◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   森林環境教育ネットワークメールマガジン 第95号 (平成24年11月25日) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ( 目 次 )  1 <コラム> 森林環境教育の現場から(36)  2 <季節のことば> 山火事予防!  3 <樹木のことなど16> 帰化植物  4 「第25回森林レクリエーション地域美化活動コンクール」の実施  5 平成24年度国有林野事業業務研究発表会の開催  6 <イベント情報>    ◆森のワークキャンプ(Shall We Forest? TOKYO)    ◆子ども樹木博士リーダー等交流・研修会(子ども樹木博士認定活動推進協議会)    ◆森からはじまるエコライフ展2012((公社)国土緑化推進機構ほか)    ◆動き出した、森と木を活かす「グリーンエコノミー」シンポジウム                          ((公社)国土緑化推進機構ほか)    ◆富士山眺望と氷の華シモバシラ探勝(関東森林管理局 高尾森林センター)    ◆ニッセイ緑の財団復興支援シンポジウム((公財)ニッセイ緑の財団)  ☆ 事務局から 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 森で遊ぼう!! 森林環境教育ネットワークhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 《メールマガジン・バックナンバーhttp://www.shinrinreku.jp/feenet/php4/mlbk/index.php》 《イベント情報の登録・閲覧http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 <コラム> 森林環境教育の現場から(36) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  子ども達と明治神宮を歩いてきました。目的は樹木の移り変わりを知ることです。  集合地点にいくと、スダジイとアカガシのドングリが混雑して落ちています。これは チャンス! ばらばらとやってくる子ども達をつかまえ、ドングリひろい。  「こちらはスダジイで食べられるよ! ほら!」、「こっちはアカガシで食べられない」。 形の違いを教え、「どっちだ?」。 この問いかけに全員、全問正解! 対比すると覚え やすいのですね! 思わぬドングリ効果で子ども達の関心は自然に向き、良い流れをつく りました。  その後大鳥居では、1,500才のヒノキの大きさに驚き、その香りにまたびっくり! 鳥 居に鼻をつけて臭いをかいでいる子どもの集団は参拝客には???に思えたでしょう。  異例の観察会だけに子ども達のウケを心配していましたが、やはり日本人の遺伝子を 引き継いでいるだけに神様の森は心に残ったようです。                       (森林インストラクター 柳原 高文) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2 <季節のことば> 山火事予防! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  山火事の発生には季節的な特徴があり、その約6割が冬から春先(12月〜4月)にかけ て集中して発生しています。これは、冬は森林内に落ち葉が積もって燃えやすい状態に なっていることや季節風が強く、特に太平洋側は乾燥した状態になるといった自然条件 が重なること、また、春先は、行楽や山菜採りのために山に入る人が増加するほか、農 作業に由来する枯草焼きなどが山林に飛び火することも原因としてあげられます。  山火事は、最近5年間(平成18年〜平成22年)の平均では、1年間に約1,800件発生し、 焼失面積は約800ha、損害額は約3.1億円となっています。これを1日当たりにすると、全 国で毎日約5件の山火事が発生し、約2.3haの森林が燃えていることになります。  山火事のうち15%は原因が不明となっていますが、原因が明らかなものについてみれ ば、「たき火」が27%で最も多く、次いで「火入れ」、「放火(疑いを含む。)」、「た ばこ」の順となっており、落雷など自然現象によるものは極めてまれで、ほとんどが人 の不注意などによるものとなっています。  森林は一旦火災などで失われると、その大切な機能が回復するまでには何十年もの年 月と多大なコストを要することになります。一人ひとりが森林の大切さを認識し、防火 意識を高めることが最も大切です。  