◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第73号 (平成23年8月5日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 平成23年度山火事予防のポスター用原画及び標語の募集  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(14)  3 <関連用語> 合法木材  4 <アドバイス46> 近代の森林・林業政策の展開〜現在から未来に向けて  5 <図書紹介> 知っておきたい100の木(著者:田中 潔/発行所:(株)主婦の友社)  6 <イベント情報>    ◆2011国際森林年関連事業「市民と森林をつなぐ国際森林年の集いin琵琶湖・淀川流域」                                 (農林水産省)    ◆秋田の木を巡るツアー(東北森林管理局)    ◆親子でムササビ観察とナイトハイク(関東森林管理局 高尾森林センター)  ☆ 事務局から〜〜〜さがり花 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 平成23年度山火事予防のポスター用原画及び標語の募集 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  森林は、雨水をたくわえる「緑のダム」と呼ばれ、土砂くずれを防いだり、二酸化炭 素を吸収して地球温暖化を防いだり、いろいろな働きで皆さんの生活を守っています。 さらに森林は、動物などの大事なすみかでもあり、彼らのためにも大切に守り育ててい かなくてはなりません。  ところが、一旦山火事が発生し森林がなくなると、木の生えていない山の土は、少し の雨でもくずれて危険な状態となりますし、雨水を貯える力もなくなり、私達の生活に 大きな影響が及ぶようになります。また、森林のさまざまな機能が回復するまでには、 何十年といった長い年月と多くの経費が必要となります。  山火事を予防するには、こうした森林の多くの機能を理解し、森林への関心を高め、 森林を守っていくことが必要です。特に、青少年には学校教育を通じて森林についての 関心を高め、森林愛護の精神を育てていくことが大切です。  このような観点から、全国の中学校、高等学校の生徒の皆さんから山火事予防のポス ター用原画と標語を、また一般の方から標語を募集いたします。 (主催) 財団法人日本森林林業振興会 (後援) 総務省消防庁、文部科学省、林野庁、全国森林組合連合会 ◇応募資格 全国の中学校及び高等学校の生徒並びに一般の方(一般の方は標語のみ) ◇募集作品 「原画の部」  山火事を予防するという趣旨や目的に合ったポスターで,山火事の恐ろしさ,山火事  の予防や森林の大切さを呼びかけるもの 「標語の部」  山火事を予防するという趣旨や目的に合った標語で,山火事の恐ろしさ,山火事の予  防や森林の大切さを呼びかけるもの ◇募集期間 平成23年7月1日〜平成23年9月30日(当日の消印有効) ◇作品送付先  財団法人日本森林林業振興会  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  TEL:03-3816-2471 FAX:03-3818-7886  ◇応募方法等の詳細につきましては,次のURLを開いてご覧ください。  [URL] http://www.center-green.or.jp/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(14) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  幼稚園や小学校の先生をめざす学生13名を連れて奥日光に行ってきました。  将来、林間学校などで引率した時のために、知識をつけておきたいという志の高い有 望な学生たちです。コースは湯滝―小田代―竜頭の滝まで、植物を中心に観察していき ます。  この日はあいにくの天気、午後の雷雨が心配されます。「雨具は持っていますよね?」、 当然の確認をしたところ、「もってませ〜ん!」明るく3名が手をあげました。「え・ ・・?」、持ち物に「雨具」と明記しましたが、「晴れの予報でも、山は天気が変わり ます。絶対に持ってきてください。」と念を押さなかった自分を責めました・・・  歩き始めること1時間で小雨、昼食をとっていると目の前が見えなくなる雨。遠く聞 こえても落雷が心配、木の下の雨宿りを避け出発しました。雨、雨、雨、小川になる歩 道、目的地の小田代を目指しました。でも、学生たちは開き直りなのか楽しそう!  小田代に着いたころには雨もやみ、雲間から青空も見えてきました。アザミ、ショウ ブ、アヤメ、ヤマオダマキ、ハクサンフウロなどのお花畑に見とれ、遠くに見える白樺 の貴婦人に感動。学生たちにとって、辛かった後のこの景色は天国に感じられたかもし れません。  予定を変更して、低公害バスで赤沼に、約2時間早い終了になりました。植物の観察体 験よりも、山の天気を体験できたことは、将来教職に就く学生たちにとって一番の勉強 になったと思います。が、柳原も、綿密な連絡ができていなかったことを深く反省しま した。                      (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <関連用語> 合法木材 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  「合法木材」とは、それぞれの国の森林関係の法令において合法的に伐採されたこと などが証明された木材や木材製品のことを言います。今、合法木材が注目されているの は、違法伐採問題が大きな問題になっているからです。  地球規模で森林が急速に失われており、地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出 量の約2割は、世界規模で急速に森林が減少したためと言われています。その原因の一つ に、違法で無秩序な伐採があります。それをくい止めるには、違法に伐採された木材を 使わず、合法木材を使っていくことが大切です。  合法木材製品には、住宅建材ばかりでなく、家具や身の回りの木製品など、誰でもが すぐに生活に取り入れることができるものもたくさんあります。  詳しくは、合法木材ナビ(URL:http://goho-wood.jp)を開いてご覧ください) (違法伐採対策・合法木材普及推進委員会監修/(社)全国木材組合連合会発行 「わが家  は合法木材」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <アドバイス46> 近代の森林・林業政策の展開〜現在から未来に向けて ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  平成13(2001)年,林野庁は,森林に対する国民の期待やわが国の森林・林業をめぐ る状況の変化に対応するため,「森林・林業基本法」を制定し,森林の有する多面的機 能(木材生産機能だけではなく,国土の保全,水源涵養,自然環境の保全,保健・文化 ・教育的機能に至る多面的な機能)の発揮に関する政策を,林業の持続的発展と並ぶ政 策の大きな柱と位置づけました。  これらの多面的機能は,森林本来の生命活動,すなわち森林の正常な生育,光合成活 動,物質循環,土壌生成などに根ざすものです。したがって,森林が与えてくれる数々 の恩恵は,決して森林の正常な活動を歪めて得られるものではなく,森林生態系の正常 な生命活動に基づくものです。  また,わが国は,世界でも有数の森林国です。わが国の健全な発展に求められるもの は,昔も今も森林と人とが共生する循環型社会の構築に他ならないと考えられます。  森林体験活動に当たっては,指導者も,参加者も,こうした森林と人との関わりを理 解して取り組むことが特に大切なこととなっています。            (「森林体験活動のガイド―森林環境教育のすすめ―」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <図書紹介> 知っておきたい100の木(著者:田中 潔/発行所:(株)主婦の友社) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  本書の目的は、森林・林業・木材産業の支援者を増やすということにあります。その ためには、樹木に興味をもってもらう必要があります。興味を持つ、あるいは好きにな ってもらうためには、樹木を知ってもらわなければ始まらないと考えました。  樹木が好き、あるいは好きになりたいという人たちに対して、樹木をより深く知って もらうためのお手伝いをするのが本書の役割です。(A5判159頁/定価:1,680円(本体: 1,600円)) ◆日本の暮らしを支える樹木たち  ◇祈りの木・・・・・クロマツ、ユズリハ、サカキ、シキミなど  ◇匠を支える木・・・・・アオダモ、ツゲ、キリ、ヤマザクラなど  ◇薬になる木・・・・・チャ、ハゼノキ、サイカチ、クチナシなど  ◇食を支える木・・・・・カキ、クリ、ザクロ、オニグルミなど  ◇布や紙になる木・・・・・コウゾ、ミツマタ、フジ、シナノキ  ◇建築材になる木・・・・・ヒノキ、スギ、モミ、ケヤキなど  ◇街路樹になる木・・・・・スズカケノキ、シダレヤナギ、エノキ、ハナミズキなど  ◇庭園樹になる木・・・・・イロハカエデ、ジンチョウゲ、キンモクセイなど  ※「観察達成度チェックシート」付き ◆発行所  株式会社 主婦の友社  〒101-8911 東京都千代田区神田駿河台2-9  TEL (編集)03-5280-7535 (販売)03-5280-7551 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆2011国際森林年「市民と森林をつなぐ国際森林年の集いin琵琶湖・淀川流域」                                (農林水産省)   ◆秋田の木を巡るツアー(東北森林管理局)   ◆親子でムササビ観察とナイトハイク(関東森林管理局 高尾森林センター) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆2011国際森林年「市民と森林をつなぐ国際森林年の集いin琵琶湖・淀川流域」  2011 年は国際森林年です。「市民と森林をつなぐ国際森林年の集い」は、「次世代へ の継承」をキーワードに実施します。このうち「市民と森林をつなぐ国際森林年の集い in琵琶湖・淀川流域」は、農林水産省が滋賀県、京都府、大阪府等と開催する国際森林 年記念事業です。