◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆            森林環境教育ネットワークメールマガジン                   第 8 号                (平成20年4月16日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 森林環境教育推進総合対策事業の一年 <上>  2 <林野庁からのお知らせ> 「第2回山村再生に関する研究会」の概要及び「第3回     山村再生に関する研究会」の開催について  3 第3期の「森林セラピー基地」等の認定について  4 国有林の巨樹・巨木「森の巨人たち」 <2> 「サクラの巨人」  5 森林体験活動とマナー <4> 「森の中で(一)」  6 <林野庁ホームヘ゜ーシ゛から> 「森林資源活用型ニュービジネス創造対策事業」の紹介  7 『緑の募金 創造的公募事業』公募のご案内  ☆ 事務局から ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 《 メルマガ・バックナンバー http://www.shinrinreku.jp/feenet/mlbk/index.php 》 《 イベント情報の登録・閲覧 http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/ 》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 「森林環境教育推進総合対策事業」の一年 <上> ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  社団法人全国森林レクリエーション協会では,平成19年度の新たな事業として,「森 林環境教育推進総合対策事業」(林野庁の補助事業,実施期間は平成19〜23年度)を実 施しました。  本事業は,森林の有する多面的な機能や資源としての循環的な利用等について国民の 理解を深めることが重要な課題となっているとともに,森林は青少年の豊かな人格を育 む体験活動の場として広く活用していくことが期待されている中で,森林環境教育活動 の一層の拡大と活動内容の充実に向けて,森林環境教育に関する普及啓発,人材育成等 の活動促進,活動プログラム・教材の作成等の取組を総合的に実施するものです。  以下,平成19年度における本事業の実施状況等について,本号から上・下2回に分け て,その概要を報告します。      ◆ 事業の実施に当たって(本号:<上>)      ◆ 事業の実施状況について(次号:<下>) ◆ 事業の実施に当たって  本事業の実施に当たっては,補助事業の実施要領に基づき,事業の実施に必要な事項 を検討するため,有識者等からなる「企画委員会」を設置するとともに,具体的な作業 を進めるため,企画委員会の下に3つの「作業部会」を設けました。  また,事業の計画的・効果的な推進を図るため,企画委員会において事業の内容やス ケジュールなどについて検討し,事業計画を作成しました。 ◇ 「企画委員会」の設置・運営  ○ 事業の実施に当たり必要な事項を検討するため,有識者等から意見を聴取。  ○ 委員(8人)    大石 康彦 (独立行政法人 森林総合研究所 多摩森林科学園 グループ長)    鹿住 貴之 (特定非営利活動法人 JUON NETWORK 事務局長)    川嶋  直 (財団法人 キープ協会 常務理事)    佐藤 敬一 (東京農工大学 農学部 准教授)    高田  研 (都留文科大学 教授)     西  直人 (リードクライム株式会社 取締役)    原島 幹典 (岐阜県立森林文化アカデミー 教授)    肱黒 直次 (全国森林組合連合会 参事)  (敬称略・五十音順)  ○ 開催状況   ・第1回(平成19年7月6日開催)     第1回目として,事業の目的,委員会の役割・進め方,作業部会の進め方・メ    ンバー構成,平成19年度の事業内容,スケジュール等について質疑,意見交換等    を実施。   ・第2回(平成19年8月27日開催)     第1回に関連して事業についての検討の進め方や事業内容,委員会及び作業部    会の設置について,また,具体的な事業内容である評価基準の策定,ウェブサイ    トの開設,リーフレットの作成等の普及啓発活動,人材育成のための研修会の開    催,プログラム・教材の作成及び基礎データの調査について意見交換等を実施。   ・第3回(平成20年3月17日開催)     平成19年度の事業の実施について報告等と併せ,今後の検討課題等について意    見交換等を実施。 ◇ 「作業部会」の設置等  ○ 企画委員会の意見等を踏まえ,事業内容を勘案して「普及啓発活動作業部会」,   「人材育成等作業部会」及び「プログラム・教材作成作業部会」の3つの作業部会   を設置。  ○ 各部会の委員には,企画委員会の委員3人ずつが対応。  ○ 平成19年度の各作業部会の開催状況   ・普及啓発活動作業部会 2回(10月30日,2月25日)   ・人材育成等作業部会 3回(10月29日,12月25日,3月14日)   ・プログラム・教材作成作業部会 2回(11月8日,2月19日) ◇ 事業実施の初年度として,企画委員会及び各作業部会において検討を行い,森林環  境教育推進総合対策事業「事業計画」を作成し,これに沿って事業を推進。(次号の  実施状況については,本事業計画に沿って報告する。) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <林野庁からのお知らせ> 「第2回山村再生に関する研究会」の概要及び「第3回    山村再生に関する研究会」の開催について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  林野庁は,山村の再生に向けた新たな手法により,山村振興施策をこれまで以上に推 進していくため,林野庁長官の私的研究会として「山村再生に関する研究会」を立ち上 げ,第1回研究会に引き続き,第2回研究会を次のとおり開催しました。 ■第2回山村再生に関する研究会  ◇日時:平成20年4月10日(水) 14時〜17時  ◇場所:農林水産省第2特別会議室  ◇議題:山村の現状と問題点の共通認識の醸成      先進的な取組を行っている団体等からのヒアリング  ◇林野庁ホームページ:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/sanson/080416_1.html また,第3回研究会を次のとおり開催します。 ■第3回山村再生に関する研究会  ◇日時:平成20年4月25日(水) 午前16時〜18時  ◇場所:農林水産省別館2階共用A会議室  ◇議題:山村再生に向けての論点整理等      その他  ◇林野庁ホームページ:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/sanson/080416.html □お問い合わせ先  林野庁森林整備部計画課森林総合利用・山村振興室  山村振興企画班 井上,高木  TEL:03−3502−8111(内線6145)  FAX:03−3593−9565 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 第3期の「森林セラピー基地」等の認定について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  先の4月7日(月),森林セラピー基地構想を推進している森林セラピー実行委員会 の事務局((社)国土緑化推進機構)から,第3期の森林セラピー基地の認定箇所等がプ レスリリースされました。  去る4月4日(金)にステアリングコミッティ(委員長:大井玄 東京大学医学部名 誉教授)が開催され,第3期の森林セラピー基地認定等の審査が行われました。その結 果,新たに11箇所が森林セラピー基地として,また,2箇所がセラピーロードから再 申請・再審査され森林セラピー基地として認定されました。  今回の認定は,第3期の森林セラピー基地候補地としてノミネートされていた全国11 箇所について,それぞれの生理実験結果に加え,宿泊施設等の整備状況,アクセスなど の立地条件,将来構想等も加味されて,総合的に評価されたものです。また,セラピー ロードから再申請・再審査された2箇所についても,森林セラピー基地の認定基準を充 たしているとして認定されたものです。 ■第3期認定箇所(11箇所)  ◇宮城県・登米市「登米ふれあいの森」  ◇秋田県・鹿角市「森と水の癒しの里 かづの」  ◇東京都・奧多磨町「おくたま巨樹に癒される森」  ◇新潟県・妙高市「生命地域・妙高 薬湯膳の里」  ◇長野県・山ノ内町「うるわしの森 志賀高原」  ◇三重県・津市「健康の郷・美杉」〜都市近郊の癒し空間〜  ◇滋賀県・高島市「びわこ水源の森 たかしま」  ◇岡山県・新庄村「豊かな自然と源流が織りなす山里,新庄村」  ◇福岡県・うきは市「森と清流と棚田のふるさと」〜おいでよ,百選の森うきはへ〜  ◇福岡県・黒木町「くつろぎの森 グリーンピア八女」  ◇宮崎県・北郷町「癒しの郷・チェリータウン北郷」 ■再審査による認定箇所(2箇所)  ◇新潟県・津南町「高原のリフレッシュ空間」つなん〜いやしと絶景のふるさと〜  ◇高知県・津野町「天狗高原自然休養林」  この結果,これまでの第1期及び第2期で認定されたものと併せて,森林セラピー基 地は31箇所,セラピーロードは4箇所となっています。お問い合せは,森林セラピー 実行委員会事務局:(社)国土緑化推進機構(TEL:03-3262-8437)まで。  森林セラピー基地等におけるこれまでの取組等については,森林セラピーポータル (http://www.forest-therapy.jp/)で紹介されています。