貴重な森林を山火事から守るため、 ◇枯れ草等のある火災が起こりやすい場所では、たき火をしないこと ◇たき火等火気の使用中はその場を離れず、使用後は完全に消火すること ◇強風時や乾燥時には、たき火、火入れをしないこと ◇火入れを行う際、許可を必ず受けること ◇たばこは、指定された場所で喫煙し、吸いがらは必ず消すとともに、投げ捨てないこと ◇火遊びはしないこと →URL:http://www.rinya.maff.go.jp/j/hozen/yamakaji/index.html  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3 <樹木のことなど16> 帰化植物 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  身近に、セイヨウタンポポ、シロツメクサ、セイタカアワダチソウなど多くの帰化植 物が見られます。  帰化植物はもともと日本になかったものです。古く、縄文時代に作物とともに雑草と してナズナやハコベなどの植物が入ってきたといわれます。また、その頃、ヒガンバナ やフジバカマなど有用植物も渡来し、野生化したと考えられています。これらの植物は、 記録がないので史前帰化植物と呼ばれます。  よく知られる帰化植物には、欧州との交流が始まった16 世紀の頃、ガラス器具などの 詰め物に使われたシロツメクサ、観賞用に入ってきたオシロイバナなどがあります。  明治になって外国との交流が盛んになると急激に帰化植物が増加しました。ヒメムカ シヨモギは明治維新の頃に渡来し、鉄道線路沿いに広がったので鉄道草、明治草、御一 新草などと呼ばれました。  また、セイヨウタンポポは野菜、セイタカアワダチソウやハルジオンは観賞用の園芸 植物として導入されたといわれています。戦後は海外交流がますます盛んになり、帰化 植物は一層増加しています。  帰化植物の種類は、明治初め50種、明治末期100種、戦後400種と推移し、現在1,500種 以上になっているといわれています。  樹木でも外国から持ち込まれ、日本で野生化しているものがあります。公園樹木や街 路樹、砂防用樹種として明治時代初期に導入されたハリエンジュ(マメ科、別名ニセア カシア、北アメリカ原産)や公園樹木のニワウルシ(ニガキ科、別名シンジュ、中国原 産)などが、各地の河川敷や道路沿いの土手などで見られます。          (子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4 「第25回森林レクリエーション地域美化活動コンクール」の実施 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  自然とのふれあいの場、青少年の教育の場、ふるさとの森など、森林レクリエーショ ン地域において積極的に美化活動を行っている学校、職場・地域グループなどのボラン ティア団体等を顕彰し、森林レクリエーション事業の振興を図り、森林に対する意識の 向上や森林環境教育に寄与することを目的とするコンクールで、昭和63年度から毎年度 実施されています。  本コンクールは、都道府県、森林管理局又は(一社)全国森林レクリエーション協会各 支部から推薦された団体を対象としており、審査委員会で選定された団体には各賞が授 与されます。今回から、これまでの「農林水産大臣賞」(1団体)、「林野庁長官賞」 (2団体)、「当協会会長賞」(若干団体)に加えて、新しく「奨励賞」(若干団体) が設けられました。(農林水産大臣賞及び林野庁長官賞は交付申請中です。) ◇主催 一般社団法人全国森林レクリエーション協会 ◇推薦の締め切り 平成25年2月末日 ◇表彰団体の選考 審査委員会において平成25年4月に選考 ◇表彰団体の発表 協会ホームページ及び機関誌「森林レクリエーション5月号」に掲載 ※ 詳しくは、http://www.shinrinreku.jpを開いて「実施要領」等をご覧下さい。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5 平成24年度国有林野事業業務研究発表会の開催 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  林野庁では、森林管理局等における現場業務の実行を通じて得られた森林の整備手法、 森林環境教育等の取組成果を発表することにより、これらの成果の普及を図るとともに、 今後の業務研究を一層推進し、併せて研究課題への取組を通して人材育成に資すること を目的として、毎年度「業務研究発表会」を開催しています。  本年度の発表会は11月20日(火)に、林野庁において、発表課題の内容により「森林 技術部門」、「森林ふれあい部門」及び「国民の森林部門」の3部門に分けて実施され ました。  発表課題は、森林技術部門13課題、森林ふれあい部門7課題及び国民の森林部門7課題 でした。