◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第84号 (平成24年4月5日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁ホームページから> 世界の森林について  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(25)  3 <あんぜん39> 作業現場への移動(森づくり)  4 <樹木のことなど05> 八重ザクラの花の色  5 <お知らせ> 森林インストラクター養成講習の申込み受付  6 <イベント情報>    ◆館山野鳥の森のイベント情報(館山野鳥の森管理事務所)    ◆ぶどうの丘 田畑の楽校2012(認定特定非営利活動法人JUON NETWORK)    ◆平成24年度「森林カレッジ」受講生の募集(関東森林管理局 高尾森林センター)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁ホームページから> 世界の森林について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  林野庁のホームページに掲載されている国連食糧農業機関(FAO)の「世界森林資源評 価2010(FRA2010)」の速報版(仮訳)から、2010年における世界の森林資源の賦損状況 についてピックアップしてみました。 ◆世界の森林は全陸地面積の31%を占めている ◇世界の森林面積は40億ha強であり、人口1人当たりでは平均0.6haになる。 ◇ロシア連邦、ブラジル、カナダ、米国及び中国の5カ国だけで森林面積全体の半分以上  を占めている。 ◇10の国及び地域では全く森林を有しておらず、また、このほか54の国及び地域では森  林面積の割合が10%未満となっている。 ◆森林の減少率には低下の兆しもあるが、依然として非常に高い ◇森林の減少は1990年代は16百万haであったが、直近の10年間においては、毎年約13百  万haの森林が他の用途に転用されたか、若しくは自然発生の原因によって失われてき  た。 ◇ブラジル及びインドネシアの両国は、1990年代に最も大きい正味の森林減少国であっ  たが、減少率が大幅に低下した。その一方で、オーストラリアでは、2000年以降、厳  しい干ばつや森林火災が森林の減少に拍車をかけている。 ◆大規模な植林は、全世界での正味の森林減少を低下させている  2000〜2010年の正味の森林面積の増減は、年間5.2百万haの減少と推定されており、 1990〜2000年の年間8.3百万haの減少から低下している。 ◆南米やアフリカでは、大規模な森林減少が続いている ◇オセアニアでは正味の森林減少が報告されているが、北米や中米の森林面積は2010年  も2000年とほぼ同様と推定されている。 ◇ヨーロッパの森林は拡大し続けているが、率は1990年代に比べて低下している。 ◇アジアでは、1990年代に正味の森林減少が発生していたが、2000〜2010年においては  正味の森林増加が報告されている。これは主に中国による大規模な植林によるもので  あるが、南アジアや東南アジアの多くの国では高い森林減少率になっている。 ◆植林面積は増加しており、今や全ての森林面積の7%を占める ◇様々な目的のために植林されており、推定で全森林面積の7%、264百万haを占めてい  る。 ◇2005〜2010年に、植林地は毎年5百万haずつ増えてきた。その多くは、近年植林されて  いなかった土地への植林、即ち新規植林であり、特に中国が目を引く。 ◇全ての植林地の4分の3は在来種であるが、4分の1は導入種である。 ※林野庁ホームページ  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/kaigai/index.html →世界森林資源評価2010                                    (速報版) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(25) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  山の小学校で活動をしてきました。  例年ならサクラもほころびかけている季節ですが、今年のサクラの芽はしっかりと固 くしまっています。そんな中、小さな春を見つけに学校の裏山を散歩しました。  ニリンソウ、ムラサキケマンは少し葉を出し始め、アズマイチゲ、ミツマタはつぼみ がほころび、カタクリも赤みがかった弱々しい葉を出し始めています。春の予感にワク ワクしますが、子どもたちのお目当てのサワガニはまだ姿を現しませんでした。  この日の参加者は小学校低学年がほとんど、ならば五感を生かした観察が大切。アス ナロの葉のにおいをかいでみました。鼻にツンとくる針葉樹独特のにおいに、「ぐぇ! くさ〜い!」という1年生の女の子。「ん〜!?そんなにくさくないけど変なにおい・ ・・」、こちらは2年生の女の子。  男の子は、木切れを振り回すことに熱中! においをかぎにきません! すると付き添 いの先生が「あらぁ〜! いい香り!!」、その言葉を聞くと、「私もかぎたい」、「ぼ くもかぎたい」、子どもたちが集まってきました。感想をまとめると、年齢層が高いほ どアスナロの香りは「いいにおい」になってきます。  食べ物の味も訓練されて「うまみ」や「にがみ」がわかりますが、においもそうなの でしょうか? アスナロは「大人の味」ならぬ「大人のにおい」なのでしょうか? 当然、 柳原もいいにおいと感じた春の一日でした。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <あんぜん39> 作業現場への移動(森づくり) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  作業の説明が終わったら、グループごとに分かれて作業現場に向かいます。