◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第90号 (平成24年8月5日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 平成24年度山火事予防のポスター用原画及び標語の募集  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(31)  3 <あんぜん42> 森林体験学習〜森遊び(2/2)  4 <樹木のことなど11> 冬虫夏草  5 2012年企画展「世界自然遺産小笠原諸島の森林生態系をまもる」  6 <イベント情報>    ◆夏の高尾山親子自然観察会(関東森林管理局 高尾森林センター)    ◆木曽川・森づくりin赤沢(中部森林管理局)    ◆見つけて楽しむ ぷらっと森きのこ(北海道森林管理局)    ◆森林のお手入れを通して自然への恩返し・大人編((公財)キープ協会)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 平成24年度山火事予防のポスター用原画及び標語の募集 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  森林は、雨水をたくわえる「緑のダム」と呼ばれ、土砂くずれを防いだり、二酸化炭 素を吸収して地球温暖化を防いだり、いろいろな働きでみんなの生活を守っています。 さらに森林は動物などの大事なすみかでもあり、彼らのためにも大切に守り育てていか なくてはなりません。  ところが、一旦山火事が発生し森林がなくなると、木の生えていない山の土は、少し の雨でもくずれて危険な状態となりますし、雨水を貯える力もなくなり、私達の生活に 大きな影響が及ぶようになります。また、森林のさまざまな機能が回復するまでには、 何十年といった長い年月と多くの経費が必要となります。  山火事を予防するには、こうした森林の多くの機能を理解し、森林への関心を高め、 森林を守っていくことが必要です。特に、青少年には学校教育を通じて森林についての 関心を高め、森林愛護の精神を育てていくことが大切です。  このような観点から、全国の中学校、高等学校の生徒の皆さんから山火事予防のポス ター用原画と標語を、また一般の方から標語を募集いたします。(主催:一般財団法人 日本森林林業振興会/後援:総務省消防庁、文部科学省、林野庁、全国森林組合連合会) ◆応募資格 全国の中学校及び高等学校の生徒並びに一般の方(一般の方は標語のみ) ◆募集作品  ◇原画の部  山火事を予防するという趣旨や目的に合ったポスターで、山火事の恐ろしさ、山火事  の予防や森林の大切さを呼びかけるもの ◇標語の部  山火事を予防するという趣旨や目的に合った標語で、山火事の恐ろしさ、山火事の予  防や森林の大切さを呼びかけるもの ◆募集期間 平成24年7月1日〜平成24年9月30日(当日消印有効) ※応募方法等の詳細につきましては、次ぎのURLを開いてご覧ください。  [URL] http://www.center-green.or.jp/  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(31) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  栃木県宇都宮市の郊外の小学校で、子どもたちと裏山を散歩してきました。  夏に入り蒸し暑い中、まず子どもたちのターゲットはサワガニです。生息地を熟知し ている上級生の後を下級生が追います。水路の石陰で上級生が1匹ゲット! 高々と手を あげます。  その捕まえ方を見ていた下級生が次々にゲット! しかし、遠巻きにしていた子が 「捕まえて〜」 上級生は完全に無視!  そうです。先輩の背中を見て育つのです! 「どうやって持てばいいの?」 これも先 輩の後ろ姿から学ぶのです。多少の痛い思いをした方がうまくなります!  次のターゲットはキイチゴ。おいしいモミジイチゴは終了し、ニガイチゴのシーズン です。ルビー色のおいしそうな実に子どもたちは殺到! 熟れた実を食べ 「おいしぃ〜♪」 その数秒後 「うっ・・・苦い!」  それでも、最初の食感が忘れられず、何度も実を食べては「にが!」を繰り返してい ます。この苦味がうま味に変わってきたら大人なんだけどなぁ〜!                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <あんぜん42> 森林体験学習〜森遊び(2/2) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◇生き物の命を大切にする心を育てる  生き物調べのねらいは、自然のさまざまな生き物を観察して、その活動の様子や環境  との関わりを学び、自然を愛する心を育てることにあります。