中には市町村等との連携によるものもあり、優秀なものには林野庁長官賞(最 優秀賞・優秀賞)や後援団体からの賞が授与されました。  当協会も協賛団体として参画してきており、今回の当協会会長賞は、森林ふれあい部 門の中から、福井県南越前町の国有林内にある夜叉ケ池の貴重な自然環境の保全活動につ いて発表された次の課題・発表者に授与されました。 ◆一般社団法人全国森林レクリエーション協会会長賞  「夜叉ケ池の貴重な自然環境を守りぬく―夜叉ケ池パトロール10周年を迎えて―」    福井森林管理署 今庄森林官   武田 尚之 氏    夜叉ケ池パトロール員の会 会長 川 正俊 氏 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6 <イベント情報>   ◆森のワークキャンプ(Shall We Forest? TOKYO)   ◆子ども樹木博士リーダー等交流・研修会(子ども樹木博士認定活動推進協議会)   ◆森からはじまるエコライフ展2012((公社)国土緑化推進機構ほか)   ◆動き出した、森と木を活かす「グリーンエコノミー」シンポジウム                         ((公社)国土緑化推進機構ほか)   ◆富士山眺望と氷の華シモバシラ探勝(関東森林管理局 高尾森林センター)   ◆ニッセイ緑の財団復興支援シンポジウム((公財)ニッセイ緑の財団) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご 登録いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。――― ◆森のワークキャンプ  森のワークキャンプは、檜原村の山林で、本格的な林業体験を楽しみながら、森林・ 林業について学ぶワークキャンプです。都会と山村、若者と林業家、人と森林が出会う 場所。森を抜ける風や光とマイナスイオン、おいしいご飯とたくさんの笑顔に囲まれ、 心も身体も元気になろう!この一歩で、森林の未来が変わる……かも。あなたも一緒に、 森しませんか?(主催:Shall We Forest? TOKYO) ◇枝打ち編  日程:平成24年12月1日(土)〜2日(日)  集合:10:00 JR武蔵五日市駅/解散:16:00現地  内容:秋の檜原村ハイキング(浅間尾根)と枝打ち体験 ◇間伐編  日程:平成24年12月8日(土)〜9日(日)  集合:10:00 JR武蔵五日市駅/解散:16:00現地  内容:木材流通見学会(木材市場・製材・木の家)と間伐体験 ◇参加申込みなど、詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.shall-we-forest.org/ ◆子ども樹木博士リーダー等交流・研修会  「子ども樹木博士」活動の実施のきっかけづくりとスキルアップのための交流と研修 の場です。  子ども樹木博士は、いろいろな樹木の名前や特徴などを知ることを通じて森林に親し む野外活動のプログラムです。既に活動を進めておられる方やこれから実施してみたい という方、興味や関心のある方など、いろいろな皆さんにご参加いただきますよう、ご 案内いたします。(主催:子ども樹木博士認定活動推進協議会) ◇日時 平成24年12月2日(日) 10:00〜15:30     (集合:小石川植物園正門前10:00) ◇会場 小石川植物園(東大):東京都文京区白山3-7-1     プラザ・フォレスト(全林野会館):東京都文京区大塚3-28-7 ◇プログラム(予定)  ・野外プログラム(小石川植物園)  ・研修等(プラザ・フォレスト6階会議室)   子ども樹木博士活動について、インタープリテーション、樹木あれこれなど   参加者による自由な意見交換等 ◇参加申込みなどの詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.shinrinreku.jp ◆森林からはじまるエコライフ展2012  〜森と木を活かす「グリーン・エコノミー」の提案〜  本年も、日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2012」の主催者とも連携して、 「森林(もり)からはじまるエコライフ展」を開設します!(主催:(公社)国土緑化推 進機構、美しい森林づくり全国推進会議) ◇期間 2012年12月13〜15日(木〜土) 10:00〜18:00(15日は17:00まで) ◇会場 東京ビッグサイト(エコプロダクツ2012の会場内(東京都江東区有明)) ◇入場 無料 ◆動き出した、森と木を活かす「グリーンエコノミー」シンポジウム  〜産学官連携で拓く、地球温暖化防止・生物多様性に貢献する木づかい〜  日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ 2012」の同時開催行事として、多様な企業 が参画して森や木を活かした「グリーンエコノミー」創出等に向けた先導的な取組を展 開している経団連自然保護協議会、日本プロジェクト産業協議会、木材利用システム研 究会などの諸団体が一堂に会して、これからの新たな商流戦略の展望を議論するシンポ ジウムを開催します。 ◇主催 (公社)国土緑化推進機構、美しい森林づくり全国推進会議ほか ◇日時 平成24年12月13日(木) 14:00〜16:30(受付:13:30〜) ◇場所 「東京ビッグサイト」レセプションホールB      (東京都江東区有明3-11-1 東京国際展示場 会議棟1階)      (交通:りんかい線「国際展示場」駅下車徒歩約7分/ゆりかもめ「国際展       示場正門」駅下車徒歩約3分 ◇対象 企業、団体、行政、NPO、研究機関等 約350名(参加費:無料) ◇申込方法につきましては、次のURLを開いて申込フォームからお申し込みください。  URL:http://mori-zukuri.jp → ニュースから  (締切 2012年12月7日(金)(定員になり次第締め切り)) ◆富士山眺望と氷の華シモバシラ探勝  高尾山頂より日本人の心のふるさと富士山を眺め、今年1年の締めくくりをする。そし て神秘な氷の華シモバシラを鑑賞。一丁平からは木の実・冬芽を観察しながらハイキン グを楽しみます。(主催:関東森林管理局高尾森林センター/実施:森林インストラク ター東京会) ◇実施日 2012年12月27日(木) 雨天中止      集合場所:高尾森林センター8:30      京王線高尾山口駅徒歩5分(駅前でスタッフが案内) ◇コース ケーブル高尾山駅〜高尾山頂〜一丁平〜ケーブル高尾山駅      解散はケーブル高尾山駅付近15:00頃 ◇費用 1700円(別途ケーブル代470円要) ◇募集人員 30名(申込み多数の場合は抽選) ◇申込みなどの詳細につきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/index.html →最新情報 ◆ニッセイ緑の財団復興支援シンポジウム  東北の地から(力)全国に発信する“森と子ども達とのいい関係”  〜森と遊び、森に学び、森に癒され、森に守られ、そして森と暮らす〜  当たり前のように飲み水や暖房のある生活では・・・森は隅っこの見えない存在  震災で全てがストップ・・・実は森の恵は大切だったんだ  せんだいメディアテークでそんな森に出会えるよ!  @僕も私も森の博士、森の秘密をスタンプラリーで!  Aアートに触れる、僕も私も木工芸術家に!  B大木や温かーい森の恵みを使った製品も登場!  森を知り尽くした遊びのプロ、暮らしのプロ勢揃いで皆さんを待っていますよ!  森と子ども達との良い関係のお話もあり、学校の先生のお困り事も解決! ◇主催 公益財団法人ニッセイ緑の財団 ◇日時 平成25年1月12日(土) 12:00〜18:00(第二部交流会18:00〜) ◇会場 せんだいメディアテーク1階オープンスクエア     (〒980-0821 仙台市青葉区春日町2-1) ◇シンポジウムの詳細、参加申込みなどにつきましては、次のURLを開いてご覧ください。  URL:http://www.nissay-midori.jp →ニュース ====================================== ☆ 事務局から ======================================  平成24年度森林インストラクター資格試験の二次試験(実技・面接)が11月17日(土)、 18日(日)の両日、東京(文京区)で実施されました。  受験者は一次試験に合格されたおよそ130名の皆さんです。実技試験では、10種類の樹 木(枝葉)や5種類の鳥類(絵)、ロープ、どんぐりなどの中から選んだ素材を使って、その 解説等を行う模擬演技に挑みました。  遠くは北海道、九州から、年齢は20歳そこそこの方から70歳代はじめの方まで。今回 は昨年に比べて女性の方が多く、およそ4分の1が女性であったとのこと。合格発表は 12月上旬の予定です。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆☆☆ご投稿等はE-mail:feenet_info@shinrinreku.jpまでお寄せください。 [編集発行]  〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル6F  一般社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局  TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp  URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