有林往復:大阪府下ではとても珍しいモミ-ツガ林をゆっくりと観察しな   がら森のしくみや働きを分かりやすく紹介します。(徒歩約4時間、昼食、森の話   など約2時間)  2)ジュニア・初心者コース   神峰山の森自然園内:五感を使って楽しく観察、クイズに挑戦。葉っぱの標本づく   りや観察日記など、夏休みの自由研究にもおすすめ。(親子での参加歓迎!小学生   (特に低学年)は、なるべく親子同伴でご参加ください。) ◇実施日 平成23年7月31日(日)      集合:高槻市バス神峰山寺口バス停 9:00(集合後各コースに分かれて出発)      解散:神峰山の森自然園 一般15:00 ジュニア・初心者13:00 ◇参加費 大人500円、小・中学生300円 ◇定 員 一般コース30名 ジュニア・初心者コース20名 ◇申込み、問合せなどにつきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kinki/koho/event/fureai.html ====================================== ☆ 事務局から ======================================  季節のことばとして「熱中症」を取り上げてみました。  いよいよその季節ですが、今年は特に節電対策に伴う冷房ストップなどにより例年以 上に蒸し暑さが予想されています。  特にお年寄りや小さな子どもたち、屋内・室内での危険は勿論ですが、屋外での体験 活動などでも十分な注意が必要です。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ☆★☆平成23年度森林インストラクター「資格試験」及び「養成講習」のご案内★☆★☆★ ■資格試験 http://www.shinrinreku.jp/shikakushike/shikakushike_gaiyo.html ■養成講習 http://www.shinrinreku.jp/yoseikoshu/yoseukoshu_gaiyo.html  ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★