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 国有林の巨樹・巨木「森の巨人たち」 <2> 「サクラの巨人」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  サクラの季節。サクラ前線が日本列島を北上しています。サクラは,古来「もののあ われ」を歌に詠まれるなど,日本人に最も親しまれてきた樹木であるといっても過言で はありません。森の巨人たちには,そうしたサクラの巨人が3本選ばれています。(巨 樹・巨木保護中央協議会「巨木に逢う本」から) ◆サクラ「越代のサクラ」(こしだいのさくら)  ◇所在市町村:福島県古殿町/樹高20m/幹周り722cm/推定樹齢400年  ◇ヤマザクラの大木です。小高い丘陵地の南向き斜面に,2つの花崗岩を両側に押し   分けた形で生育しています。  ◇花の開花はやや遅く,5月上旬が見頃。巨木前のサクラ公園では,バーベキューを   しながら花見をする人も。また,夜はライトアップされ,淡いピンクの花の夜桜見   物も楽しめます。  ◇近くには「延命の清水」が湧き出しており,遠くは茨城県からも水を汲み来る人も   いるそうです。 ◆「イヌザクラ」  ◇高知県香美市(旧物部村)/30m/517cm/250年  ◇物部川の源流部,三嶺自然休養林の「さおりガ原」と呼ばれるなだらかな地形の目   につきやすい場所に生育しています。付近の谷川にはサンショウウオも生息してい   るそうです。また,さらに歩いて10分ほどのところに,同じく巨人の「トチノキ」   が生育しています。  ◇「さおりガ原」の名称は,高知大学の学生が当時のアイドル歌手「南沙織」の名前   から命名したそうです。  ◇なお,イヌザクラは,サクラの仲間でも普通のサクラに見えないことからこの名が   ついたと言われます。ウワミズザクラの花に似た白い総状の花をつけますが,ウワ   ミズザクラと違って花序の基部に葉をつけません。 ◆サクラ「エドヒガンザクラ」  ◇鹿児島県大口市/28m/1,099cm/600年  ◇日本一のエドヒガンの自生木と言われ,地元大口市の天然記念物に指定されていま   す。開花時期は3月下旬から4月上旬で,満開は例年4月2日前後。林道から続く歩道   が整備され,子どもからお年寄りまで見学に訪れます。  ◇付近には原生林に覆われた風致探勝林や自然歩道があり,夏は涼を求めて,秋には   紅葉狩りに若者や家族連れが訪れます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 森林体験活動とマナー <4> 「森の中で(一)」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  水筒に水を入れ,靴ひもを確かめて,さぁ,いよいよ森に入って活動開始です。森の 中では,さまざまな音が聞こえるはずです。沢のせせらぎや野鳥の声,林業家の人々が 木を伐る音。こうしたいろいろな音に耳を傾けることは,森を楽しむ上でも大切ですし, あなたの身を守ることにもなるのです。  うっそうと茂った森では,雨の降り始めは雨音で知ることが多いものです。遠い落雷 の音や大きな水音,大きなものが転がるような音など,危険を知らせてくれるサインを 見逃してはいけません。あなたが常に大きな音をたてていてはわかりません。また,大 きな音は他の活動グループや森に生息する動物にも迷惑をかけることになります。  道に迷ってしまわないように,大きな樹木や岩,川や橋など目印になるものをよく憶 えておくことも大切です。 ★ラジオのつけっぱなしなど大きな音を出さない。 ★目印になるものをよく憶えておこう。  森の中では,きれいな花や珍しい動植物にも出会うことでしょう。家で育ててみたい, 飾ってみたいと思うことでしょうが,森の生態系はデリケートなバランスで成り立って います。動植物のむやみな採取は,生態系を壊してしまうことにもなりかねません。村 の人々の生活は,森からの様々な贈り物で成り立っています。生態系を壊してしまうと 大変な迷惑をかけることになってしまいます。  動植物は持ち帰ったりせず,次に来る時までの楽しみにとっておくことにしましょう。 また,あなたが家で育てていた動植物を森に持ち込むことも,森の生態系の破壊につな がります。気をつけましょう。 ★動植物を持ち帰らない。 ★動植物を傷つけない。 ★動植物を森に持ち込まない。 (「もりのマナー」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <林野庁ホームヘ゜ーシ゛から> 「森林資源活用型ニュービジネス創造対策事業」の紹介     〜再生可能でカーボンニュートラルな新資源による新産業の創出〜 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  林野庁では,平成20年度からの新規委託事業として,全国の民間企業,研究機関,大 学等に存在するシーズを活用し,林地残材や間伐材等の未利用資源を原料にエネルギー 利用やマテリアル利用に向けた実証を行い,全国に普及可能な基本となる製造システム を構築する「森林資源活用型ニュービジネス創造対策事業」を行っています。  