◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第83号 (平成24年3月15日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁プレスリリースから> 内閣府「森林と生活に関する世論調査」について  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(24)  3 <アドバイス51> ロープワーク  4 <樹木のことなど04> シダレザクラ(枝垂桜)  5 <図書紹介> いざ!森林境界明確化―問題点のとらえかたと解決の仕方―  6 <イベント情報>    ◆館山野鳥の森のイベント情報(館山野鳥の森管理事務所)    ◆「第2回森林環境教育映像祭」参加作品の募集(森林環境教育映像祭実行委員会)    ◆高尾山で春の野草を探す(関東森林管理局 高尾森林センター)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁プレスリリースから> 内閣府「森林と生活に関する世論調査」について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  内閣府において平成23年12月1日から12月18日に実施された「森林と生活に関する世論 調査」の調査結果が公表されました。この世論調査は、森林と生活に関する国民の意識 を把握し、今後の施策の参考とするため実施されたもので、全国の20歳以上の者3,000人 を対象とし、その回収率は61.4%でした。なお、森林をテーマとする世論調査は、直近 では平成19年、平成15年、平成11年に、内閣府において実施されています。 ◆調査項目  森林への親しみ/森林の役割と森林づくり/森林の利用/木材の利用/地球環境問題 と森林について政府が取り組むべき方策/森林・林業行政に対する要望(全19問) ◆調査結果の主な特徴 ◇森林に期待する働きについて  ・「山崩れや洪水などの災害を防止する働き」が前回調査で第1位であった「二酸化炭   素を吸収することにより、地球温暖化防止に貢献する働き」を上回って第1位となり   ました。  ・「木材を生産する働き」が前回調査から9ポイント増加し24%となりました。 ◇木質バイオマスの利活用について  「燃やして発電する、またはボイラーで熱を利用するなどのエネルギー源としての利  活用の推進」が、前回調査の48%から61%へ13ポイント増加しました。 ◇地球温暖化防止対策としての今後の森林整備の費用負担について  ・「国民全体で負担する」(44%)と「温室効果ガスを排出する割合に応じて企業や   国民が負担する」(44%)との回答が多くなりました。  ・「国産材製品の購入を増やし、国民全体で間接的に負担する」(選択肢新設)が33%   を占めました ※詳しい調査結果等につきましては、下記の林野庁及び内閣府のホームページをご覧く  ださい。  林野庁:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kouhou/120220.html   内閣府:http://www8.cao.go.jp/survey/h23/h23-sinrin/index.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(24) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  中学入試塾の子どもたちとフィールドワークを行いました。テーマは、「慶応普通部 の問題を東京大学のキャンパスで考える」です。近年の中学入試問題では自然生態系の 内容が出題されます。  今年の慶応普通部では、グリーンカーテン、キャンパスの自然に関する問題が出題さ れました。中でもケヤキのスケッチを描く問題、種子散布に関する問題は観察会でいつ も話していることです。  樹形に関しては、ヒマラヤスギやイチョウとケヤキを見比べながら、幹と枝がはっき りとわかる樹木と、どこまでが幹でどこからが枝なのかはっきりしない樹木を見比べて 理解しました。  ケヤキの種子散布では、「どうして種子に葉がついていると有利なの?」の質問に 「遠くに飛んで行けるから」、そこで「なぜ遠くに飛べばいいの?」、「親の樹の下は 光が当たらないから」・・・なかなか優秀!  でもそこで終わらず、「それだけなの? 親の木の下は他に不利なことはないの?」、 「・・・リスに食べられるから!」、「ネズミも食べるよ!」、 なかなかです。  でも、質問を続けます。「もっと小さな生き物は?」、すると「微生物かな?」、そ うなのです。親の木の下は親を狙っての細菌が多いのです。ここまで深く話を進めても この子たちはついてきます。  名門中学では、自然のつながりを理解した生徒をほしがります。すると大手進学塾で はいろいろな解答パターンの暗記に力を入れます。  まさしくイタチごっこ! もっと楽しみましょう! こんな面白い世界が屋外にはある のですから。少し力が入った柳原でした。