作業現場 への歩行では、急斜地や足場が悪い箇所では互いに注意して移動します。 ◇刃物には必ずカバーをかける  鎌等の刃物を携行するときは、刃に安全カバーをかけます。また、鎌等を杖代わりに  使用しないよう指導します。 ◇歩行者間の距離を十分に保つ  歩行中に急に立ち止まると、後続者とぶつかり、携行している道具に触れてケガをす  ることがあります。道具が触れ合わないように互いの間隔を十分にとるよう指導しま  す。 ◇グループの人数を確認する  グループの指導者は、自分のグループに所属する参加者の人数を把握します。途中で  グループを離れるときは、指導者やスタッフに必ず声をかけてから離れるよう指導し  ます。 ◇必要に応じてそれぞれの役割を決める  それぞれの分担を決め、グループに所属する器具等は分担して運びます。作業が終了  したら、置き忘れがないよう確認します。       (林野庁監修「森林体験活動指導者のための安全管理ハンドブック」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <樹木のことなど05> 八重ザクラの花の色 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  黄色い大輪の八重ザクラは「ウコン」というサトザクラの栽培品種で、アサギ(浅黄) とも呼ばれます。咲き始めの花弁は黄緑色で、花が散る頃には赤味を帯びてきます。黄 色い染料をとる植物のウコンになぞらえて名前がつきました。  花が緑色の八重ザクラは、「ギョイコウ」(御衣黄)という名のサトザクラの品種で す。花は中輪八重で、緑黄色の花弁は緑の筋が目立ち外側にそり返ります。満開の時期 を過ぎると花弁中央に赤い線が現れて、緑・白・赤の3色の筋に見えます。  ウコンもギョイコウも珍しいサトザクラですが、サクラ公園といわれる名所や植物園 に行けば見られます。サクラウォッチングを楽しみましょう。  参考までに、東京・八王子市にある(独)森林総合研究所の多摩森林科学園にはサクラ 保存林があり、いろいろな種類のサクラが見られます。例年ですと、2月下旬〜5月上旬 頃にかけて順次開花します。ホームページで開花情報を見ることもできます。          (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <お知らせ> 森林インストラクター養成講習の申込み受付 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◆森林インストラクター養成講習は、「森林」、「林業」、「森林内の野外活動」及び 「安全及び教育」の全4科目を3回に分けて実施する「講習1」と、全4科目をまとめ て実施する「講習2」があります。いずれも延べ8日間で、同じ内容です。(本講習は、 いわゆる環境教育等促進法に基づく農林水産大臣・環境大臣登録事業です。) ◆今回の申込み受付は、5月から6月の土曜日と日曜日を中心に3回に分けて実施する 「講習1」です。その日程は次のとおりで、申込期間は4月1日(日)から30日(月)ま での1カ月間です。 ◇開催日程  Aコース : 5月12日(土)〜14日(月) 「森林」(14日は高尾山国有林で野外実習)  Bコース : 6月 9日(土)〜11日(月) 「森林内の野外活動」、「安全及び教育」  Cコース : 6月23日(土)〜24日(日) 「林業」 ◇開催場所 「プラザフォレスト(全林野会館)」(東京都文京区大塚3丁目)ほか ◇定員 A、B、Cコースそれぞれ100名 ◆講習の詳細、申込方法等につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  [URL] http://www.shinrinreku.jp/infomation/infomation.html#1 ◆本講習を受講し修了書の交付を受けた方は、申請により「森林活動ガイド」や「自然 体験活動リーダー(CONEリーダー)」の資格を取得することができます。また、申請により 森林インストラクター資格試験二次試験の「実技試験」が免除されます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆館山野鳥の森のイベント情報(館山野鳥の森管理事務所)   ◆ぶどうの丘 田畑の楽校2012(認定特定非営利活動法人JUON NETWORK)   ◆平成24年度「森林カレッジ」受講生の募集(関東森林管理局 高尾森林センター) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆館山野鳥の森のイベント情報(主催:館山野鳥の森管理事務所)  (開催場所)千葉県立館山野鳥の森        交通:JR内房線館山駅からJRバス安房神戸廻り白浜行きで20分           「安房神社前」下車徒歩7分 ◇簡単!燻製作り体験  ダンボール箱を使って簡単な燻製作りに挑戦しよう。  [開催日] 平成24年4月21日(土)  [参加費] 1,500円  [応募等] 下記の問合せ先の電話で受付(4月20日(金)まで) ◇森林の中の自然観察会  野鳥の森ボランティアを講師に、春の野鳥の森園内の植物や昆虫等の観察をします。  [開催日] 平成24年4月28日(土)  [参加費] 500円  [応募等] 下記の問合せ先の電話で受付(4月27日(金)まで) 【問合せ先】館山野鳥の森管理事務所(千葉県館山市大神宮553)        TEL:0470-28-0166 FAX:0470-28-0187        E-mail:kumazawa@welcomechiba.jp        URL:http://www.chiba-forest.jp/yachou/ ◆ぶどうの丘 田畑の楽校2012  援農ボランティアを始めるきっかけとして、1泊2日の「ぶどうの丘 田畑の楽校」に 参加してみませんか?  