◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第91号 (平成24年9月5日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <林野庁プレスリリースから>     国連生物多様性の10年「グリーンウェイブ2012」の実施結果について  2 <コラム> 森林環境教育の現場から(32)  3 <樹木のことなど12> イチョウは広い葉っぱなのにどうして針葉樹  4 <図書紹介> 「あなたを応援します! 山主さんのお悩み相談室」  5 <森林検定 EXERCISE:01> 都道府県の森林面積と森林率  6 <イベント情報>    ◆君たちに伝えておきたい日本の原風景「1枚の手紙」募集                          ((公社)国土緑化推進機構)    ◆八ヶ岳環境映像祭2012―八ヶ岳でブータンの映画を見て森の時間を味わう―                      (山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター)    ◆森と子どもをつなぐ支援者・指導者研修会(NPO法人岩手子ども環境研究所)    ◆秋のハイキングで薬草・毒草を見つけよう(関東森林管理局 高尾森林センター)    ◆「水都おおさか森林の市」の開催(水都おおさか森林の市実行委員会)    ◆森林のお手入れを通して自然への恩返し・親子編((公財)キープ協会)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <林野庁プレスリリースから>    国連生物多様性の10年「グリーンウェイブ2012」の実施結果について ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  国連の生物多様性条約事務局が呼びかける、「国際生物多様性の日」(5月22日)を中 心に世界各地の青少年、子どもたちの手でそれぞれの学校や地域などで植樹等を行う 「グリーンウェイブ」活動。  世界各地において、現地時間の5月22日の午前10時に植樹等を行うことにより、この行 動が地球上の東から西へ波のように広がっていく様子を、「緑の波(グリーンウェイブ)」 と表現しています。また、国連は2011年から2020年までの10年間を「国連生物多様性の 10年」と定めています。  このため、農林水産省、環境省及び国土交通省では、生物多様性に関する理解が社会 に浸透するように、植樹をきっかけとした生物多様性の広報、教育、普及啓発を推進す るため、3月1日から6月15日までの期間を「グリーンウェイブ2012」として広く参加を呼 びかけました。  その結果、植樹等に御参加いただいた団体数等は、以下のとおりとなりました。 ◆参加団体(活動を計画及び実施した、または植樹等の行事に参加した団体数)  465団体(2011年:383団体) ◆協力団体(苗木の提供、啓発事業等を実施した団体数) 144団体 ◆植樹等の活動に参加した人数 約18千人(2011年:約28千人) ◆植樹した本数 約6万本(2011年:約79千本) ◆林野庁プレスリリースURL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/120807.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <コラム> 森林環境教育の現場から(32) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  サークルとして環境活動を行っている子どもたちと、栃木県の太平山で観察会を行い ました。  環境意識の高い子どもたちは、一輪の花よりも花を咲かせる環境に興味があります。 オオスズメバチが近寄ってきたときも、あわてて逃げ回るのではなく、離れておとなし く観察し、オオスズメバチの生態の話をメモを取りながら聞きます。  こんな子どもたちに自然からのプレゼント! オニヤンマがヤゴから羽化した瞬間に 出会いました。「きれい〜」子ども達はその美しさに感動し、オニヤンマがくらす環境 に興味を抱きます。自然に触れ、その雄大さ、不思議さに感動することから、その環境 の保全につながるステップが生まれます。  森の保水力実験では、2Lのペットボトルの底を切断した2つの容器それぞれに森の土 と砂を同じ量入れ、それぞれにビーカーの水が何倍入るかを実験しました。300mlの水が 砂には2杯、森の土には4杯入り、その理由を考えました。  保水力のある森の土は団粒構造になっていること、それを作るのが土に住む小さな生 き物、そうしてできたものが「緑のダム」であることを理解してくれました。この子た ちに出会えて幸せな柳原でした。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <樹木のことなど12> イチョウは広い葉っぱなのにどうして針葉樹 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  イチョウは針葉樹として扱われています。イチョウの果実は誰でも知っているギンナ ン(銀杏)です。胚珠がむき出しになっているのでスギやアカマツなどと同じ裸子植物 ですが、葉が扇形で広いので広葉樹か針葉樹か議論されることがあります。  広葉樹は葉の幅が広い樹木の意味ですが、植物分類上では、被子植物のうちの双子葉 類の樹木の総称です。一方、針葉樹は針状の葉をもつ樹木という意味ですが、実際には、 裸子植物のうちの球果植物類とイチイ類が含まれます。  したがって、裸子植物のイチョウは広葉樹ではありません。また針葉樹ともいえない ことになりますが、裸子植物という分類上の位置づけや、材の組織構造から見て幹の木 部が針葉樹と同じ木部を有していることなどから針葉樹として扱われているのです。  イチョウは針葉樹(球果植物類)よりも古く、現存する植物の中で最も古い化石の記 録をもち、恐竜が活躍した1億5千万年前の中生代ジュラ紀に最も栄えた植物群のイチョ ウ目の唯一の生き残りです。