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <アドバイス51> ロープワーク ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆ロープワークの実際  1) コブを作る(末端のほつれ防止や滑り止めの握りコブとして利用します。)   ◇止め結び   ◇8の字結び(止め結びより大きなコブを作ります。)  2) 他のものに固定する    ◇ふた結び(ロープの端を結びつけます。)   ◇巻き結び(ロープの端や中間を結びつけます。)  3) 輪を作る   ◇もやい結び(ロープの末端に輪を作ります。)   ◇二重結び  4) つなぐ   ◇本結び   ◇ひとえつぎ(太さの違うロープをつなぎます。) ◆ロープワークの留意点  1) ロープの使用目的と種類   ◇小さな荷物の結束、クラフトやゲームなどのアクティビティ、テントの張り綱な    どに使用する場合は、その目的に応じて直径2〜6o程度のもので十分です。   ◇丸太など大きな物の結束、行動中の安全確保などには、10o前後の太さで相応の    強度のものを使用します。森林内での作業では12mmのマニラ麻製、危険箇所の補    助には8oの通称トラロープ、ロッククライミングでは10o前後のナイロンザイル    などを使用します。  2) ロープの管理・保管   ◇両端がほつれないように、結ぶ・テープを巻く・火で熔かすなどの末端処理をし    ます。   ◇使用前・使用後には、キズなどがないか点検します。   ◇保管の際は、ねじれを直し、汚れを落とし、濡れている場合には日影で乾燥させ    ます。  3) ロープ使用上の注意点   ◇ロープは、踏まない、汚さない、なるべく濡らさない、そして急激な力を加えな    いようにします。   ◇ロープは、横に擦れる力には弱いので、岩角など鋭利なものには直接当てないよ    うにします。また、ロープを握ったままで急激に擦れると、手のひらを火傷する    ことがあるので注意が必要です。   ◇ロープを握る時は、軍手などをしていると滑りやすいので注意が必要です。  4) ロープワークの3原則   ◇すばやく結べること   ◇結び目がゆるまないこと   ◇簡単に解けること。             (「森林体験活動のガイド―森林環境教育のすすめ―」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <樹木のことなど04> シダレザクラ(枝垂桜) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  シダレザクラ( 別名イトザクラ) は、各地に名木や古木が残っていて古くからよく知 られているサクラです。すでに平安時代にあったと伝えられています。  もともとシダレザクラは、サクラの野生種のエドヒガンが枝垂性に変化してできた品 種です。このため、しだれるという性質以外、ほかの形質はエドヒガンと同じです。  淡紅色で小輪のエドヒガンと同じ形をした花をつけますが、花弁は変異が多く、個体 によって花の色や形、大きさなどが異なっています。花の色が濃い品種をベニシダレ (紅枝垂)、さらに八重咲きのものをヤエベニシダレ(八重紅枝垂)と呼んでいます。  しだれる現象は、エドヒガンだけでなく、ほかのサクラの種や雑種にも現われます。 ヤマザクラのしだれ性のシダレヤマザクラ(枝垂山桜)やオオシマザクラとエドヒガン の種間雑種と考えられるシダレソメイヨシノ(枝垂染井吉野)などがあります。  しだれる原因は、若枝の成長速度がしだれない種類より著しく速いため、木化する前 に枝葉の自重でしだれると考えられています。         (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <図書紹介> いざ!森林境界明確化―問題点のとらえかたと解決の仕方― (著者:竹島 喜芳/発行:一般社団法人全国林業改良普及協会) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  本書は、森林境界明確化の「全体像」をとらえ、読者がいま関わっている事例がどん な位置づけにあるのか、その解決方法はどんなものか、戦略や戦術、ハウツーを提供し ています。机上論ではなく、実践的な解決に向けて「発想を柔軟に」するための「人や 問題との対峙の仕方」に具体的に、著者の試行錯誤や事例を引きながら解説しています。  キーパーソンや人材確保、境界確認活動に必須のツール、準備の方法、立会、測量か ら情報管理のノウハウまで、担当者に役立つ実践ノウハウが満載です。さらに、森林境 界明確化の先にある持続的な森林経営を目指す考え方、森林情報管理までを取り上げて います。