◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆    森林環境教育ネットワークメールマガジン 第74号 (平成23年9月5日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁プレスリリースから> 平成22年度の森林病害虫被害量の実績について  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(15)  3 <あんぜん34> 作業道具は常に点検しておく(森づくり)  4 <関連用語> 日本型フォレスター  5 <農林水産省:消費者の部屋> 林野庁関係の特別展示について  6 <イベント情報>    ◆2011国際森林年記念シンポジウム(北海道森林管理局)    ◆秋の根来山・里山散策(近畿中国森林管理局)    ◆竹炭焼き・窯出し体験((財)おおのじょう緑のトラスト協会)    ◆大杉谷国有林登山エコツアー(近畿中国森林管理局)    ◆国際森林年記念「水都おおさか森林の市2011」(水都おおさか森林の市実行委員会)    ◆ウィークデイフォレスター(共生の森)((財)おおのじょう緑のトラスト協会)    ◆2011国際森林年記念国有林野事業見学会「紅葉の高尾山を歩こう!」                              (関東森林管理局)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁プレスリリースから> 平成22年度の森林病害虫被害量の実績について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  わが国の森林病害虫による被害として最大である「松くい虫被害」及び近年急速に拡 大しつつある「ナラ枯れ被害」の発生について、林野庁において都道府県の状況が取り まとめられ、各地域における被害対策の推進に当たっての参考として発表されました。 ◆松くい虫被害について  松くい虫被害(マツ材線虫病)は、マツノマダラカミキリによって運ばれたマツノザ イセンチュウがマツの樹体内に侵入することにより引き起こされるマツの伝染病による ものです。 ◇平成22年度の全国の松くい虫被害量(被害材積)は、前年度と比較して約1万立方メー  トル減の約58万立方メートルで、被害量のピークである昭和54年度の約1/4となってい  ます。 ◇被害の発生地域は、北海道、青森県をのぞく45都府県となっています。 ◆ナラ枯れ被害について  ナラ枯れ被害は、大量のカシノナガキクイムシがナラ・カシ類の幹に穴をあけてせん 入し、体に付着した病原菌(ナラ菌)を多量に樹体内に持ち込むことにより発生する樹 木の伝染病によるものです。 ◇平成22年度の全国のナラ枯れ被害量(被害材積)は、前年度と比較して約10万立方メ  ートル増の約33万立方メートルで、1.4倍と大きく増加しています。 ◇被害の発生地域については、本州日本海側を中心としてミズナラ、コナラ等が集団的  に枯損していましたが、新たに青森県、岩手県、群馬県、東京都(八丈島等)、静岡  県で被害が確認されたほか、奈良県、宮崎県で再発し、30都府県において発生してい  ます。 ◇林野庁では、最新の防除技術を取り入れつつ、都道府県が行う防除事業に支援するな  ど被害対策に取り組んでいるところ。また、近年のナラ枯れ被害の増加に鑑み、被害  監視をしっかりと行うため、本年9月を「ナラ枯れ被害調査強化月間」に設定し、関係  都道府県、市町村等の協力を得ながら調査を進めていく予定です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(15) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  小学校4年生8名と尾瀬ヶ原を散策しました。コースは鳩待峠―尾瀬ヶ原の往復です。 所要時間6時間、歩数約2万歩、小学校中学年にとってはハードな行程でした。  子ども達は、至仏山の大きな山並みに感動しながら木道を楽しく歩き、「疲れた〜」 とか「歩きたくない!」などの泣き言などなく、ソバナの清涼感ある美しさ、ヤマトリ カブトの不気味さ!などを味わいながら、尾瀬ヶ原までの散策を楽しみました。  尾瀬ヶ原での感動は、ツキノワグマのおおきな糞! 胃袋をすっきりさせるためにミ ズバショウを食べ下痢させることを話すと、「へ〜」「お〜」「い〜」感動詞の連呼! 子どもたちの脳裏に、おなかを抱えて下痢をしているこっけいな姿のクマさんが焼付い たようです。  こんなことから、生態系のつながりをなんとなく理解してもらったかな?と楽しんで いた柳原です。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <あんぜん34> 作業道具は常に点検しておく(森づくり) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  森づくりでは,さまざまな道具が使われます。森づくりに使われる手道具としては, 鎌(かま),鉈(なた),斧(おの),鋸(のこ)等のほか,これらに付随するさまざ まな道具類があります。作業に当たっては,これらの道具や装備品を点検し,必要数を 準備する必要があります。 ◇個人が準備する道具  参加者自身が準備する道具としては,腰鉈(こしなた),腰鋸(こしのこ),ヘルメ  ット,ゴーグル(防塵眼鏡),笛,砥石(といし),楔(くさび)等があります。各  人が持っていない場合は,主催者側が必要な数量を準備します。 ◇グループで装備する器材  グループで装備する器材としては,唐鍬(とうぐわ),下刈鎌(したがりがま),ト  ビ,カケヤ,ロープ,梯子(はしご),スコップ,チェーンソー,刈払機,救急用品  等があります。 ◇使い終わったら点検する  作業を終えたら,紛失したものがないか数量を確認します。鎌,鉈,鋸等の刃物につ  いては,刃こぼれがないか,変形や緩みなどがないか点検します。不具合がある場合  は,メンテナンスし,又は新しいものと取り替えます。これらの点検作業は,次回以  降安全な作業をするために必ず実施します。       (林野庁監修「森林体験活動指導者のための安全管理ハンドブック」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <関連用語> 日本型フォレスター ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  平成21年12月に、今後10年間を目途にわが国の森林・林業を再生するための指針とし て、農林水産省において「森林・林業再生プラン」が策定されました。そして、この再 生プランで示された指針に基づき、森林・林業の改革を具体的に進めていくため、平成 22年11月に「森林・林業の再生に向けた改革の姿」が公表され、持続的な森林経営の確 立、国産材の安定供給体制の構築、そのための路網整備の促進等が目標として掲げられ ました。  こうした取組を現場レベルで実行していくためには、森林・林業に関する専門的な知 識・経験を有し、地域の関係者の合意形成を図りながら具体的な対策を実行していく人 材が必要であることから、そうした人材を日本型「フォレスター」として育成すること とされ、林野庁では、平成23年度から日本型フォレスター育成研修事業(委託事業)の 実施を通じて、日本型「フォレスター」の育成を目指すこととしています。  「フォレスター」は、市町村森林整備計画の策定支援を通じて、地域の森林(もり) づくりの全体像を描くとともに、市町村が行う行政事務の実行支援を通じて、森林所有 者等に対する指導等を行う人材ですが、その育成には一定の期間を要するため、平成25 年度からの資格認定を目指し、それまでの間は、一定の研修等を受けた者が「准フォレ スター」として市町村森林整備計画への支援業務を行うこととされています。 ※ 「森林・林業再生に向けた改革の姿」では、森林計画制度の見直しに伴い、実際に  現場で森林経営の指導・実行を担う市町村を技術面から支援する必要があることを指  摘した上で、森林計画の作成や路網作設等の事業実行に直接携わるなどの実務経験を  有し、長期的視点に立った森林(もり)づくりを計画・指導できる技術者を「フォレス  ター」として育成し、活用していくことが不可欠であると提言されています。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <農林水産省:消費者の部屋> 林野庁関係の特別展示について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  農林水産省の取り組みなどを国民のみなさんにわかりやすく伝える「消費者の部屋」。 平成23年12月までの林野庁関係の特別展示のスケジュールは次のとおりです。 ◇ 9月12日〜 9月16日:「国民参加の森林(もり)づくり」と「緑の募金」 ◇ 9月28日〜10月 3日:木づかい推進月間〜身近な国産材製品と木育のご紹介〜 ◇10月11日〜10月14日:森からの恵み「きのこや特用林産物」 ◇10月17日〜10月21日:間伐・間伐材利用促進の週 ◇11月28日〜12月 2日:国有林野で遊び、学ぼう! ◇12月12日〜12月16日:2011国際森林年 ◆農林水産省「消費者の部屋」は農林水産省の北別館1階です。消費者の部屋へ来室さ れる場合、北別館入口からは自由に入室できますが、本館からは1階は通り抜けることが できませんので、2階から上の渡り廊下をご利用ください。 ◆消費者の部屋 URL:http://www.maff.go.jp/j/heya/index.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆2011国際森林年記念シンポジウム(北海道森林管理局)   ◆秋の根来山・里山散策(近畿中国森林管理局)   ◆竹炭焼き・窯出し体験((財)おおのじょう緑のトラスト協会)   ◆大杉谷国有林登山エコツアー(近畿中国森林管理局)   ◆国際森林年記念「水都おおさか森林の市2011」(水都おおさか森林の市実行委員会)   ◆ウィークデイフォレスター(共生の森)((財)おおのじょう緑のトラスト協会)   ◆2011国際森林年記念国有林野事業見学会「紅葉の高尾山を歩こう!」                               (関東森林管理局) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆2011国際森林年記念シンポジウム  〜森を歩いて感じよう!森林から始まる北海道の未来〜  北海道森林管理局では、2011国際森林年を森林・林業再生プランの実施元年として、 国民が「森を歩く」年となるような活動や取組みを効果的に展開し、一人ひとりの森林 についての理解を深めるとともに、我が国の林業を再生し、美しい森林づくりをより一 層推進するきっかけとなるような取組みを展開しているところです。その一環としてシ ンポジウムを開催いたします。(主催:北海道森林管理局) ◇日時・場所  平成23年9月11日(日) 13:00〜18:00  札幌市男女共同参画センター3階ホール(札幌市北区北8条西3丁目札幌エルプラザ内) ◇開催内容等  1) 国際森林年アピール宣言  2) 記念講演(観光庁長官:溝畑宏氏)  3) パネルディスカッション(コーディネーターほかパネラー6名)  4) 映画上映「葉っぱのフレディー―いのちの旅―」  国際森林年記念パネル展示 ◇参加の申込みなど詳細につきましては、次のURLを開いてごらんください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/press/kikaku/110911.html ◆秋の根来山・里山散策  鉄砲と根来塗りで有名な紀州の名刹「根来寺」。