まさに、生きた化石です。         (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 <図書紹介> 「あなたを応援します! 山主さんのお悩み相談室」 (編集・発行:一般社団法人全国林業改良普及協会) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  林業技術、林業経営、家族・後継者のこと、地域づくり・グループ活動について、山 主さん(山林を所有する方)がもつ身近で率直な悩みを、林業・特用林産業の経営を長 年実践されている全国の山主さんが親身にお答えします。  回答者が実践されてきた林業の仕事、山との関わりのありよう、地域での暮らしなど、 実際の経験を引きながら質問者に答えていただいています。同じ山主同士だからこそわ かり合える、悩める山主さんに贈る言葉は応援エールでもあります。  月刊「林業新知識」2008年4月号〜2012年8月号連載の「お悩み相談室」をほぼそのま ま掲載し、1冊にまとめたものです。              (四六判・192ページ/定価:1,890円(本体:1,800円)) ◆主要項目  林業技術・林業経営  家族・後継者  地域づくり・グループ活動 ◆執筆者(回答者)一覧(五十音順)  金田 康嗣(専業林家/愛知県)   栗田 和則(農林家/山形県)  栗田 キエ子(農林家/山形県)   佐藤 清太郎(森林経営/秋田県)  椎葉 英生(農林家/宮崎県)    椎葉 喜久子(農林家/宮崎県)  白松 博之(農林家/山口県)    杉山 精一(農林家/神奈川県)  橋本 光治(専業林家/徳島県)   眞砂 典明(専業林家/和歌山県)  安田 孝 (専業林家/広島県) ◆申込先・発行所  一般社団法人 全国林業改良普及協会  〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル  TEL:03-3583-8461 FAX:03-3584-9126  ホームペーシ:http://www.ringyou.or.jp  ※ホームページからオンラインで申込みできます ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 <森林検定 EXERCISE:01> 都道府県の森林面積と森林率 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  わが国の森林面積は約25百万haで、国土面積(約37百万ha)の67%(森林率)を占め ています。それでは、次の都道府県について、森林面積の大きいところから、また、森 林率の高いところから、それぞれ順番に3番目まで並べてください。  北海道 岩手県 東京都 新潟県 長野県 京都府 広島県 高知県 鹿児島県 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆君たちに伝えておきたい日本の原風景「1枚の手紙」募集                           ((公社)国土緑化推進機構)   ◆八ヶ岳環境映像祭2012―八ヶ岳でブータンの映画を見て森の時間を味わう―                     (山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター)   ◆秋のハイキングで薬草・毒草を見つけよう(関東森林管理局 高尾森林センター)   ◆森と子どもをつなぐ支援者・指導者研修会(NPO法人岩手子ども環境研究所)   ◆「水都おおさか森林の市」の開催(水都おおさか森林の市実行委員会)   ◆森林のお手入れを通して自然への恩返し・親子編((公財)キープ協会) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆君たちに伝えておきたい日本の原風景「1枚の手紙」募集  あなたが大切にする経験や思い、「今、子供たちに伝えてあげて下さい。」。全国の 幼稚園・保育園を巡回する「森の教室」の中で実施する「君たちに伝えておきたい日本 の原風景1枚の手紙」の朗読を行うための作品を募集します。  「おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんからの手紙」と題して、自分た ちが育ってきた日本のすばらしさや温かさなどを次世代を担う子どもたちに伝えていた だくためのメッセージです。メッセージの内容は、私たち日本人が培ってきた自然との 関わりや生活、自分たちが誇りに思い次世代に伝えていきたい習慣や出来事などを子供 たちにもわかりやすい手紙として伝えてもらうものとします。(主催:(公社)国土緑化 推進機構) ◇原稿枚数 原稿用紙1枚程度(400字くらい) ◇締め切り 平成24年9月20日(当日消印有効) ◇原稿の企画・送付先・問合せ先等の詳細につきましては、次のURLを開いてご覧くださ  い。  URL:http://www.green.or.jp/bokin/download/ichimai_no_tegami.pdf ◆八ヶ岳環境映像祭2012―八ヶ岳でブータンの映画を見て森の時間を味わう―  標高3,500mを超えるヒマラヤの村リンシは、首都ティンプーから険しい山道を歩いて 5日の位置にあります。26年にわたって、リ ンシへの郵便配達を務める一人の郵便局員 の日常とヒマラヤの大自然を描きます。