(A5判ハードカバー・176ページ/定価:2,310円(本体:2,300円)) ◆主要目次等  1章 この本の目線/2章 森林境界明確化、動き出す前に攻め方を考える/3章 攻め  方を決めたら、事業の全貌を見渡す/4〜6章 事業遂行のファーストステップ 事前  準備「人材確保」/7章 戦略を組み立てるツール/8〜9章 事業遂行のセカンドス  テップ 立会/10章 事業遂行のサードステップ 測量/11章 事業遂行のファイナ  ルステップ 情報管理/12 章 森林境界明確化加速化のポイント ◆申込先・発行所  一般社団法人 全国林業改良普及協会  〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル  TEL:03-3583-8461 FAX:03-3584-9126  ホームペーシ:http://www.ringyou.or.jp  ※ ホームページからオンラインで申込みできます ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆館山野鳥の森のイベント情報(館山野鳥の森管理事務所)   ◆「第2回森林環境教育映像祭」参加作品の募集(森林環境教育映像祭実行委員会)   ◆高尾山で春の野草を探す(関東森林管理局 高尾森林センター) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆館山野鳥の森のイベント情報(主催:館山野鳥の森管理事務所)  (開催場所)千葉県立館山野鳥の森        交通:JR内房線館山駅からJRバス安房神戸廻り白浜行きで20分           「安房神社前」下車徒歩7分 ◇早春ウォーク  野鳥の森と海辺の散策をします。貝殻も拾えるかも!!  [開催日] 平成24年3月24日(土)  [参加費] 1,000円  [応募等] 下記の問合せ先の電話で受付(3月23日(金)まで) ◇野鳥観察会  日本野鳥の会会員を講師に招き、野鳥の森園内や周辺の野鳥の観察会を行います。  [開催日] 平成24年4月7日(土)  [参加費] 500円  [応募等] 下記の問合せ先の電話で受付(4月6日(金)まで) 【問合せ先】 館山野鳥の森管理事務所(千葉県館山市大神宮553)        TEL:0470-28-0166 FAX:0470-28-0187        E-mail:kumazawa@welcomechiba.jp        URL:http://www.chiba-forest.jp/yachou/ ◆「第2回森林環境教育映像祭」参加作品の募集  森林環境教育映像祭は、優れた森・林・木や森林ボランティアに関わる教育用・指導 用等の映像教材を顕彰し、森林環境教育全般への一層の普及・活用と森林環境教育教材 を充実・向上させることを目的に、平成22年度から開催しています。  今回は、2011年の国際森林年において全国各地で記念植樹等の意義ある活動が展開さ れ、後世に伝えるべき映像も期待されることから、これまでの部門に加え、国際森林年 記念行事部門も設けました。(主催:森林環境教育映像祭実行委員会) ◇作品募集期間 平成24年4月2日〜同5月2日 ◇映像募集部門(DVD)  ・国際森林年記念行事編(15分以内のもの)  ・短編(15分以内のもの)  ・長編(16〜30分以内のもの) ◇応募資格 団体・個人・プロ・アマを問わない。 ◇顕彰 部門毎に金、銀、銅、奨励賞、副賞 ◇映像祭 平成24年5月24日(木)13:00〜18:00      ところ:東京大学 弥生講堂・一条ホール ◇照会先・応募作品送付先:森林環境教育映像祭実行委員会事務局  〒113-0034 東京都文京区湯島1-12-6 高関ビル3A  (財)林業経済研究所 (担当:餅田治之)   TEL:080-8039-8990  FAX:03-6379-3210   E-mail:mochida@foeri.org   URL:http://www.rinkeiken.org ◆高尾山で春の野草を探す  春の日影沢を散策しながら、タカオスミレ、フタバアオイ、ラショウモンカズラなど を観察します。(主催:関東森林管理局 高尾森林センター) ◇日時 平成24年4月20日(金) 9:30〜15:25(現地解散) ◇場所 八王子市高尾町 高尾山国有林 集合:日影沢キャンプ場(9:30受付)     交通:JR線・京王線高尾駅北口から京王バス小仏行きに乗車        バス停「日影」下車徒歩10分 ◇募集等 30名(参加費300円(別途交通費)) ◇申込方法  往復葉書の往信面に参加者全員の1)郵便番号、2)住所、3)氏名(ふりがな)、4)年齢、  5)電話番号、返信面に申込者の宛名を記入して、高尾森林センター「野草を探す係」  まで(申込締切は4月5日まで必着) ◇申込み・問合せ先  関東森林管理局 高尾森林センター  〒193-0844 東京都八王子市高尾町2438-1  TEL:050-3160-6040 FAX:042-663-7229 ====================================== ☆ 事務局から ======================================  先週の土曜日に伊豆半島に出かけ、河津町の「河津桜」を見物してきました。数年ぶ りでしたが、見事でした。今冬の記録的な寒さの影響もあって、例年に比べて開花が遅 れ、地元の皆さんもファン(?)も少しハラハラしたようですが、見事な満開に安心も し、満足もした様子でした。  さて、東日本大震災から1年を迎える11日(日)、全国各地で追悼や復興支援の行事 が催され、大震災に対する思いを新たにしたところです。被災された皆さんには改めて お見舞いを申し上げるとともに、心安らかな日々が一日も早くもどってくることを願っ てやみません。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