一面に美しいぶどう畑が広がる山梨市牧丘町。しかし、高齢化や跡継ぎ不足で畑を続 けられない農家が増えています。一度放置されてしまった畑は元に戻すことが難しく、 病害虫の発生源にもなってしまいます。牧丘を訪れファンになったメンバーが、声をか けあって牧丘に通い、年間を通じて作業を学びながら農家の方たちと交流を深めていま す。  「田畑の楽校(はたけのがっこう)」は、そのはじめの一歩になる援農ボランティア 体験イベントです。(主催:認定特定非営利活動法人JUON NETWORK) ◇と き  A:4月28日(土)〜29日(日)  B:6月 2日(土)〜 3日(日)  C:7月 7日(土)〜 8日(日)  D:7月21日(土)〜22日(日)  ※どの回からでも参加できます。 ◇ところ 山梨県山梨市牧丘町 澤登農園ほか ◇申込み 各回の開催10日前まで ◇参加費、各回の日程、申込み等の詳細につきましては、本ネットワークのイベント情  報又は下記のURLを開いてご覧いただくか、下記の問合せ先までご連絡ください。 【問合せ先】 認定特定非営利活動法人JUON NETWORKU(樹恩ネットワーク)        〒166-8532 東京都杉並区和田3-30-22 大学生協杉並会館内        TEL:03-5307-1102 FAX:03-5307-1091        E-mail:juon-office@univcoop.or.jp        URL:http://blog.canpan.info/juonnetwork/archive/184 ◆平成24年度「森林カレッジ」受講生の募集  ―森林・林業を学ぶ〜高尾の森で講演&体験―  「森林カレッジ」は、高尾森林センターが、一般の方を対象に、森林・林業を理解し ていただくために開催する講座です。高尾山の国有林で実際に森林の見方・下刈・間伐 ・枝打ち・炭やきなどを体験します。また、研究者や専門家から、森林の働き、森林の 現状や都市と山村の交流活動の講演を受けます。森林ボランティアや森林づくりに興味 のある方、自然の中でいい汗を流したい方にお勧めします。(主催:関東森林管理局 高 尾森林センター) 1) 森を見る 平成24年5月19日(土)   講義「森林の見方〜地球環境問題と森林」   講師:農学博士 藤森隆郎 氏 (実習:森林施業・現地見学) 2) 下刈り 平成24年7月28日(土)   講義「森林に学ぶ 森づくり ことづくり 人づくり」   講師:東京農業大学教授 宮林茂幸 氏 (実習:下刈り体験) 3) 間伐 平成24年11月17日(土)   講義「樹木のしくみや成長方法の謎」   講師:元多摩森林科学園長 三輪雄四郎 氏 (実習:間伐体験) 4) 枝打ち 平成25年1月19日(土)   講義「森林の役割〜我が国の森林の現状・森林の働き」   講師:高尾森林センター所長 田中昌史 氏 (実習:枝打ち体験) 5) 炭やき 平成25年3月9日(土)   講義「炭やきは地球を救う〜炭の効用と炭に秘められた力」   講師:国際炭やき協力会会長 杉浦銀治 氏  (実習:伏せやき・ドラム缶窯を使って炭づくり体験) ◇募集人員 50名(多数の場合は抽選になります。) ◇対 象 者 森林・林業に興味があり18歳以上の健康な方で、全日程5回の講義に参加       できる方 ◇参加費等 年会費:1,000円、講座参加費:1講座につき500円 ◇申込方法 往復はがきに1)住所、2)氏名、3)年齢、4)職業、5)電話番号、6)あれば       E-mailアドレス、返信面には宛名を明記のうえ、下記の問合せ先、高尾森       林センター「森林カレッジ」係までお申し込みください。(4月21日(土)必着) 【問合せ先】 関東森林管理局 高尾森林センター(森林カレッジ係)        〒193-0844 東京都八王子市高尾町2438-1        TEL:050-3160-6040  FAX:042-663-7229 ====================================== ☆ 事務局から ======================================  4月、新年度を迎え、各地から、開花の遅れていたサクラの便りが届きます。  東京のサクラもようやく開花し、サクラ前線も日本列島を一気に北上していきそうな 勢いがあります。東日本大震災の被災地でも皆さんの気持ちが少しでも和み、復興復旧 に向けて勢いがつくことを期待しています。  さて、当協会におきましては、公益法人制度改革に伴い、昨年11月に内閣総理大臣に 対して一般社団法人への移行認可の申請を行い、去る3月22日に内閣総理大臣から認可書 を交付されました。これを受けて4月1日に移行の登記を行い、新たな法律に基づく一般 社団法人(非営利性が徹底された法人)として第一歩を踏み出すこととなりました。  今後とも、当協会の目的であります「森林のレクリエーション利用に関する調査研究、 普及啓発、人材の育成等の事業を行い、もって森林のレクリエーション利用の推進と林 業経営の活性化に寄与するとともに、農山村地域社会の振興、発展に資すること」を目 指して、森林のレクリエーション利用に関する調査研究・情報の収集提供・研修会の実 施、美化活動コンクールの実施、森林インストラクター資格認定・養成講習の実施など、 新たな気持ちで取り組んで参りますので、よろしくお願いいたします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  一般社団法人全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