(主催:山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター) ◇開催日時 平成24年9月22日(土・祝)  第一部 13:00〜16:00 映画を見る  第二部 14:30〜16:00 森の時間を味わう ◇開催場所 山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター ◇上映作品 「思いを運ぶ手紙(Prince of Letter)」 ◇参加費無料 ◇応募方法等の詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.keep.or.jp/ja/fureai/  ◇問合せ先  山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター  住所:山梨県北杜市大泉町西井出石堂8240-1  TEL:0551-48-2900 ◆森と子どもをつなぐ支援者・指導者研修会  めぐる季節によってさまざまな表情を見せる森の中で、仲間と心ゆくまであそび、た くさんの不思議と出会い、豊かな感性を育む。子どもたちに必要なことは、すべて自然 の中でのあそびの中にあるといってもよいかもしれません。  森と風のがっこうに隣接する「子育てと循環の森」をフィールドに、森のようちえん の可能性と魅力について学び、子どもと自然をつないでいく方法がよくわかる・身につ く研修会です。(主催:NPO法人岩手子ども環境研究所) ◇開催日時 平成24年9月22日(土)〜23日(日) 1泊2日 ◇開催場所 森と風のがっこう(最寄りの下車駅:東北新幹線「いわて沼宮内駅」) ◇参加費 1万円(宿泊費・食費、保険代を含む。) ◇申込方法等の詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.morikaze.org ◇問合せ先  NPO法人岩手子ども環境研究所(森と風のがっこう)  住所:028-5403 岩手県岩手郡葛巻町江刈42−17  TEL&FAX:0195-66-0646 ◆秋のハイキングで薬草・毒草を見つけよう  有史以来人間の生活に不可欠であった薬草。近代医学が確立する18世紀まで、人が病 になると頼っていたのは薬草でした。そして、その薬草は使い方次第で毒草にもなりま す。そんな薬草・毒草の多くは、私たちの身近にある植物でした。  紅葉が始まりかけた秋の一日、奧高尾の渓流沿いを含むコースで、森林浴&ハイキン グしながら、薬草・毒草を森林インストラクターと一緒に探してみましょう。(主催: 関東森林管理局 高尾森林センター/実施:森林インストラクター東京会) ◇日時等 10月5日(金) ※荒天中止      集合:JR高尾駅北口改札口前8:45(9:12発のバスで移動)      解散:ケーブル山頂駅 15:30頃 ◇コース 裏高尾日影沢入口〜ウッディハウス(跡)広場〜日影林道〜一丁平〜お花道〜      ケーブル山頂駅 ◇募集等 定員30名(大人対象、応募者多数の場合は抽選) ◇参加費 1,700円(バス代・ケーブル代は個人負担) ◇申込みなど詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html →最新情報 ◆「水都おおさか森林の市」の開催 「森林の市」は、楽しみながら森林の恵みや木の良さを知ってもらい、森林の大切さ ・林業の役割・農山村の現状について理解を深めることを目的とした体験型イベントで す。皆様のご参加をお待ちしています。(主催:水都おおさか森林の市実行委員会) ◇開催日時 2012年10月7日(日曜日) 10時から16時まで 雨天決行(荒天中止) ◇開催場所 毛馬桜之宮公園・近畿中国森林管理局 ◇テ ー マ 「大川端で森林浴!!木にさわって、あそんで、たのしんで」 ◇入場無料 ◆森林のお手入れを通して自然への恩返し・親子編(日帰りプログラム)  先ずは秋の美しい清里の森を探検します。その後は、恩返しとして森を元気にする枝 打ち作業を行います。落ち葉、枝、ペレットなどを使っておやつ作りにも挑戦しますの でお楽しみに。(主催:(公財)キープ協会) ◇日時 平成24年10月20日(土)又は21日(日)いずれも10:00〜15:00     ※いずれも内容は同じですのでどちらかを選んでください。 ◇場所 山梨県 キープ協会 ◇参加 16歳以上一般 ◇参加費 4,000円(宿泊の有無は応相談) ◇応募方法 郵便、FAX、メールなどで(詳細はHPで) ◇問合せ先等  公益財団法人キープ協会  〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545  TEL:0551-48-3795 FAX:0551-48-3228 E-mail:forester@keep.or.jp  URL:http://www.keep.or.jp/ja/foresters_school/ ====================================== ☆ 事務局から ======================================  9月に入って、ほんの少し秋に近づいたかなという気もしないではありませんが、やは り夏の暑さは依然居残っているといった感じです。8月の中旬に森林インストラクター養 成講習2が行われ、いよいよ9月16日(日)には平成24年度の森林インストラクター資格 試験一次試験が実施されます。  残り10日、講習を受講された皆さんも、独力で勉強されている皆さんも本当に最後の 追い込みです。体調には十分に注意していただいて、当日は万全の態勢で臨まれること をお祈りいたします。  話は変わりますが、今回から、森林に関する知識を豊かにし、森林との関わりを楽し むことなどを目的として、「森林検定 EXERCISE」のコーナーを設けました。よろしくお 願いいたします。今回の解答は次のとおりです。 (森林検定EXERCISE:01の解答)  ◇森林面積 @北海道(554万ha) A岩手県(117万ha) B長野県(106万ha)  ◇森林率   @高知県(84%)    A長野県(78%)    B岩手県(77%)  ※因みに、森林面積が最も小さいのは大阪府6万haで、森林率が最も低いのも大阪府30.7   %です。また、東京都は、8万haで36%です。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  一般社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