上流域の水源の森から下流域の都市部まで琵琶湖・淀川流域を一体と してとらえた連続企画です。第3弾として、「森を語る」と題して野外シンポジウム「森 を語る〜以森伝心〜」を開催し、様々な形で私たちの心や暮らしと深く関わっている森 林について、植物園の木陰で語りあいます。(主催:農林水産省) ◇日時・場所 平成23年8月27日 13:30〜16:00        京都府立植物園(京都市左京区下鴨半木町) 雨天時:植物園会館 ◇プログラム  基調講演:「修験」と「森」(仮題) 宮城 泰年氏(本山修験宗管長、聖護院門跡門主)  鼎談:「森を語る〜以森伝心〜」   「信仰と森」宮城 泰年氏(本山修験宗管長、聖護院門跡門主)   「里山と森」只木 良也氏(国民森林会議会長、名古屋大学名誉教授)   「市民と森」煬エ 光氏(京都府立大学大学院教授) ◇参加申込みなど  入場は無料、定員は70名。入場には事前申し込みが必要。  申込期間は8月1日から8月15日で、定員になり次第申し込みを締め切ります。 ◇問合せ・申込み先  申込期間内に「住所」、「氏名」、「連絡先」を、はがき、FAX、メールのいずれかの  方法で、公益社団法人京都モデルフォレスト協会までお申し込みください。  宛先:〒602-8054 京都市上京区出水通油小路東入ル 京都府庁西別館  TEL/FAX: 075-414-1270  メールアドレス:kyomori@kyoto-modelforest.jp  URL:http://www.kyoto-modelforest.jp/index.php?FrontPage ◆秋田の木を巡るツアー  仁鮒水沢スギ植物群落保護林にて樹高日本一の杉「きみまち杉」等を見学し、午後は 木工体験や製材工場の見学を行います。(主催:東北森林管理局) ◇日時・場所 平成23年9月2日(金) 東北森林管理局集合7:15・解散17:30の予定        秋田県能代市 ◇募集人員 20名(多数の場合は抽選、結果は後日連絡) ◇募集期間 8月15日〜19日 ◇参加費等 大人3,500円、小中学生1,500円(傷害保険料含む。) ◇申込方法 官製ハガキ又はFAXで、郵便番号、住所、氏名(フリガナ)、生年月日、       電話番号(連絡がつく番号)、集合場所までの交通手段が自家用車の場合       は「車」と記入のうえ、下記までお申し込みください。 ◇申込み・問合せ先  〒010-8550 秋田県秋田市中通5丁目9-16  東北森林管理局指導普及課緑の普及係宛  TEL:018-836-2218 FAX 018-836-2012 ◆親子でムササビ観察とナイトハイク  高尾山の表参道である一号路を自然観察しながらゆっくり登ります。咲き始めた秋の 花や渡りをするチョウとして知られるアサギマダラの飛翔が見られるでしょう。  日没後、薬王院でムササビを観察します。空飛ぶザブトンと形容されるムササビが頭 上を滑空するのを見たら、感動を受けること間違いありません。  その後一号路を無灯火で下り、夜の森のハイキングを体験します。暗闇の中で高尾山 に住む動物たちとの遭遇があるかもしれません。また高尾山から見る東京や横浜の夜景 も素晴らしいです。  森の案内人「森林インストラクター」が楽しくかつ安全に皆さんをご案内します。(ム ササビ、アサギマダラなどは野生の生き物ですので観察できないこともあります。)   (主催:関東森林管理局 高尾森林センター/実施:森林インストラクター東京会) ◇日 時 平成23年9月10日(土)      集合:京王電鉄高尾山口駅改札前14:30 解散:同21:00頃の予定 ◇募 集 30名(応募者多数の場合は抽選、中学生以下は大人同伴) ◇参加費 大人1,700円、子ども500円 ◇申込み、問合せなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html (→最新情報) ====================================== ☆ 事務局から〜〜〜さがり花 ======================================  先日、パワーポイントの画像を見ながら、西表島の「さがり花」の話を聞きました。  さがり花(サガリバナ Barringtonia rasemosa Spreng.)はサガリバナ科の常緑高木 で、奄美大島以南の南西諸島から東南アジア〜太平洋諸島に至る広い範囲に分布。その 名のとおり花がいくつも連なって枝から房状に垂れ下がり、白や薄紅色の花を咲かせ、 夕方から開花して明け方になると散り、花が水面を覆って白いじゅうたんのようになる。 西表島では6月から8月頃に開花し、仲間川・前良川・後良川・浦内川等のマングローブ 林の後背地や湿地でよく見られるそうである。  画像を見ただけで、その幻想的な情景が感じられ、感動が伝わります。少なくとも一 度は体験してみたいという欲求に駆られました。  話は変わりますが、8月、葉月、残暑の候。7月の終わり頃から暑さが少し和らいだ 感がありましたが、昨日あたりから蒸し暑さが復活したように感じます。節電の夏はま だまだ続きます。ご自愛ください。  改めまして、東日本大震災等で被災されました皆様の心身のご健康と、地域の復旧・ 復興をお祈り申し上げます。  なお、次号は9月5日付けの配信となります。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