お寺の裏山には、森林ボランティア が管理運営する全国でも珍しい県立森林公園「根来山げんきの森」があります。今回、 根来寺を起点に、げんきの森の里山をひと回りし、最後に根来寺を拝観する観察会を企 画しました。(主催:近畿中国森林管理局/実施:NPO法人根来山げんきの森倶楽部) ◇日時等 平成23年9月23日(秋分の日) 10:15〜16:00       集合場所:岩出市根来・根来寺内・岩出市民族資料館前 ◇見どころ  ・コナラを中心とした根来山げんきの森の里山  ・森林ボランティアが活動する森(炭焼き・里山整備など)  ・キノコ、オニグルミ、クリなど里山の秋の豊かな実り  ・名刹「根来寺」拝観と歴史解説 ◇問合せ・申込みなどの詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kinki/koho/event/fureai.html  ◆竹炭焼き・窯出し体験(主催:(財)おおのじょう緑のトラスト協会) ◇日時 2011年10月6日(木)、7日(金) ◇場所 トラストの森(福岡県大野城市牛頸)      交通:自家用車:県道31号線大佐野交差点から牛頸ダム方面約10分 ◇参加費 0円 ◇応募方法 参加者の氏名・連絡先を電話・FAX・メールでお知らせください。 ◇申込み・問合せ先  (財)おおのじょう緑のトラスト協会  福岡県大野城市牛頸481-1  TEL:092-915-5550 FAX:092-595-4443  E-mail:info@green-onojo.jp  URL:http://green-onojo.jp ◆大杉谷国有林登山エコツアー  日出ヶ岳を源とする宮川の最源流部にあるブナ・ミズナラの原生林を歩く国有林内登 山。大台ヶ原ビジターセンターから日出ヶ岳(1,695m)を登り、三重県側にあたる大杉谷国有 林内の原生林を歩きます。全歩行距離は約6km、標高差約220mです。(主催:近畿中国森 林管理局/実施:NPO法人大杉谷自然学校) ◇日時等 平成23年10月8日(土)       近鉄大和上市駅 8:20集合/17:30頃解散 ◇問合せ・申込みなどの詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kinki/koho/event/fureai.html  ◆国際森林年記念「水都おおさか森林の市2011」  2011年は、「2011国際森林年」、「暮らしの中に木づかいを」、「活かそう日本の森 林」をテーマとして開催します。(主催:水都おおさか森林の市実行委員会) ◇開催日時 2011年10月8日(土)〜9日(日) 10:00〜16:00(両日とも) ◇開催場所 近畿中国森林管理局前・毛馬桜之宮公園・OAP周辺 ◇問合せ先  近畿中国森林管理局計画部指導普及課 水都おおさか森林の市実行委員会事務局  ダイヤルイン:050-3160-6753 FAX:06-6881-3564 ◆ウィークデイフォレスター(共生の森)  毎月定期的に森林整備作業をしています。共生の森は苗木が小さいところがある森で す。一緒に森を守る下草刈りをしてみませんか。この活動は、雨天中止です。                   (主催:(財)おおのじょう緑のトラスト協会) ◇実施日 2011年10月19日(水) ◇場所等 共生の森(福岡県大野城市牛頸、龍華霊園から100m先左手)       交通:自家用車:県道31号線大佐野交差点から平野台方面約10分 ◇参加費 0円 ◇応募方法なし(当日現地へ) ◇問合せ先  (財)おおのじょう緑のトラスト協会  福岡県大野城市牛頸481-1  TEL:092-915-5550 FAX:092-595-4443  E-mail:info@green-onojo.jp  URL:http://green-onojo.jp ◆2011国際森林年記念国有林野事業見学会「紅葉の高尾山を歩こう!」  2011年は国際森林年です。テーマ「森を歩く」に合わせて高尾山の森を歩いてみませ んか。四季折々に表情を変える森。森を守り育てた歴史と文化に触れながら、美しい秋 のひとときをお過ごしください。(主催:関東森林管理局) ◇実施日 平成23年11月18日(金) ◇集合場所・時間 関東森林管理局 7:00 高尾森林センター 9:00 ◇定 員 関東森林管理局集合 20名  高尾森林センター 20名 ◇参加費 1,500円(弁当代、保険料等含む。) ◇締切り 10月14日(金)必着 ◇申込み・問合せなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/koho/event/index.html  ====================================== ☆ 事務局から ======================================  残暑というより夏本番の8月13〜20日の8日間、森林インストラクター養成講習2が行 われました。受講された皆さんには、大変ご苦労様でした。高尾山での野外実習を含め て、熱中症等もなく無事に修了されたことをお慶び申し上げます。  さて、9月25日(日)の森林インストラクター資格試験一次試験まで残り少なくなって きましたが、講習を受講された皆さんも、独力で頑張っておられる皆さんも最後の追い 込みになります。身体を大切に元気で頑張ってください。  何ごとも最後は神頼みということかもしれませんが、因みに、当協会の面々は当日、 9月25日の天候の悪化や交通機関の混乱などがないこと、特に台風が襲来するようなこと がないことを祈っているようです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