本事業は,幅広く民間企業,大学,試験研究機関等から,ニュービジネスの創造につ ながる製造システムを構築する提案を募集し,学識経験者を含む審査委員会により優良 な提案を採択し,その実施を委託するものです。  本事業についての詳細は, http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/new_Business/index.htmlを開 いてご覧下さい。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 7 『緑の募金 創造的公募事業』公募のご案内 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ★平成20年度「緑の募金」では新たな支援プログラムがスタートします!  (社)国土緑化推進機構では,「国民参加の森林づくり」運動における新たな価値の創 造や新たな主体の参加が促進される創造的なモデル事業を募集しています。(詳しくは, ホームぺージ(http://www.green.or.jp/)をご覧下さい。) ■募集期間  平成20年4月1日(火)〜5月31日(土) ■活動実施期間  平成20年9月1日〜平成21年8月31日(1年間)  ※着実なモデルの構築の観点から,3年(最大5年以内)まで延長(毎年度申請)を   可とします。 ■支援対象  ◇「国民参加の森林づくり」に係る活動でNPO等が行う事業(効果的な実施のため,   他のNPOや企業・行政等との連携も可とします。)  ◇地球温暖化の防止,生物多様性の保全,水源の保全,子供の環境教育,間伐の促進   など社会的課題の解決に向けて全国的見地から先駆性・モデル性があり,新たな価   値創造や新たな主体の参画が促進できる事業 ■支援内容   創造的なモデル構築の観点から,通常の「緑の募金」公募事業の交付対象経費に加  えて,以下の経費を交付対象とします。  ◇専門的な知見を有する者の指導・助言経費  ◇加工機械,展示設備等の整備,広報・教育資材作成費等  ◇事務局経費 (事業費の20%以内。人件費を含む。) ■支援額  300万円(最大500万円)/年以内 ■応募方法  http://www.green.or.jp/bokin/ikasu/koubo.html#01を開いて募集要領等をご参照  下さい。 □問い合わせ先  社団法人国土緑化推進機構(担当:大島・木俣)  〒102-0093  東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館内  TEL:03−3262−8451  FAX:03−3264−3974  E-Mail : bokin@green.or.jp   URL: http://www.green.or.jp/ ====================================== ☆ 事務局から ======================================  入学式や入社式,新たな部署への異動,心機一転・・・,新年度のあわただしさも一 段落したところではないでしょうか。会員の皆様の新年度のいろいろな取組が気持ちよ く推進されることをお祈りいたします。  さて,本号では,昨年度から開始した「森林環境教育推進総合対策事業」の一年の概 要を振り返ってみました。本号から上・下2回に分けて掲載する予定ですが,この一年 間の経過も踏まえながら,新年度の事業に取り組んでいきたいと考えています。皆様か らもご意見等がいただければ幸いです。  なお,次回のメールマガジン第9号は5月15日頃の配信となります。よろしくお願い いたします。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ヒ゛ル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会  森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472  Eメール:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ====================================== ==== 「美しい森林づくり」推進国民運動への参加・協力をお願いします。 ===== ======= ☆「美しい森林づくり」推進国民運動ホームページ☆ ======== ========= http://www.rinya.maff.go.jp/utsukushiimoridukuri.html ====== ======= ☆美しい森林づくり全国推進会議ホームページ☆ ========= ========= http://www.b-forest.org/ ================= ======================================