観察したあとはできる  だけ元の場所に戻すよう指導し、生き物の命を大切にする心を育てます。 ◇川に入る場合は運動靴を履かせる  水辺の生き物観察のねらいは、水中の生き物の生態を知り、その生態と環境について  関心を高め、自然環境を守ろうとする心を育てることにあります。水辺の生き物の採  集は観察に必要な量だけとするよう指導します。川に入る場合は、川底のガラス、陶  器の破片などによりケガをしないように運動靴を履くよう指導します。また、生活排  水やゴミが川に流されていることにも気付かせ、環境問題にも関心を持たせます。 ◇森の暗闇体験では、危険な箇所を避けて安全な場所で活動する  人間の視覚から入ってくる情報は、情報量全体の8割を占めると言われています。暗  闇の中にいると、現代生活では忘れている感覚が研ぎ澄まされます。夜の森の中では、  普段味わえない体験ができ、自然に対する不思議な感覚を体験できます。森の暗闇体  験では、周囲が全く見えないので、窪地、水路など危険な箇所を避けて安全な場所で  活動します。 ◇森のクラフトづくりでは刃物の取扱いに注意する  森のクラフトづくりのねらいは、森林の中にある枯れ木、木の根、木の枝、樹皮、葉、  つる、木の実などの自然の材料をふんだんに使って、自由な発想力で表現することに  あります。そうした創作活動を通じて、互いの協力、役割、連帯感など社会で生きて  いくさまざまな力を養成します。安全面では、鉈、手鋸などの刃物を使うので、その  取扱いを指導する必要があります。また、材料が折れたり、落下したり、はねたりす  る危険があるので、適当な間隔をとるよう指導します。      (林野庁監修「森林体験活動指導者のための安全管理ハンドブック」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <樹木のことなど11> 冬虫夏草 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  キノコの仲間には冬虫夏草と呼ばれ、冬に虫であったものが夏になるとキノコ、つま り草になってしまうという不思議なキノコが知られています。セミ、トンボ、ガ、アリ、 クモなどの幼虫、さなぎ、成虫などに寄生するキノコです。  土の中のセミの幼虫から生えたこん棒状のセミタケや、トンボの成虫につの状に生え たヤンマタケなどはよく知られています。アリの体に寄生した細長く、上のほうに小さ な球状の頭部をつけたアリタケや、カメムシの成虫に寄生した針金状の細長い茎の上に 赤い萌部をつけたカメムシタケ、スズメガの成虫に寄生するスズメガタケなどもありま す。  このように、虫の体内に菌糸を伸ばして栄養分を吸収したのち、キノコをつくる冬虫 夏草は、子のう菌類に属しています。冬虫夏草と呼ばれるキノコは、世界中で約350種知 られているといわれます。  古来、中国では、ガ類の幼虫に菌類が寄生したものを乾燥させて生薬としたものを冬 虫夏草と称したといわれています。         (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 2012年企画展 「世界自然遺産小笠原諸島の森林生態系をまもる」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  (独)森林総合研究所多摩森林科学園では、2012年企画展「世界自然遺産小笠原諸島の 森林生態系をまもる」を開催しています。 ◆時期 2012年7月10日(火)〜12月2日(日) ◆場所 多摩森林科学園(森林科学館、樹木園) ※中央線「高尾駅」から徒歩10分 ◆企画展示 世界自然遺産小笠原諸島の生態系保全と外来種問題  森林総合研究所では20年以上にわたって、小笠原の森林生態系や外来種の研究を続け  てきました。その成果の一端をわかりやすく紹介します。 ◆写真展 研究者の見た小笠原諸島  森林総合研究所の研究員が見た小笠原諸島の様々な素顔を写真で紹介します。 ◆特別講演 10月27日(土) ◇鳥と、進化と、絶滅と―小笠原の生物のステキ―  川上和人(森林総合研究所 主任研究員) ◇生態系保全のために外来のクマネズミを根絶する―その苦労と絶大な効果―  牧野俊一(森林総合研究所 研究コーディネータ) ※特別講演の聴講の申込みについては、「多摩森林科学園ホームページ」をご覧くださ  い。 ◆問合せ先  (独)森林総合研究所 多摩森林科学園 TEL:042-661-0200  ホームページ:http://www.ffpri.affrc.go.jp/tmk/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆夏の高尾山親子自然観察会(関東森林管理局 高尾森林センター)   ◆木曽川・森づくりin赤沢(中部森林管理局)   ◆見つけて楽しむ ぷらっと森きのこ(北海道森林管理局)   ◆森林のお手入れを通して自然への恩返し・大人編((公財)キープ協会) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆夏の高尾山親子自然観察  森の案内人・森林インストラクターと一緒に、夏の高尾山を親子で探検しませんか。  (主催:関東森林管理局 高尾森林センター/実施:森林インストラクター東京会) ◇日時 平成24年8月25日(土) 9:00〜16:00     集合:JR高尾駅北口改札前 8:50 解散:旧木下沢キャンプ場 14:30頃 ◇場所 裏高尾 大下バス停〜木下沢林道〜旧木下沢キャンプ場 ◇内容 森林インストラクターと一緒に、林道ハイキングや渓流に入っての生きもの観察 ◇募集 小学生と保護者50名(申込締切りは8月11日、応募多数の場合は抽選) ◇申込みなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html →最新情報 ◆木曽川・森づくりin赤沢  木曽川の上流「赤沢自然休養林」で、森林整備作業や自然観察をしながら、森づく りの大切さ、環境資源としての森林の尊さを体感し、緑豊かな森林を後世に残そう。                           (主催:中部森林管理局) ◇日時 平成24年9月8日 9:30〜15:00 ◇場所 長野県木曽郡上松町 赤沢自然休養林及び周辺 ◇定員 80名(木曽川の上・下流域に在住の方(ご家族・グループ参加可)) ◇申込みなどの詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/chubu/ →イベント情報 ◆見つけて楽しむ ぷらっと森きのこ  キノコと森林には密接な関係があります。キノコから得られる情報は膨大です。まず は、見て、触ってたくさんの驚きを感じてください。札幌市南区簾舞(みすまい)国有 林内にある「学びの森林」にて、北海道大学名誉教授 五十嵐恒夫先生をお招きし、初秋 の森林を歩き、秋の味覚を探します。一緒に、キノコからわかる森の不思議をさぐりま せんか。(主催:北海道森林管理局) ◇実施日 平成24年9月9日(日) ◇対象者 中学生以上の一般市民の方 ◇申込み方法等詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/index.html →イベント情報 ◆森林のお手入れを通して自然への恩返し・大人編(1泊2日プログラム)  立ち枯れた木の処理、生き物のための生息場所作りなど、森の動植物を応援する作業 を行います。落ち葉や枝を使ったおやつ作りにも挑戦!(主催:(公財)キープ協会) ◇日時 1) 平成24年9月22日(土)11:00〜23日(日)15:00     2) 平成24年11月23日(金・祝)11:00〜24(土)15:00     ※1)、2)により内容は異なります。2回参加も歓迎! ◇場所 山梨県 キープ協会 ◇参加 16歳以上一般 ◇参加費 4,000円(宿泊の有無は応相談) ◇応募方法 郵便、FAX、メールなどで(詳細はHPで) ◇問合せ先等  公益財団法人キープ協会  〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545  TEL:0551-48-3795 FAX:0551-48-3228 E-mail:forester@keep.or.jp  URL:http://www.keep.or.jp/ja/foresters_school/ ====================================== ☆ 事務局から ======================================  暑中お見舞い申し上げます。  北から南まで、日本列島全体が一斉に酷暑、炎暑に包まれているような感じです。  夜はロンドンオリンピック観戦で寝不足という方もあるかもしれませんが、体調管理 には十分気を配って、熱中症に注意したい、注意しなければならない時節です。  どうかご自愛ください。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  一般社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